料理人hiroです。今回は基本のシュークリームのレシピをご紹介します。シュー生地が膨らまず失敗しがちですが、生地の状態を見極めることポイントとなります。固すぎてもダメ、柔らかすぎてもダメです。膨らませるには、しっかり「準備」して手早く作業すると成功率はグンと上がります。早速作っていきましょう。
シュークリームの材料(10個分)
具材
全卵 | 125g | |
無塩バター | 50g |
調味料A
薄力粉 | 75g | |
塩 | ひとつまみ | |
水 | 125g |
調味料B
カスタードベース過去レシピ「カスタードクリーム」の約半量 | 170g | |
生クリーム | 120g | |
グラニュー糖 | 12g |
シュークリームの作り方
今回のレシピのポイント
シュー生地を膨らませるには準備から。粉はふるい、全卵は常温に戻しておきます。火加減と生地の温度、状態が分かるようになると成功率が上がります。カスタードは「カスタードクリーム」をご覧くださいね!
薄力粉75gを粉ふるいでふるっておきます。
必ず沸騰させる
鍋に加えた3つは必ず一度沸騰させます。沸騰させることで、バターが水の中に細かく分散し、均一の生地を作ることが可能となるからです。沸騰したら火を止めましょう。
火からおろして、薄力粉を一気に加えて木ベラで合わせてひとまとめにします。
ひとまとめにしたら、再度弱火にかけて練りながら生地を加熱していきます。
注目すべきは鍋底!
火にかけて練っていくと鍋底に「薄い膜」ができてきます。ここで水と粉の合わせは終了のサインです。すぐに火からおろします。
回数を分けて生地の固さを調整!
回数を分けて加えるのは混ざりやすくするためと、生地の固さを調整していくためです。生地を切るように合わせ、卵が生地に含まれて生地につながれば次の溶き卵を足す流れです。
生地は固すぎても柔らかすぎても膨らみません。木ベラで丁寧に根気よく生地をまとめていく必要があります。
3回、4回と加えては生地を合わせてを繰り返します。
最後に加えて混ぜ合わせた時、生地の固さは木ベラで持ち上げると、木べらに引っ掛かった状態で、振ってみるとゆっくりと切れずに同じ幅で落ちるくらいがベストの状態です。
絞り袋に入れて生地を絞り出しましょう。
霧吹きして乾燥を防ぐ
成形したシュー生地の表面はすぐに乾燥してしまいます。表面に水分がない状態で焼成するとすぐに焦げてしまいます。そこでたっぷりと霧吹きして乾燥を防ぎます。
フォークを使って丸くなるように再度成形して、200℃のオーブンで25分の焼成です。
8分立てホイップを目指します。素早く立てるにはボウルの下に氷をあてて撹拌すると早くホイップが立ちますよ。
撹拌すること5〜6分ほど。ホイップを持ち上げた時、ボウルの中にあるホイップのツノが立って軽くおじぎをしている状態。これが「8分立て」です。この状態を目指して撹拌しましょう。
別ボウルにカスタードベース170gをゴムベラでほぐして、8分立てホイップを2回に分けて混ぜ合わせます。
これが今回のカスタードクリームです。バニラ香る上品なクリームに仕上がりました。
絞り袋に入れて、使うまで冷蔵庫で冷やしておきましょう。
ふわっとライトなシュークリームです♪
レシピによってはシュー生地の中に牛乳を加えて練り上げるものもあります。今回はそれをなしに、水で生地をまとめることで口に入れた時に柔らかい食感となり、ライトて食べやすい印象です。カスタードが重めですからね。
「シュー」とはフランス語で「キャベツ」の意味で、膨らんだ生地がそう見えることからそう名付けられました。日本人から見ると「キャベツ?」という印象ですね笑 コロンと可愛らしいシュークリーム、時間のある時に是非とも作ってみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。