このページでは牛脂のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牛脂のカロリーは869kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:DELISH KITCHEN
牛脂の可食部100gあたりのカロリーは、869kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中24位です。これは多い順にすると上位1%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「油」ジャンルので牛脂のカロリーを評価すると、29件中23位です。これは上位から79%に位置するカロリーで、評価は「低い」となります。
カロリー | 869Kcal |
全体での評価 | 24位 / 1592件中(上位1%…高い) |
「油」ジャンル内での評価 | 23位 / 29件中(上位79%…低い) |
牛脂はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牛脂のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:YouTube
なぜ牛脂のカロリーは高いのか?
牛脂は、可食部100gあたり869kcalのカロリーを含んでおり、他の食材と比較して「高い」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
脂質の含有量が多い
牛脂は、可食部100gあたり99.8gの脂質を含んでいます。脂質は、他の栄養素に比べてカロリーが高く、1gあたり約9kcalのエネルギーを提供します。そのため、脂質の含有量が多い牛脂は、カロリーも高くなるのです。
糖質の含有量が低い
牛脂は、可食部100gあたり6gの糖質を含んでいます。糖質は、脂質と比べてカロリーが低く、1gあたり約4kcalのエネルギーを提供します。牛脂の糖質の含有量が低いため、カロリーも高くなります。
食物繊維が無い
牛脂は、可食部100gあたり食物繊維を含んでいません。食物繊維は、体内の消化を助ける役割があり、カロリーを摂取しても満腹感を得られるため、カロリー摂取量を抑える効果があります。しかし、牛脂には食物繊維が含まれていないため、満腹感を得ずに多くのカロリーを摂取してしまうことが考えられます。
タンパク質の含有量がかなり低い
牛脂は、可食部100gあたり0.2gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は、体の構成要素であり、エネルギー源としても利用されます。しかし、牛脂のタンパク質の含有量は非常に低いため、カロリーの主要な供給源は脂質となります。
以上の理由から、牛脂のカロリーは高いと言われています。脂質の含有量が多く、糖質や食物繊維、タンパク質の含有量が低いため、カロリー摂取量が増える傾向にあるのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牛脂」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 6.0g | 4 | 24kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 0.2g | 4 | 0.8kcal |
脂質 | 99.8g | 9 | 898.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牛脂」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、898.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牛脂は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
牛脂は、低糖質ダイエットに使える?
低糖質ダイエットを実践している方にとって、食材選びは非常に重要です。特に油は、糖質量が気になる食材の一つです。そこで注目したいのが、牛脂です。牛脂は、糖質量が6gということで、低糖質ダイエットに使えるのでしょうか。
牛脂の糖質量は控えめ
牛脂は、動物性の脂肪であり、糖質を含んでいるとはいえ、その量は控えめです。一般的な牛脂の糖質量は6g程度とされており、低糖質ダイエットを実践する上では、許容範囲内と言えるでしょう。
牛脂は低糖質ダイエットにどちらかというと不向き
しかし、牛脂は低糖質ダイエットにおいて、どちらかというと不向きな食材と言えます。なぜなら、牛脂には高カロリーな脂肪が多く含まれており、摂取するとカロリーオーバーになる可能性があるからです。低糖質ダイエットは、糖質制限によって体内の脂肪を燃焼させることを目指していますが、摂取する脂肪が多すぎると、逆に脂肪の蓄積を招いてしまう恐れがあります。
牛脂の摂取量には注意が必要
牛脂を低糖質ダイエットに取り入れる場合は、摂取量に注意が必要です。適量を守り、バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。また、他の食材との組み合わせも考慮しましょう。例えば、野菜と組み合わせることで、栄養バランスを保ちながら、糖質を抑えた食事が可能です。
まとめ
牛脂は低糖質ダイエットに使える食材ではありますが、摂取量や組み合わせには注意が必要です。糖質量は控えめですが、高カロリーな脂肪も多く含まれているため、適切な量を守り、バランスの取れた食事を心掛けましょう。低糖質ダイエットの成功には、食材選びだけでなく、食事全体のバランスも重要です。
牛脂は、低脂質ダイエットに使える!?
牛脂は、低脂質ダイエットに不向きな食材です
低脂質ダイエットを実践している方々にとって、食材の選択は非常に重要です。その中でも、油は特に注意が必要な食材の一つです。一般的に、低脂質ダイエットにおいては、油の摂取量を制限することが推奨されています。しかし、中には「牛脂は低脂質であるから、ダイエットに適しているのではないか」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
牛脂の脂質含有量
実際に、牛脂は低脂質であるという認識があるかもしれませんが、その実態は異なります。牛脂は、100gあたり約99.8gもの脂質を含んでいます。これは非常に高い数値であり、低脂質ダイエットを実践する上で避けるべき食材と言えます。
脂質の摂取量に注意が必要
低脂質ダイエットを実践する際には、脂質の摂取量を制限することが重要です。脂質は高カロリーなため、摂りすぎると体重増加の原因となります。また、脂質は体内でエネルギーとして蓄えられるため、摂りすぎると脂肪の蓄積につながります。そのため、低脂質ダイエットを実践する際には、脂質の摂取量を制限することが必要不可欠です。
代替食材の選択が重要
低脂質ダイエットを実践する際には、牛脂の代わりに他の食材を選ぶことが重要です。例えば、植物油や魚油など、より低脂質な油を使用することができます。また、脂肪を含まない調理法や、脂肪を取り除いた食材の使用も有効です。これらの代替食材や調理法を選ぶことで、低脂質ダイエットをより効果的に実践することができます。
まとめ
牛脂は、低脂質ダイエットに不向きな食材です。その高脂質の含有量からもわかるように、牛脂は脂質を制限することが求められる低脂質ダイエットには適していません。代わりに、低脂質な油や脂肪を含まない調理法を選ぶことで、より効果的なダイエットを実践することができます。食材の選択はダイエットの成功に大きく関わるため、正しい知識を持って選ぶことが重要です。
最後に、牛脂の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牛脂」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 869 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 6.0 | g | 低い |
└食物繊維 | 0 | g | 無し |
たんぱく質 | 0.2 | g | かなり低い |
脂質 | 99.8 | g | 多い |
「牛脂」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | Tr | g | 無し |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0 | g | 無し |
コレステロール | 100 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「牛脂」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 1 | mg | 低い |
カルシウム | Tr | mg | 無し |
マグネシウム | 0 | mg | 無し |
リン | 1 | mg | 低い |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | Tr | mg | 無し |
銅 | Tr | mg | 無し |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 85 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 85 | μg | 多い |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0.6 | mg | 多い |
ビタミンK | 26 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB2 | 0 | mg | 無し |
ナイアシン | 0 | mg | 無し |
ビタミンB6 | - | mg | 無し |
ビタミンB12 | - | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | - | mg | 無し |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
別名: ヘット/試料: いり取りしたもの
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。