こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。スーパーで手軽に購入出来るあさりの水煮缶は、砂抜き不要でとっても便利な商品です。一緒に入っている煮汁にはあさりの出汁がたっぷり溶け出しているので使わないのはもったいない。今回はお鍋ひとつで簡単に作れるパスタレシピをご紹介します。それでは早速作っていきましょう!
あさりとアスパラガスのアンチョビバターパスタの材料(2人分)
材料一覧
アスパラガス | 4本 | |
スパゲッティーニ | 180g | |
塩パスタを茹でるときに使用 | 茹でるお湯の1%の量(1リットルに10gが目安) | |
パスタのゆで汁 | 100ml | |
オリーブオイル | 大さじ2 | |
バター | 20g | |
にんにくチューブ入り | 小さじ1 | |
アンチョビフィレ | 2枚 | |
あさり水煮缶 | 1缶(130g) | |
パセリみじん切り | 大さじ1 | |
こしょう | 少々 |
あさりとアスパラガスのアンチョビバターパスタの作り方
1%の食塩水で茹でましょう
しっかり塩の効いたお湯で茹でる事で、パスタの中までゆっくり塩が入って均一に下味が付きます。また、塩が入る事でパスタにもっちりとした弾力が生まれ、より一層美味しく感じれらるようになります。塩が多過ぎても少な過ぎてもこの効果が期待出来ないので「1%」になるようにしっかり入れて下さい。
ゆで汁を加えてしっとり仕上げましょう
今回のパスタは「オイル系」パスタに分類されます。オイル系パスタにはいわゆる「ソース」が存在しないので、そのまま仕上げるとパサパサの食感になって美味しさが半減してしまいます。そこでしっとり仕上げるポイントが「ゆで汁」です。今回はあさり水煮缶の煮汁もソースとして使いますが、それだけでは量が足りないので「ゆで汁」もパスタソースとして使い、しっとり仕上げいきましょう。また、茹であがり1分前に取り分ける事でパスタの小麦粉成分がしっかり溶け出した状態となり、ただのお湯を使うより乳化しやすいと言う利点もありますよ。
小麦粉とバターが乳化剤になってトロッと仕上がります
水と油はただ混ぜるだけでは乳化せず、時間が経つと分離してしまいます。しっかり乳化させるには水と油を結合させる「乳化剤」が必要になります。今回はゆで汁に溶け込んだ小麦粉とバターが乳化剤の役割をしてくれるので、あっという間にトロッと美味紫蘇うな状態になりますよ。
お鍋ひとつで簡単に出来る!あさりのうま味が染み渡ります
わざわざフライパンを使わず、パスタを茹でたお鍋ひとつで簡単に調理出来るのが魅力のレシピ。あさりの砂抜きも不要であっと言う間に絶品パスタが完成しました。あさりの水煮缶は、煮汁までしっかり使う事であさりのうま味がグッと濃くなって美味しさ倍増。パスタのゆで汁もプラスする事でしっとり仕上がりました。アンチョビやバターの風味も効いて、とても深い味わいです。是非お試し下さいね。
2010年より横浜にて料理教室「スタジオルーチェ」主宰。企業や地方自治体向けのレシピ開発、企業の食材とのタイアップレッスンを多数開催中。Webメディアに毎月レシピ掲載中。レシピのコンセプトは「簡単なのにおもてなしにもなるレシピ」