
大さじ調味で白ごはんに合うおかず料理研究家の川久景子です。今回は夏野菜のなすとモロッコいんげんをたっぷりつかったみそ炒めの料理をご紹介します。夏は意外に冷房などで不必要に体が冷えていることが多いので、今回のみそ炒め料理で体の中から温めて労わるのも大切ですね。 フライパンひとつで15分程度ででき、調味料も覚えやすい分量です。さっそく作りましょう!
なすと豚肉のみそ炒めの材料(4人分)

具材
豚ばら薄切り肉 | 200g | |
なす | 5本(500g) | |
モロッコいんげん | 10本 | |
しいたけ小さめであれば2枚使用 | 1枚(37g) | |
にんにくすりおろし | 5g | |
しょうがすりおろし | 5g |
合わせ調味料
みそ | 大さじ3 | |
砂糖 | 大さじ2 | |
しょうゆ | 大さじ2 | |
みりん | 大さじ2 | |
酒 | 大さじ2 | |
水 | 200ml |
なすと豚肉のみそ炒めの作り方

切ったらボウルにたっぷりの水を注ぎ、なすを入れて使うときまで浸けておきます。なすを水に浸ける理由は、切り口が空気に触れると変色してくるので、予防するためと、なすからでてくるあくを抜くためです。
切ってすぐ使う場合はこの工程は省いて大丈夫ですが、今回はこのあと他の野菜など下準備するため、水に浸けておきます。

モロッコいんげんや、一般的ないんげんは、切ってからゆでるとゆでている間に種が出てきてしまうので、下ゆでするときは、切る前の状態でゆでてください。

しいたけのかさを3mm幅の薄切り、軸も同じ幅に薄切りにします。

にんにく、しょうがから香りがたち、豚肉にこんがり焼き色がついて火が通ったら一旦ボウルに取り出します。
フライパンに残った油は捨てずにそのまま残します。

なすの表面にこんがり焼き色が付き、水分が抜けてくたっとなったら焼き上がり(火が通った証拠)です。

最大のコツは豚肉の油!
油をひかずに豚肉を焼いて出てきた油でなすを焼きます。豚肉のおいしい油でなすを焼くことで、そのままおいしい味がなすにも染み込み、さらに余分な油を使わずに済むので一石二鳥です。
豚ばら肉は、加熱することで思いのほか油が多く出てくるので、加熱するときには油を使う必要がありません。これは、多くの料理でも同じです。
いざ実食。味が染みたとろっとろのなすがおいしい!

しっかり焼いてから合わせ調味料で煮込んだので、しっかり味が染み、なすの果肉がとろっとろ状態になってとても舌触りのよい仕上がりです。なすを油で焼かずに調味料を一緒に加えてしまうととろっとろの状態が半減してしまうので、少し手間でしたが、油で焼いタコとで味わえる食感です。噛むとジュワッと煮汁がでてきます。

豚肉にもしっかり味が馴染んで、モロッコいんげんと一緒に食べると豚肉のやわらかさとモロッコいんげんの歯応えの相対するリズミカルな食感が楽しいです。モロッコいんげんを加熱し過ぎないことで、色鮮やかさも残っているので、見た目にも美しいです。
しっかり煮汁が染み込んでみそ味が白ご飯とよく合います

みそ味の味付けならではの甘じょっぱさのある味付けに白ご飯との相性がとてもよいおかずです。みそ炒めはわりと秋~冬のおかずのイメージがありそうですが、夏野菜をたっぷり使うだけで夏メニューにも使えます。夏は冷房などで体が冷えやすいので、今回のようにあたたかいおかずは体の中から温めてくれるうれしい食事です。
料理クリエイター。元広告デザイナーがWEBメディアや食関連企業の販促プロモーション、料理レシピ、撮影、動画編集までワンストップで行う。料理で人を、自分を、もっとワクワクさせる、新しい扉を開く未来を目指す。