料理人hiroです。今回は基本のナスの煮浸しのレシピをご紹介します。長く煮てしまい、色がくすんでしまいがちですが、皮面から揚げ焼きしたナスを、出汁に浸す時も皮面を下にすることがポイントです。仕上がりはナスの持つ紫色が落ち着いて、味シミトロ旨です!夏と秋に楽しみたい一品。早速作っていきましょう。
ナスの煮浸しの材料(4人分)
具材
ナス | 3本 | |
長ネギ緑の部分 | 1/5本分 | |
生姜 | 適量 |
調味料
米油サラダ油でも可 | 適宜 | |
和出汁 | 150cc | |
みりん | 大さじ1.5 | |
濃口醤油 | 大さじ1.5 | |
塩 | 小さじ0.5 |
ナスの煮浸しの作り方
今回のレシピのポイント
切り込みを入れたナスの皮面を下に、少ない油で揚げ焼きにします。合わせた出汁に短時間火にかけて、20分放置でトロ旨になり、色鮮やかに仕上がりますよ♪
器に入れて冷蔵庫に入れておきましょう。少量だとそのままで冷蔵庫で5日は持ちます。大量にすった場合、お酢を少し混ぜておくと、さらに長く保存することが可能です。
切り込み入れて、味シミに!
切り込みは皮面だけでOK。切り込みを入れておくことで揚げ焼きした時に火が入りやすくなり、水気を出した分、出汁を含んで味が染みやすくなります。これを「隠し包丁」と言います。
色を落ち着かせるには皮面から!
皮面にはナスニンというアントシアニン色素があって、水溶性。長く煮ると水に溶けて流れ出してしまい、煮汁が黒く、ナスの色も悪くなります。
油をまとわせて皮膜を作ることで、溶け出すのを防いで、紫色が落ち着くんですね。
ナスの色が鮮やかに仕上がり、全体に油を纏わせた状態に焼き上がりました。
網付きのバットに休ませて、余分な油を切っておきます。また、揚げ焼きして残った油は炒め物などに再利用できますので取っておくと良いでしょう。
強火にかけてひと煮立ちさせましょう。
皮面を浸すことで煮崩れせず色も落ち着く!
柔らかい内面を下にして煮てしまうと、熱とともに溶け出して煮崩れしてしまいます。比較的固い皮面を下にすると煮崩れせずに、色素も落ち着いた状態で、味を含んでいきます。必要以上に動かさないことも大事です。
煮汁に浸しておけば3日間楽しめます!
ナスの紫色は、高貴な色。見ているだけで食欲も増してきますね。他の料理でも焼くor揚げる等しておけば、「魅せる」ことが可能となります。
薬味を入れずに煮汁を浸した状態で粗熱を取り、冷蔵庫保存で3日楽しめます。味もさらに含んで美味しさもアップしますよ♪ご飯もすすめば、お酒もすすむ立派な一品料理ですね。夏と秋が旬で安くで手に入るので大量消費にも便利な今回のレシピ、是非とも一度作ってみてくださいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。