洋食歴20年の料理人hiroです。今回は市販の黒練りごまを使った体に優しいヘルシースイーツ「黒胡麻プリン」を作ります。色が少し寂しいので、そこはホイップクリームと黒胡麻でカバー。ゼラチン使用で、火加減を気にせず作れます。丁寧に「2度漉す」のが美味しさの秘訣です。それでは早速作っていきましょう。
板ゼラチンでかんたん黒胡麻プリンの材料(4人前)
具材
黒練りごま | 60g | |
板ゼラチン季節によって調整が必要です | 7〜8g | |
黒胡麻 | 適量 |
調味料A
グラニュー糖 | 70g | |
ハチミツ | 15g | |
生クリーム | 100g | |
牛乳 | 500g |
調味料B
グラニュー糖 | 12g | |
生クリーム | 100g |
板ゼラチンでかんたん黒胡麻プリンの作り方(1分動画で早回し解説)
板ゼラチンでかんたん黒胡麻プリンの作り方
ゼラチンをふやかしておこう
先にやっておくべき作業がゼラチンを水でふやかす作業です。冬場や春の水道水の水温だと、水単体で大丈夫なんですが、夏場の水温をそのまま使うとゼラチンは溶けてしまいます。それを防ぐために慣れないうちは、季節問わずに氷水につけてふやかしておくことをオススメします。鍋の中に入れるまでふやかしておきましょう。
鍋を火にかけるときは…
鍋を火にかける時は、中火と弱火の火加減で、ゴムベラで底からかき混ぜながら、沸騰直前まで温めていきます。次第にグラニュー糖やハチミツが溶けて全体に甘さが行き渡ります。
周りがフツフツし始めたら…
鍋の周りがフツフツし出したら、沸騰直前のサインです。火を切って、ギュッと水気を絞ったゼラチンを加え、ゴムベラでかき混ぜます。
ゼラチンが溶けて、全体に行き渡ったら、ストレーナー(漉し器)で漉していきます。
合わせてから2回目の漉し作業です
再度、ボウルにストレーナーを乗せて、鍋に入った生地を丁寧に漉していきます。今回のレシピは「2度の漉し作業」が美味しさの秘訣。まばらだった色が、綺麗な灰色となります。ストレーナーに付着した黒練りごまも丁寧に漉していきましょう。
氷水を用意して、冷まそう
ボウルに氷水を用意して、生地にトロミがつくまで混ぜながら急冷します。
ゴムベラで混ぜながら冷ますと、早くにトロミがつきはじめます。
トロミがついてきた=ゼラチンが固まってきたのサインです
トロミがつくとゼラチンが冷やし固められた証拠です。もったりとしてきたら、氷水から引き上げます。ゼラチンは20℃以下で固まる性質があります。
氷水を下に当てて、撹拌するとホイップが早く立ちます。
クリームはお辞儀した状態になったらOK
ホイップクリームは、ホイッパーを持ち上げた時、クリームがホイッパーに少しついていて、ボウルに残ったクリームが少しお辞儀している状態がベストです。これが「8分立てホイップ」と言って、飾りやデコレーションによく使用されるホイップクリームの状態です。
デコレーションは色と立体感を意識
黒胡麻プリン単体だと灰色のみでなんだか寂しげですね。8分立てホイップをスプーンですくって、黒胡麻プリンに乗せデコレーションしてみましょう。その上に黒胡麻をふったら完成となります。色は黒、白、灰色の3色となりました。さらに立体感も出て見た目も良くなります。デザートはやはり、見た目でも「美味紫蘇う!」と思わせることが大切ですね。黒胡麻は美や健康に良いものが含まれていて栄養たっぷりで、とても食べやすいスイーツです。是非ともスイーツレパートリーに、今回のレシピを加えて、「お3時」を楽しんで下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。