こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。ふっくらジューシーなハンバーグはみんな大好きな一品。でも、焼き割れしたり焦がしてしまったり、意外と失敗の多いお料理でもあります。今回はそんなお悩みを解消させるコツやポイント満載の、基本のハンバーグのレシピをご紹介。これでハンバーグ上手になれますよ。それでは早速作っていきましょう!
基本のジューシーハンバーグの材料(2人分)
主な材料
合い挽き肉 | 200g | |
玉ねぎ | 80g | |
サラダ油玉ねぎを炒める時に使用 | 小さじ2 | |
パン粉 | 1/4カップ | |
牛乳 | 大さじ2 | |
溶き卵 | 1/2個分 | |
塩 | 小さじ1/4 | |
こしょう | 少々 | |
サラダ油ハンバーグを焼く時に使用 | 大さじ1 |
ソースの材料
ケチャップ | 大さじ2 | |
ウスターソース | 大さじ1 | |
醤油 | 小さじ1 |
基本のジューシーハンバーグの作り方
今回のレシピのポイント
焼き割れたり、固い仕上りだったり、そんなお悩みを解消するポイントは「粘りが出るまでしっかり捏ねる」事です。ジューシーで綺麗な焼き上がりを目指しましょう。
玉ねぎは必ず粗熱を取る
炒めた玉ねぎは、必ず粗熱を取りましょう。このあとハンバーグの種として合い挽き肉に混ぜ込んでいきますが、温かいまま入れるとひき肉の脂が溶けてしまいます。ジューシーなハンバーグに仕上げる大事なポイントは「焼くまで肉の脂が固形状で残っている事」。焼いた時にハンバーグの中で脂が溶けてジュワッとジューシーな仕上りになるので、焼き始めるまでに脂を溶かしてしまうのは厳禁。玉ねぎの熱で脂を溶かさないようにご注意下さいね。
捏ねていると段々合い挽き肉が重い感じになり、少し白濁して粘りが出てきます。そのくらいになったら捏ね終わりの合図です。
塩を入れてしっかり捏ねる事
ハンバーグのつなぎと言えば「卵」と思われがちですが、実は「塩」も大事なつなぎのひとつ。塩はタンパク質(肉)を溶かす作用があり、しっかり混ぜる事で肉の粘りが出てきます。よく「焼き割れしてしまう」と言うお悩みを聞きますが、これは肉の粘りが少なくてボロボロッと崩れてしまう現象。また、しっかり粘りが出るまで捏ねる事でふわっと柔らかい仕上りになります。
裏返したら弱めの中火に火加減を弱め、水(50ml)を入れて蓋をします。そのまま7~8分加熱して下さい。焼いている途中、つい様子をみたりひっくり返したくなりますが、途中でハンバーグに触るのは厳禁です。ハンバーグを崩してしまったり、綺麗な焼き色が付かない原因になってしまいます。蓋をしたらハンバーグに触らないようにしましょう。
焼き終わったらハンバーグの真ん中に竹串を刺して、透き通った油が出てくれば焼き上がりの合図です。バットに取り出して下さい。
ケチャップ、ウスターソース、醤油を入れ、中火で熱します。フツフツと沸騰してきたら完成です。ハンバーグをお皿に盛り付け、ソースをかけて出来上がりです。
ふっくらジューシーに仕上がったハンバーグを楽しんで
粘りが出るまでしっかり捏ねたおかげで、端っこが焼き割れる失敗なく綺麗に焼き上がりました。綺麗な焼き色と香ばしい香りが食欲をそそります。ふっくら柔らかくてジューシーな食感がたまりません。焼いた時の油を使って作ったソースも絶品、簡単なのに深い味わいに大満足しますよ。
しっかり捏ねる、焼くまでお肉を温めない、蓋をして蒸し焼きにするetc.全て簡単なコツばかりですが、ちゃんと守って作る事でいつもよりワンランクアップした仕上りになります。ふっくらジューシーな仕上りを楽しんで下さいね。
2010年より横浜にて料理教室「スタジオルーチェ」主宰。企業や地方自治体向けのレシピ開発、企業の食材とのタイアップレッスンを多数開催中。Webメディアに毎月レシピ掲載中。レシピのコンセプトは「簡単なのにおもてなしにもなるレシピ」