こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。ヘルシーで経済的な「鶏むね肉」は食卓の強い味方。でも「パサついてしまう」お悩みが多いお肉ではないでしょうか。今回はそんな鶏むね肉をしっとり仕上げるクリーム煮のレシピをご紹介します。お酢を使ってさっぱり仕上げるのがポイントです。それでは早速作っていきましょう!
鶏むね肉とほうれん草のアチェトクリーム煮込みの材料(2人分)
主な材料
鶏むね肉皮は取り除く | 300g | |
ほうれん草 | 100g | |
マッシュルーム | 3~4個 |
ソースの材料
バター | 20g | |
生クリーム | 200ml | |
お酢 | 小さじ2 | |
塩 | 小さじ1/2 | |
こしょう | 少々 |
鶏むね肉とほうれん草のアチェトクリーム煮込みの作り方
鶏むね肉の真ん中に筋が入っています。よく見ると、その筋を境に繊維の流れが変わっているのが分かると思います。まず、筋に沿って半分にカットして下さい。
肉の線維に対して垂直になるように包丁を乗せて、そぎ切りにしていきます。イメージとしては「筋に対してバツになるように包丁を置いて切る」感じになります。筋の流れを良く確認してみて下さいね。
繊維に沿ってカットしてしまうと繊維が長く残って筋っぽい食感になりますが、繊維が切られて短い状態になると食べた時にホロホロっと崩れるような食感になります。
繊維を切る要領で、全ての鶏むね肉をひと口大のそぎ切りにカットしていって下さい。
お酢でさっぱり仕上げる
今回はソースに「お酢」を使って爽やかな仕上りにしていきます。生クリームにお酢を入れるなんてびっくりされる方もいらっしゃるかもしれませんが、いつものクリーム煮よりとても爽やかで、食べ飽きない美味しさになります。
イタリアンやフレンチでは良く登場するソースで、鶏肉以外にもお魚のソテーなどシーフードに合わせても美味しく召し上がれます。
鶏むね肉がしっとりホロホロ!爽やかな酸味が嬉しいクリーム煮
繊維を断ち切るようにカットした鶏むね肉は、お口の中でホロホロっとほどけるような食感です。生クリームで煮込んだのでパサパサした感じはありません。いつものお肉がちょっとしたコツでこんなに食感が変わるなんて嬉しいですね。
クリームソースもお酢が加わる事で、いつもより爽やかな仕上りです。クリーム系のお料理は最後になるとちょっと飽きる事がありますが、酸味が加わる事で飽きずに最後まで楽しめますよ。フライパンひとつで簡単なのに、ちょっとレストラン風の仕上り。おもてなし料理としても使える嬉しいレシピです。
2010年より横浜にて料理教室「スタジオルーチェ」主宰。企業や地方自治体向けのレシピ開発、企業の食材とのタイアップレッスンを多数開催中。Webメディアに毎月レシピ掲載中。レシピのコンセプトは「簡単なのにおもてなしにもなるレシピ」