こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。牛肉のうま味がたまらない「牛肉のステーキ」は、お店で食べるとちょっとお値段が張る一品。お家で作ればリーズナブルだけれど、上手く焼けるか心配ですね。今回は牛肉を上手に焼くポイントが満載の基本のレシピをご紹介します。それでは早速作っていきましょう!
しっとり柔らかい!基本の牛ステーキの材料(1人分)
材料一覧
牛肉ステーキ用 | 1枚 | |
塩肉の重さの1% | 適量 | |
こしょう | 少々 | |
オリーブオイル | 大さじ1 |
付けあわせ
クレソンなど |
しっとり柔らかい!基本の牛ステーキの作り方
今回のレシピのポイント
牛肉を焼いた後は、アルミホイルに包んで必ず少し休ませてから召し上がって下さい。これだけで食感が驚くほど変わります。肉汁が落ち着いて、ジュワッとジューシーな仕上がりになりますよ。
今回の牛肉の厚み
今回ご紹介するレシピの牛肉は、厚みが1.5cm~2cmくらいの物を想定しています。焼き時間はこのくらいの厚みのお肉に合わせたレシピになっているので、ご自分で焼く時に目安にして下さいね。
塩は肉の重さの1%前後が目安
下味の塩の量は「材料の重さの1%前後」が目安となります。100gのお肉であれば1g前後が目安となります。お好みにもよりますが、今回のようにソースを使わない場合は、少し強めの塩加減の方が美味しく感じるかもしれません。
焼く時に油に塩が少し落ちてしまう事も考慮しながら塩加減を調整して下さい。ちなみに「塩小さじ1」は「約6g」となります。
焼いている間は基本「ほったらかし」にする
牛肉に限りませんが、お肉をフライパンで焼く時はなるべく「ほったらかし」にする事が大切なポイントです。何度もひっくり返したり、お肉を持ち上げて焼き色を確認したり、ついついお肉を触ってしまいがち。
でも、そのたびにお肉がフライパンから離れるので、一時的に温度が下がり焼き時間が分かりにくくなります。何度も動かすと焼き色も綺麗に付きません。しっかりタイマーを使って、時間になるまであえてほったらかして綺麗に焼き上げましょう。
休ませる事で肉汁が安定する
焼きたてのお肉は「すぐ食べたい」と思ってしまいますが、ちょっとだけ待って下さい。焼きたてすぐのお肉は加熱されてギュッと縮んでいる状態。この段階でカットすると肉汁をホールドする事が出来ず、ドッとこぼれてパサパサのお肉になってしまいます。
焼いた時間と同じくらい休ませると縮んだ状態が緩んでくるので、肉汁をホールド出来る状態に。カットしても肉汁が出てしまう事無く、お口の中でジュワッとジューシーな食感が広がりますよ。
しっとりジューシーな仕上がり!柔らかい食感がたまりません
しっかり休ませた牛肉は、肉汁をしっかりホールドしてジュワッとジューシーな食感に仕上がっています。材料や調理器具はいつもと同じなのに、ちょっとのコツやポイントで美味しさがワンランクアップするのは嬉しいですね。
「ほったらかし」の状態で焼く事で、焼き色もとっても綺麗。適度に焦げた香りが香ばしさをプラスして、更に美味しさが広がります。ちょっと良いお肉が手に入った時、是非お試し下さいね。
2010年より横浜にて料理教室「スタジオルーチェ」主宰。企業や地方自治体向けのレシピ開発、企業の食材とのタイアップレッスンを多数開催中。Webメディアに毎月レシピ掲載中。レシピのコンセプトは「簡単なのにおもてなしにもなるレシピ」