料理クリエイターの川久景子です。今回ご紹介する料理は、肉厚な豚肉をビールで煮込むだけのお手軽レシピです。ビールの酵母のおかげで、びっくりするくらい肉質をやわらかくしてくれ、箸でも崩れそうなくらいやわらかな食感にしてくれます。 特別な道具は必要なく、ビールと肉、そして4種のスパイスで味付けすることで見栄えも味も豪華な仕上がりにしてくれます。ビールも煮込んでアルコールを飛ばすことで、お子様でも安心してお召し上がりいただけますよ。 では、さっそくつくりましょう。
豚ロースのビール煮の材料(2人分)
具材
豚肩ロースかたまり肉 | 500g | |
玉ねぎ | 1個(230g) | |
にんにく | 2かけ(14.6g) | |
塩 | 2.5g | |
粗びき黒こしょう | 0.2g | |
オリーブオイル | 大さじ1 |
(あれば)
エリンギしめじでも代用可能 | 3本 |
調味料
ビール | 1缶(350ml) | |
シナモンパウダー | 小さじ1 | |
ジンジャーパウダー | 小さじ1/2 | |
ナツメグパウダー | 小さじ1/2 | |
クローブホール | 小さじ1/2 | |
ローリエ | 1枚 |
付けあわせ
マッシュポテト(じゃがいも、水、コンソメ、塩、粗びきこしょう) |
豚ロースのビール煮の作り方
切ったら全体に塩、黒こしょうを振るい、しっかり馴染ませます。このまま焼くまで置いておきます。(約10分)時間をおくことで、塩を振ったところから余分な水分が出てきて(浸透圧)肉にある余分な水分を取り除きながら塩と黒こしょうをしっかり馴染ませることができます。
しっかり焼き色がついたら一旦取り出しておきます。予熱で中までゆっくり火が通ります。
最大のコツは4種のスパイス!
味の決め手のひとつ、スパイスはシナモンパウダー、ジンジャーパウダー、ナツメグパウダー、クローブ(ホール)の4種。香りはもちろん、肉の臭みや味の仕上がりに欠かせない調味料です。
どうしても、この4種のスパイスを用意するのがむずかしい場合は、コンソメを代替えとして使用します。味が少し変わりますが、やさしい味付けに仕上がります。
いざ実食。豚肉がまさにとろける食感に!
豚肩ロースは、脂身も少ないので、加熱するとかたくなりやすいものの、ビールで煮込むことでとても食感がやわらかくなり、圧力鍋を使用して煮込んだかのようなとろけるような仕上がりに。はじめにしっかり強火で焼いたおかげで肉のおいしさがギュッと閉じ込められ、ビールの「酵母」のおかげで肉のたんぱく質を分解して、繊維をやわらかくほぐしてくれたので、とても口当たりがよく、食べやすいです。 ビールで煮込むことで、ビールの香りやアルコール分は飛んでしまうので、独特の苦みなどは感じられません。
とろける食感の豚肉に感激以外の言葉が見つからない!
ホロホロとした、まさにとろける食感の豚肉。フライパンがあれば簡単につくることができます。ご家庭の隅っこでビールが余っていたらぜひともお試しいただきたい一品です。見た目も豪華なので、特別な日や、おもてなしなどにも使える便利な料理です。
料理クリエイター。元広告デザイナーがWEBメディアや食関連企業の販促プロモーション、料理レシピ、撮影、動画編集までワンストップで行う。料理で人を、自分を、もっとワクワクさせる、新しい扉を開く未来を目指す。