このページでは、油の牛脂を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
牛脂のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは牛脂の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 869 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 6.0 | g | 低い |
└食物繊維 | 0 | g | 無し |
たんぱく質 | 0.2 | g | かなり低い |
脂質 | 99.8 | g | 多い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、油分類に所属する正式名称「(動物油脂類) 牛脂」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、牛脂がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
牛脂はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:DELISH KITCHEN
牛脂とは?どんな食材?
牛脂は、牛の脂肪から抽出される食材です。牛の身体に蓄えられたエネルギー源であり、そのままの形で利用されます。牛脂は、料理において香りや風味を与える役割を果たします。その特徴的な風味は、多くの料理で欠かせない存在となっています。
牛脂の特徴1:高い加熱耐性
牛脂は、高温に耐える特徴があります。そのため、フライパンやオーブンでの調理に適しています。加熱することで、牛脂は溶け出し、料理に潤いとコクを与えます。また、高温で調理することによって、食材の表面をしっかりと焼き上げることができます。
牛脂の特徴2:豊かな風味
牛脂は、独特の風味を持っています。そのままの状態で使用することで、料理に深みとコクを与えます。特に、焼肉やシチューなどの濃い味付けの料理には、牛脂がよく合います。牛脂の風味は、料理をより一層美味しく引き立てる役割を果たします。
牛脂の特徴3:保存性の高さ
牛脂は、長期間保存することができる食材です。冷蔵庫や冷凍庫で保管することで、鮮度を保ちながら利用することができます。また、牛脂は酸化しにくい性質を持っており、長期間使用しない場合でも品質が劣化しにくいです。そのため、少量ずつ使用することができる利点があります。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は牛脂がダイエットにどう役立つか説明します!
牛脂はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
引用元:YouTube
1. エネルギー源としての役割
牛脂はカロリーが869kcalと非常に高いです。この高いエネルギー量は、体のエネルギー源として役立ちます。特に、運動量が多い人やエネルギー消費が大きいスポーツ選手などにとっては、牛脂は重要なエネルギー補給源となります。
2. 脂溶性ビタミンの吸収を促進する役割
牛脂には脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)が含まれています。これらのビタミンは脂質と一緒に摂取することで、より効率的に吸収されます。牛脂を食事に取り入れることで、脂溶性ビタミンの吸収を促進することができます。
3. 食事の満足感を高める役割
牛脂は脂質が99.8gと非常に多いです。脂質は食事の満足感を高める役割があります。脂質は消化が遅く、食事の持続時間を延ばすことができます。また、脂質は味覚にも影響を与え、食事をより美味しく感じることができます。牛脂を適量摂取することで、食事の満足感を高めることができます。
以上のように、牛脂はエネルギー源としての役割や脂溶性ビタミンの吸収を促進する役割、食事の満足感を高める役割など、健康的な食事に役立つ機能を持っています。ただし、摂取量には注意が必要であり、適量を守ることが重要です。
おすすめ:牛脂のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
牛脂に含まれる無機質の栄養を解説!
牛脂の特徴
牛脂は、以下のような特徴を持っています。
- 無機質栄養が低い
- カルシウムやマグネシウムはほとんど含まれていない
- 亜鉛や銅、マンガンなどの微量元素は含まれていない
牛脂は、ナトリウム、カリウム、リン、鉄の含有量が低いです。これらの栄養素は、体内の機能に重要な役割を果たしていますが、牛脂にはそれらがほとんど含まれていません。
牛脂にはカルシウムやマグネシウムがほとんど含まれていません。これらの栄養素は、骨や歯の形成や維持に重要な役割を果たしていますが、牛脂からは摂取することができません。
牛脂には、亜鉛、銅、マンガンなどの微量元素がほとんど含まれていません。これらの栄養素は、体内の酵素反応や免疫機能の維持に重要な役割を果たしていますが、牛脂からは摂取することができません。
以上のように、牛脂は無機質栄養が低く、カルシウムやマグネシウム、亜鉛や銅、マンガンなどの微量元素をほとんど含んでいません。そのため、これらの栄養素を摂取するには、他の食材を組み合わせる必要があります。
牛脂に含まれるビタミンを解説!
ビタミンA
牛脂に含まれるビタミンAは、レチノールとレチノール活性当量の2つの形態があります。レチノールの含有量は85 μgであり、レチノール活性当量も同じく85 μgです。これは他の食品と比べても多い量です。また、牛脂にはα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量は含まれておらず、ビタミンAの前駆物質としての役割を果たすことはありません。
ビタミンE
牛脂に含まれるビタミンEは、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールの4つの形態があります。その中で、α-トコフェロールの含有量は0.6 mg、γ-トコフェロールの含有量は0.1 mgです。これらの量は他の食品と比べて普通の量です。一方、β-トコフェロールは含まれておらず、牛脂からは摂取することができません。
ビタミンK
牛脂に含まれるビタミンKの含有量は26 μgです。これは他の食品と比べても多い量です。ビタミンKは血液の凝固に関与する重要な栄養素であり、牛脂からの摂取で十分な量を補うことができます。
以上のように、牛脂にはビタミンA、ビタミンE、ビタミンKが含まれています。特にビタミンAとビタミンKの含有量は他の食品と比べて多く、バランスの取れた食事に牛脂を取り入れることで、これらのビタミンを効果的に摂取することができます。ただし、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンCは含まれていないため、他の食品からこれらのビタミンを摂取する必要があります。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次は牛脂の使用例としてレシピをご紹介します。
牛脂を使ったレシピ20選!
#1 鶏肉と牛脂のお好み焼き! かしみん焼き
薄力粉、サラダ油、牛脂、お好み焼きソース、粉かつお
このレシピは鶏もも肉、牛脂のミンチ、キャベツを使った郷土料理「かしみん焼き」です。蒸されたキャベツがやわらかく、牛脂の甘味と旨味がおいしい一品です。…
レシピを見る#2 牛脂引き立つ基本の牛丼
牛肉、玉葱、生姜、牛脂、紅生姜、ネギ、七味、三温糖、白だし、等
牛肉と玉葱を使った、プロが教える牛丼のレシピ。プロのコツ満載のレシピになっており、安い牛肉でも絶品の牛丼に仕上がります。…
レシピを見る#3 煮汁まで飲みほしたくなる!牛こま切れ肉で作る「肉豆腐」
牛こま切れ肉、木綿豆腐、エリンギ、玉ねぎ、九条ネギ、出汁昆布、牛脂、濃口醤油、三温糖、等
牛こま切れ肉を使った、肉豆腐のレシピ。牛肉をカットし、木綿豆腐を水切りしておく。…
レシピを見る#4 フライパンひとつで簡単ロコモコ丼
合挽肉、玉ねぎ、サラダ油、パン粉、牛脂、牛乳、こしょう、サラダ油、しょうゆ、等
挽き肉と玉ねぎを使用した、フライパン一つで簡単に作れるロコモコ丼のレシピ。ハンバーグと目玉焼きを一緒に焼いて時短を。…
レシピを見る#5 こねないチーズインハンバーグ
豚ひき肉、玉ねぎ、バター、オールスパイス、パン粉、牛乳、牛脂、粉チーズ、サラダ油、等
豚ひき肉とチーズを使った、手軽に作れるハンバーグのレシピ。手でこねる工程は無し。…
レシピを見る#6 市販のデミスラスソースで作る時短ハヤシライス
白ごはん、牛こま切れ肉、玉ねぎ、ニンニク、ブラウンマッシュルーム、トマト、冷凍枝豆、牛脂、黒胡椒、等
牛こま切れ肉を使った、市販のデミスラスソースで作る時短ハヤシライスのレシピ。牛脂で深みとコクをプラスし、玉ねぎとニンニクを弱火で炒めて甘さを引き出し、トマトやブラウンマッシュルームと一緒に煮込んでいきます。…
レシピを見る#7 牛肉とゴボウの含め煮
牛こま切れ肉、ゴボウ、赤唐辛子、牛脂、ごま油、みりん、濃口醤油、上白糖、白ごま、等
主菜になる、牛こま切れ肉とごぼうを使った含め煮のレシピ。ごま油の香りがグッド。…
レシピを見る#8 安い牛肉が甘辛コク旨に!ごはんによく合う基本の「牛肉のしぐれ煮」
牛こま切れ肉、生姜、牛脂、上白糖、濃口醤油
牛こま切れ肉を使った、牛肉のしぐれ煮のレシピ。安い牛こま切れで美味しく作れます。…
レシピを見る#9 卵うどん
うどん、わけぎ、海苔、牛脂
すき焼きのしめご飯のレシピ。「ヤマサすき焼専科」のみの味付けは簡単。…
レシピを見る#10 トマトすき焼き鍋
牛肉(薄切り)、カゴメラウンドレッド(トマト)、玉ねぎ、春菊、エリンギ、木綿豆腐、牛脂、しょうゆ、みりん、等
牛肉とトマトを活用したすき焼き鍋のレシピ。いつものすき焼きにトマトを加え酸味と彩りをプラス。…
レシピを見る#11 お安く簡単!もやし炒めのレシピ
モヤシ、牛脂、鶏ガラ出汁、胡椒(黒)、醤油
もやしを使った、シャキシャキ簡単炒め物のレシピ。牛脂を使って炒めることで、味があっさりしすぎず、うま味を感じることができます。…
レシピを見る#12 身も心も喜ぶ! 肉好きに捧げる「肉山」流・牛ヒレ肉ステーキ
牛ヒレ肉、牛脂、キムチ、サンチュ、醤油、生姜、練り辛子
シンプルで極旨なステーキの焼き方のレシピ。尿酸値が気になる方にもおすすめのお肉の食べ方が参考になります。…
レシピを見る#13 すき焼き
牛肉(肩ロースなど)、牛脂、白菜、白ねぎ、しいたけ、焼き豆腐、しらたき、めんつゆ
市販のつゆを使ったすき焼きのお手軽レシピ。面倒な割り下の準備が不要で、これ一本で簡単に仕上がります。…
レシピを見る#14 洋食の王道!"ハンバーグステーキ"
牛挽き肉、豚挽き肉、牛脂、玉ねぎ、マッシュルーム、生パン粉、胡椒、ナツメグ、サラダ油、等
王道のハンバーグステーキのレシピ。牛挽肉と豚挽肉を5:1の配分で作る、贅沢なハンバーグです。…
レシピを見る#15 すき焼き
牛もも肉(薄切り)、焼き豆腐、玉ねぎ、牛脂、ねぎ、しらたき、ごぼう、トマト、しめじ、等
すき焼きのレシピ。甘辛い割り下に牛肉の旨味がとてもよく合いますよね。…
レシピを見る#16 コク旨牡蠣すき
かき(むき身)、牛肉(薄切り)、白菜、春菊、ごぼう、生しいたけ、ねぎ、しらたき、木綿豆腐、等
手作りの割り下で作る牡蠣入りすき焼きのレシピ。しょうゆと砂糖を使ったオーソドックスなすき焼きにたっぷりと牡蠣を加えて作ります。…
レシピを見る#17 カレーすき焼き
牛肉(薄切り、すき焼き用)、長ねぎ、玉ねぎ、焼き豆腐、しいたけ、えのきだけ、しめじ、春菊、しらたき、等
カレー粉を活用したすき焼きのレシピ。定番のすき焼きの味付けにカレー粉をプラスすることで、スパイシーな香りを楽しむことができます。…
レシピを見る#18 すき焼き
牛肩ロース肉(薄切り)、焼き豆腐、ねぎ、しらたき、えのきたけ、生しいたけ、春菊、牛脂(またはサラダ油)、しょうゆ、等
基本的なすき焼きの作り方のレシピ。割り下は醤油とみりんをベースにして砂糖で甘さを調整します。…
レシピを見る#19 すき焼き(味わいリッチ減塩しょうゆ使用)
牛肉(すき焼き用)、ねぎ、焼き豆腐、生しいたけ、しらたき、春菊、焼き麩、牛脂、しょうゆ、等
鍋料理の定番でもあるすき焼きのレシピ。減塩しょうゆを使って割り下を作ることで、塩分控えめのまろやかなすき焼きになります。…
レシピを見る#20 すき焼き
牛肉(すき焼き用)、玉ねぎ、長ねぎ、しいたけ、焼き豆腐、春菊、しらたき、牛脂、砂糖、等
爽やかな酸味を感じる、アレンジすき焼きのレシピ。牛脂のうま味が凝縮された割りしたに「ヤマサ昆布ぽん酢」を加えることで、さっぱりとした一品に仕上がります。…
レシピを見る最後に、牛脂の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛脂」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 869 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 6.0 | g | 低い |
└食物繊維 | 0 | g | 無し |
たんぱく質 | 0.2 | g | かなり低い |
脂質 | 99.8 | g | 多い |
「牛脂」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | Tr | g | 無し |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0 | g | 無し |
コレステロール | 100 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「牛脂」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 1 | mg | 低い |
カルシウム | Tr | mg | 無し |
マグネシウム | 0 | mg | 無し |
リン | 1 | mg | 低い |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | Tr | mg | 無し |
銅 | Tr | mg | 無し |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 85 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 85 | μg | 多い |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0.6 | mg | 多い |
ビタミンK | 26 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB2 | 0 | mg | 無し |
ナイアシン | 0 | mg | 無し |
ビタミンB6 | - | mg | 無し |
ビタミンB12 | - | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | - | mg | 無し |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
別名: ヘット/試料: いり取りしたもの
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。