こんにちは、筋肉料理研究家Ryotaです。ボクは毎日筋トレをしながらお料理をして、コンテストに出場しながらボディメイクしています。今回作るのは基本の「コンソメスープ」。味付けがシンプルな分、薄くなったり物足りなくなってしまいがちな一品。ポイントを押さえて、野菜のうま味を引き出しましょう!
基本のコンソメスープの材料(2~3人分)
具材
キャベツ | 約150g | |
じゃがいも | 2個(約120g) | |
にんじん | 1/3本(約50g) | |
玉ねぎ | 1/4個(約100g) | |
ウインナー | 4本(約40g) | |
塩 | 少々 | |
黒こしょう | 少々 |
調味料
水 | 600ml | |
顆粒コンソメ | 小さじ2 |
基本のコンソメスープの作り方
今回のレシピのポイント
コンソメスープをうま味たっぷりに仕上げるポイントは、何といっても「野菜の煮込み方」。コツを押さえて、ほっこりやさしい味わいに仕上げましょう。
さらに、葉よりも固めな芯は薄切りにしましょう。
加熱するとクタッと柔らかくなり、甘みの増すキャベツはコンソメスープの具材にピッタリ。今回はメイン食材として、葉も芯も調理します。
野菜はできるだけ新鮮なものを!
コンソメスープの具材に、特に決まりはありません。そのため、あまった野菜で作ってもオーケーですが、野菜は鮮度が落ちると香りが悪くなったり、エグみが出るものも。
特に、キャベツは辛味成分のイソチオシアネートが含まれており、古くなると苦みを感じることもあります。コンソメスープは野菜が持つうま味が味の決め手になるので、できるだけ新鮮なものを使用しましょう。
じゃがいもや、このあと出てくるにんじんなどの根菜は、コンソメスープにボリュームを出したいときにおすすめの食材です。
にんじんは加熱するとホクホクとした食感になって、スープに甘みをプラス。また、色が濃い緑黄色野菜があると、彩りも鮮やかに仕上がります。
香味野菜である玉ねぎは、コンソメスープに上品な香りをプラスしてくれる食材。香味野菜の中では他に、さわやかな香りを持つセロリもおすすめの食材の1つです。
ウインナーは、調味料少なめのコンソメスープにコクと塩気を与えてくれる貴重な存在。その脂は野菜のうま味も引き立ててくれます。
ウインナーはベーコンやハムでも!
ウインナーはベーコンやハムでも代用可能。使用する商品によって脂や塩分が変わってくるので、味見をしながら仕上げの調味料を調節しましょう。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎを加えたら加熱して煮立たせ…
フタをして弱火にし、7~8分煮込んでいきます。
根菜は水から煮る!
じゃがいもやにんじんなどの根菜は、でんぷんが多く含まれています。でんぷんは高温になると溶けて糊状になるので、根菜を熱湯に入れると表面が糊状になって固まってしまい、中まで火が通りにくくなってしまいます。
また、固まったでんぷんはひび割れてしまい、煮崩れの原因にも。そのため、じゃがいもなどの根菜は、水からじっくり煮るようにしましょう。
じゃがいもとにんじんが柔らかくなってきたところで、キャベツとウインナーを加え…
ときどきかき混ぜて、さらに7~8分煮込んでいきます。
フタをする?しない?
スープや煮込み料理のレシピには、フタをして煮込むものもあればフタをせずに煮込むものもありますが、フタの有無にはいろいろな理由が。
フタをして煮込めば熱を閉じ込めて食材を均等に煮込むことができ、煮汁が蒸発しにくくなるなどのメリットがあります。逆にフタをせずに煮込めば、煮汁が蒸発しやすくなる分、濃厚な味わいに仕上げることができます。
今回はじゃがいも、にんじんにしっかり熱を通すためにフタをし、キャベツの甘みを引き出すためにフタをせずに煮込みました。
フタの有無は、仕上げたい風味や使う具材によっても変わってくるので、そのときどきで柔軟に使い分けましょう。
キャベツが柔らかくなったところで、塩、黒こしょうを加えて混ぜ…
味を調えたら火から下ろします。
「黒こしょう」と「こしょう」は別物!
レシピによく出てくる「黒こしょう」と「こしょう」、じつは別物で、香りや辛みに違いがあります。「黒こしょう」はブラックペパーという植物が加工されたもので、刺激的な辛みと香りがあります。一方、「こしょう」はブラックペパーとホワイトペパーがブレンドされたもので、黒こしょうよりも若干マイルドな風味。
どちらもコンソメスープの味を引き締めてくれるはたらきがあるので、仕上げたい風味にあわせてチョイスしてくださいね。
きのこや季節の野菜をプラスで、さらにうま味たっぷりに!
今回のレシピでは、どれもスタンダードな具材を利用しましたが、きのこをプラスしたり、キャベツを白菜に置き換えたりすれば、いろいろな風味のコンソメスープを楽しむことができます。
ぜひ、いろいろな組み合わせを試してみてくださいね!
学生時代運動経験ゼロ・病気で精神病院に入院するも筋トレとお料理で立ち直り、現在はパーソナルトレーナー・料理研究家として活動中。