料理人hiroです。今回は基本のかきたま汁のレシピをご紹介します。風味よく出汁が出ずに、溶き卵をダマにしてしまいがちですが、丁寧に一番出汁を引いてトロミをつけることがポイントとなります。いつもとはひと味違った優しいお吸い物にふんわり玉子。ホッとする贅沢感を味わえますよ。早速作っていきましょう。
かきたま汁の材料(4人分)
具材
卵Mサイズ | 3個 | |
長ネギ | 1/3本分 | |
昆布 | 3cm×10cm | |
かつお節 | 20g |
調味料
水 | 1.5ℓ | |
塩 | 小さじ0.5 | |
みりん | 大さじ1 | |
薄口醤油 | 大さじ1.5 | |
片栗粉 | 大さじ1 | |
水 | 大さじ1 |
かきたま汁の作り方
今回のレシピのポイント
昆布とかつお節で丁寧に出汁を引き、水溶き片栗粉を使って出汁にトロミをつけることで、流した溶き卵がふんわりとした食感に仕上がります。
小一時間ほど浸しておくと良いでしょう。それ以上でも良いくらいです。私は一晩おいておくこともあります。浸せば浸すだけ昆布の出汁が出やすくなります。
昆布出汁を煮立たせるのはNG!
昆布を火にかけるときは、煮立たせないことが肝心です。沸騰前に弱火にして5分ほど煮ます。これが昆布出汁です。
この出がらし昆布は捨ててはもったいないものです。冷凍して集めておき、溜まったところで昆布の佃煮を作ることができますよ!
火を止めた状態でかつお節を加えましょう。
かつお節はゆっくり沈むまで待つ!
浮いていたかつお節は時間が経つにつれて、ゆっくりと沈んでいきます。沈んだら「一番出汁」が出来ました!のサインです。ゆっくり沈むまで、片付けなど他のことをやっておきましょう。
漉し器の上にキッチンペーパーを乗せて、一番出汁を丁寧に漉します。
最後の一滴までギュッと!
一番出汁は旨み成分の昆布によるグルタミン酸と、かつお節のイノシン酸が合わさったシンプルな出汁です。キッチンペーパーに水分を含んだかつお節が入っています。もったいないので余すことなくギュッと最後の一滴まで絞り出しましょう。
こちらが一番出汁の完成形です。丁寧に漉したので澄んだものになっています。
片栗粉に水大さじ1を加えてしっかりと混ぜ、「水溶き片栗粉」にします。
ダマにならないよう少量ずつ!
ポコポコと沸騰している中に、水溶き片栗粉を少量ずつ加えて出汁にトロミをつけていきます。一気に加えるとダマになるだけなので、ゆっくり少量ずつ加えるよう心がけましょう。
溶き卵を流し終えて、ひと呼吸おいてサッと箸でひと混ぜすると、黄色い花が咲いたようにふんわり玉子に仕上がります。すぐに火を止めましょう。
出汁にホッとし、ふんわり玉子に癒されます!
今回は一番出汁から丁寧に引いて、調味料を加えた「すまし汁」を作った後に溶き卵を加える行程をお伝えしました。少し時間を要しますが、上手く出来た時のシンプルで優しい出汁の旨味と、ふんわり玉子の食感が自然な癒しとなります。
すまし汁さえ作れるようになれば、水溶き片栗粉なしに具材を変えて色々なお吸い物を作れるようになりますよ♪まずは基本のかきたま汁から。時間がある時に、イチから丁寧に作ってみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。