こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。お好きな方が多い「ビール」飲みきれずにちょっとだけ余った事ありませんか。そのまま置いておくと美味しくなくなってしまいますよね。そんな時は是非お肉料理で活用してみて下さい。ビールの酵母や炭酸の働きでお肉を柔らかくしてくれますよ。それでは早速作っていきましょう!
ホロホロすね肉のビール煮の材料(4人分)
主な材料
牛すね肉 | 500g | |
セロリ | 80g | |
玉ねぎ | 100g | |
にんにく | 2かけ | |
マッシュルーム | 3~4個 | |
オリーブオイル | 大さじ2 |
すね肉下味用調味料
塩 | 小さじ1 | |
こしょう | 少々 | |
小麦粉 | 大さじ2 |
煮込みソース材料
ビール | 350ml | |
水 | 100ml | |
オイスターソース | 小さじ2 | |
バター | 20g | |
塩 | 小さじ1/4 | |
こしょう | 少々 |
付けあわせ
パセリのみじん切り |
ホロホロすね肉のビール煮の作り方
牛すね肉は煮込み料理の王様
牛すね肉は煮込めば煮込むほど柔らかくなるお肉。そのままでは固くて食べられないけれど、煮込むほどにホロホロ、とろけるような堪らない食感に変わっていきます。脂肪の部分がほとんど無いのでカロリーも控えめ、コラーゲン質も多く美容と健康を気にする方には嬉しいお肉です。
調理時間は掛かりますが、煮込んでいる間は基本的にほったらかしで大丈夫。最近は身近なスーパーでも取り扱いが増えているので、見つけたら是非トライして頂きたいお肉です。
セロリの葉を積極的に使う
煮込み料理にセロリを使う時は、是非葉の部分を積極的に入れて下さい。いつも食べている茎の部分より香りが強いので、セロリの香りを楽しむにはとても良い部分です。しかも、つい捨ててしまいがちな部分ですよね。
捨てずに活用する良い方法のひとつになり、お料理が美味しくなる、一石二鳥です。
牛すね肉の表面に香ばしい焼き色が付いている事を確認したら裏返し、さらに2分焼きます。ここでは表面に焼き色を付ける事が目的なので、中まで火が通っているか気にしなくて大丈夫です。全体的に焼き色が付いたら圧力鍋に移します。
ビールで煮込んで柔らかさアップ
今回はビールを使って牛すね肉を煮込んでいきます。ビールの酵母やアルコール、炭酸の働きでお肉が柔らかく仕上がります。
もちろん発泡酒でも大丈夫。しっかり煮込むのでアルコール分は残りません。お子さんやアルコールが苦手な方でも召し上がれますよ。
フライパンに残ったうま味を逃さない
牛すね肉と野菜を炒めたフライパンにはうま味がたっぷり残っています。煮込む時に使う水を入れて木べらで優しく混ぜ、うま味をこそげ落としてから圧力鍋に入れましょう。こういったちょっとした作業が美味しさにつながります。
オイスターソースが隠し味
コクを出すための隠し味でおすすめなのが「オイスターソース」です。中華料理の調味料としておなじみなので洋食で使うイメージが無いかもしれませんが、煮込み料理などに少量入れるとコクと深みがグッと増します。これがあれば市販のブイヨンやコンソメは必要ありません。
ただし味がしっかりした調味料なので、沢山使うのは禁物です。いつものカレーやシチューに少量使ってみると、グッと濃厚な味わいになりますよ。
ビールのちからでお肉ホロホロ!少し大人の煮込み料理
ビールでしっかり煮込んだ牛すね肉はホロホロ、お箸で切れてしまうくらい柔らかく仕上がります。トロリとしてとろけるような食感も加わって、至福の美味しさ。脂肪分がほとんど無いお肉なので、見た目と違ってさっぱりしています。
バターやオイスターソースのコクが加わっているので、さっぱりした中にもうま味がギュッと詰まったお味ですよ。ビールの苦みがほんのり効いて、ちょっと大人の仕上りです。いつもの食卓にはもちろん、おもてなしにもぴったりな仕上り。冷蔵庫で2~3日保存可能なので、多めに作って数日楽しむのも良いですね。
2010年より横浜にて料理教室「スタジオルーチェ」主宰。企業や地方自治体向けのレシピ開発、企業の食材とのタイアップレッスンを多数開催中。Webメディアに毎月レシピ掲載中。レシピのコンセプトは「簡単なのにおもてなしにもなるレシピ」