
料理人hiroです。今回は基本のチキンカレーのレシピをご紹介します。鶏肉と野菜の旨味が弱く味が決まらないことがありがちですが、ブレンダーを使って野菜をピューレ状にし、カレー粉と一緒に炒めて香りを立てることがポイントとなります。鶏肉の形が残り存在感が際立つスパイスカレーです。早速作っていきましょう。
チキンカレーの材料(4人前)

具材
鶏もも肉 | 2枚(500g) | |
玉ねぎ | 2個 | |
人参 | 1本 | |
ニンニク | 2片 | |
生姜 | 10g | |
トマト | 1個 | |
ローリエ | 1枚 |
調味料
米油 | 大さじ1 | |
カレー粉S&Bカレー粉 赤缶 | 大さじ3 | |
鶏がらスープの素 | 小さじ1 | |
水 | 1.2L | |
塩 | 小さじ1 | |
黒胡椒 | 適量 |
チキンカレーの作り方
今回のレシピのポイント
香味野菜をブレンダーにかけてピューレ状にし、カレー粉を一緒に炒めて香りを立たせるのがコツです。鶏肉の持つ鶏油(チーユ)を使って旨味を十分に感じられるチキンカレーとなります。
1具材をカットしよう

先にご飯を4合分炊いておきましょう。
鶏もも肉2枚(500g)は、軟骨を掃除して1枚を1/12ほどのぶつ切りにします。キッチンペーパーにとって、水気をしっかりと取っておきましょう。

生姜10gとニンニク2片は大まかにカットしておきます。

玉ねぎ2個と人参1本も、ブレンダーが回るくらいに大まかにカットしておくと良いです。

トマト1個はヘタを取って、1cm角にカットしておきましょう。

トマトから出てくるジュースも旨味となります。余すことなく器にとっておきましょう。

野菜の甘みを十分に引き出すにはピューレ状一択!
ブレンダーで回すことで野菜がピューレ状になります。これを炒めるだけで野菜の甘さを十分に楽しむことが可能となります。
みじん切りの状態でも良いのですが、今回はチキンが主役。主役をのびのびと演じさせるために、野菜には引き立て役に回ってもらいましょう。

香味野菜4種をピューレ状にすると、このような状態になります。

塩と黒胡椒を少々かけて下味をつけておきます。

皮面を焼くこと3〜4分。焼き色がついて、皮がパリッとしてる状態となります。返して肉の面を1分ほど焼き、油をフライパンの中に振り払いながらバットに取ります。

旨味を活かす鶏油
皮面からじっくりと油が出ますが、これは鶏油(チーユ)と言って、まさに鶏から出る油で旨味にもなります。これをフライパンの中に振り落としたんですね。鶏肉は後で一緒に煮るのでバットで休ませておきましょう。

野菜の旨味を引き出すように炒めながら煮詰めていきます。木杓子でかき混ぜながら煮詰めていきましょう。

ここでしっかりと煮詰めることが美味しさに繋がります。

カレー粉を一緒に炒めて香りを立たせる!
カレー粉にはたくさんのスパイスやハーブが含まれています。ここで炒めることでカレー粉の香りを立たせることができます。香味野菜ペーストにカレーが馴染んで、煮詰まることで味が凝縮されて一石二鳥ですね。

3分を目安にしっかりと炒めていきましょう。

トマトの水分が入ったことで、焦げ付きにくくなりました。3分を目安に炒めていきましょう。

休ませておいた鶏肉も加えて沸騰させましょう。

ここまで出来れば後は楽です。時間をかけて煮詰めていくだけです。

アク引きはこまめに丁寧に!
アクは食材から出てくる苦味やエグ味、臭みの成分となるものです。引くのと引かないのとでは仕上がりに差が出てしまいます。こまめに丁寧に引くことを心がけましょう。
ゴロゴロとした鶏肉とカレーの香りが食欲をそそります

香味野菜ピューレは脇役、鶏肉は主役だと前述しました。鶏肉は大きめにぶつ切りにしておいた方が、ゴロゴロと肉感を感じられますし、食べてみると柔らかくなっているのが分かります。野菜のゴロゴロ感がない分、より主役が際立って見えるんですね。
カレー粉と一緒に炒めた香味野菜と鶏肉の旨味は凝縮されたものとなり、存分に美味しさを感じられます。ベースが作れるようになれば、カスタマイズは自分好みにできるメリットがありますね。作り置きもできて便利です。是非ともイチから作ってみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。