
料理人hiroです。今回は基本のなめこの味噌汁のレシピをご紹介します。なめこのトロトロ感で味噌が溶けないことがありがちですが、下処理したなめこを煮すぎないことがポイントとなります。味噌を加えるタイミングは最後でOK。トロッと感がクセになる美味しい味噌汁ですよ。見栄え良く作っていきましょう。
なめこの味噌汁の材料(4人分)

具材
なめこ | 1パック(100g) | |
長ネギ | 1/3本 | |
絹ごし豆腐 | 200g |
調味料
水 | 1ℓ | |
出汁パック | 1包 | |
味噌 | 80g |
その他
粉山椒 | 適量 |
なめこの味噌汁の作り方
今回のレシピのポイント
なめこは軽く水洗いし、仕上げる一歩手前で加え、1分以上加熱する程度でOK。火を消して味噌を溶き、盛る前に粉山椒を「椀盛り」すると風味の良いお味噌汁に仕上がります。

絹ごし豆腐半丁(200g)は、まな板の上にキッチンペーパーを敷きお好みサイズにカットします。余分な水分を抜いておきます。

なめこは「洗って使う」が正解!
ほとんどのキノコ類は水洗いしないですが、なめこは軽く水洗いします。ベタつきがある分、ホコリなどがついている可能性があるからです。サッと水洗いしてザルにとり水気を取っておきましょう。

長ネギを煮ると、だんだんと甘味が出てきて美味しさがアップします。2分ほど煮ると良いでしょう。

なめこは1分ほどの加熱でOK
なめこは加熱しすぎると栄養素や旨み成分がなくなり、ドロッとしたものが前面に出てしまいます。1分ほどの加熱で十分です。サッと火を通すほどでOKです。

仕上がりに差が出るアク取り
アクは食材が持つ苦味やエグ味、臭みの成分です。これを取るのと取らないとでは仕上がりに差が出ます。丁寧に取り除いておきましょう。

風味が飛ぶので「火を止めて」!
味噌は沸騰している状態で加えてしまうと風味が飛んでしまいます。必ず火を止めて加えるようにしましょう。
また、再度温め直す時も沸騰させないようにするのは風味を飛ばさないようにするためです。こし器で味噌を溶くか、そのまま溶くかはお好みです。

なめこ独特のトロミが出る前に味噌溶きが終わりました。トロミがつきすぎて味噌が溶けないのは、なめこを煮すぎているのが原因。なめこはサッと煮て、その後に味噌溶きの準備をしておくと大丈夫です。

山椒の椀盛りでワンランクアップ!
味噌汁を盛る前に、空のお椀に粉山椒をお好み量加えておきます。これを「椀盛り」といって和食でよく使われるものです。
味噌汁と一緒に煮るとどうしても山椒の風味が飛んでしまいます。先にお椀に入れておくことで、風味が立った状態で味噌汁を楽しむことができます。
山椒の椀盛りでお店の味に!

あらかじめお椀に粉山椒を散らしておくと、火を入れず上品な香りを強く残すことができます。汁をすすると独特のトロッと感が楽しめて、具材たっぷりなので汁物というより「おかず感」が強いですね。
水気を切った豆腐と2色の長ネギ、ツルツルとしたなめこで言わば「食べる味噌汁」のような印象です。山椒の椀盛りは他の味噌汁でも使えるので覚えておいて損はなし!是非一度、なめこの味噌汁をイチから作ってみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。