世界の料理をシンプル化したレシピが得意なフードコーディネーターのyurikaです。今回は台湾の朝ごはん「鹹豆漿(シェンドウジャン)」風豆乳スープのレシピをご紹介。豆乳に酢を加えることでトロトロの豆腐状になり、パクチーやザーサイの台湾風の味わいがやみつきになるスープですよ。それでは作っていきましょう!
鹹豆漿(シェンドウジャン)風豆乳スープの材料(2人分)
主な材料
豆乳 無調整 | 400ml | |
鶏むね肉 | 100g | |
長ねぎ | 10cm | |
油揚げ | 1枚 | |
ザーサイ | 20g | |
桜エビ | 大さじ1 |
調味料
ごま油 | 小さじ1 | |
鶏がらスープの素 | 小さじ1 | |
醤油 | 小さじ1 | |
酢 | 大さじ2 |
トッピング
ピーナッツ 粗く砕く | 適量 | |
ラー油 | 適量 | |
粗びき黒こしょう | 適量 | |
パクチー ざく切り | 適量 |
鹹豆漿(シェンドウジャン)風豆乳スープの作り方
天板にアルミホイルを敷いて油揚げを並べ、200度のトースターでこんがりするまで約7分焼きます。
台湾の揚げパンの代わりに油揚げで代用
本場の鹹豆漿は「油條(ヨウティアオ)」と呼ばれる台湾の揚げパンと一緒に食べるのが定番です。日本ではあまり見かけない食材なので、今回は油條の代わりに手軽な油揚げをトッピングします。油揚げをトースターでこんがり焼くことでカリッと香ばしく豆乳スープとも相性ばっちり。スープに浸しながら食べれば食感の変化を楽しめますよ。
桜エビの香りが立ったら、ごま油、鶏肉、長ねぎ、ザーサイを加えて鶏肉がこんがりして火が通るまで炒めます。鶏肉はむね肉だと脂っこさがなく食べ応えが出るので豆乳スープにもぴったり。ザーサイの塩気と中華風味で本場台湾のような味わいがアップしますよ。
豆乳を沸騰させてしまうと分離したり膜が張ってきてしまうので、様子を見ながら沸騰する前の少しフツフツとしてきた時点で弱火にしましょう。
酢を入れてから箸などでぐるぐると混ぜてしまうと固まりにくかったり固まってきた豆腐が崩れてしまうので、酢を入れた後は触らずに固まってくるまでじっくり待ちましょう。
「酢」の働きで豆乳が凝固してトロトロに
豆乳に酢を入れるとトロトロに固まってくるのは、「酸」が豆乳のタンパク質を凝固させる働きがあるからです。この働きの応用として、豆乳にレモン汁を入れるととろっとしたラッシーができたり、加熱した豆乳にレモン汁を入れて固まった豆乳の水気を切るとカッテージチーズも作ることができますよ。
台湾気分を味わえるとろとろ豆乳スープ
酸味の効いたとろとろの豆腐が優しい味わいの台湾風豆乳スープ。パクチーやザーサイのエスニック感溢れる風味に、ピーナッツのごろっとした食感がアクセントになってするするっといけちゃう美味しさです。
鶏肉が入っているので食べ応えもあり、朝ごはんにぴったりな一品。「油條」風の油揚げはスープにさっと浸して食べるとサクッとした食感を楽しめ、ひたひたに浸して柔らかくしても美味しくいただけますよ。身近な食材で台湾に行ったような気分を味わえるので、ぜひ試してみてくださいね。
フードコーディネーター/料理研究家。食系のメディア制作会社での経験を経て、現在はフリーランスとして食品企業のレシピ開発、フードコーディネート、レシピ写真・動画制作等に従事。手間をかけずに簡単に作れる、工程をシンプル化した時短料理が得意。約20カ国を旅した旅行好きで、世界の料理を手軽にアレンジしたレシピを研究中。