こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。きのこが主役の「きのこパスタ」は、美味しくてヘルシーな人気の一品。でも、パサついたり味が薄くなったり、シンプルなだけに意外と味付けが難しい一品でもあります。今回はそんなお悩みを解消、基本のきのこパスタのレシピをご紹介します。それでは早速作っていきましょう!
しっとり仕上がる!基本のきのこパスタのレシピの材料(2人分)
主な材料
スパゲッティーニ | 160g | |
しめじ | 100g | |
マッシュルーム | 50g | |
にんにく | 1かけ | |
赤とうがらし | 1~2本 | |
オリーブオイル | 大さじ2 |
調味料の材料
アンチョビフィレ | 2~3枚 | |
塩 | 小さじ1/4 | |
こしょう | 少々 |
付けあわせ
粉チーズ、パセリのみじん切り |
しっとり仕上がる!基本のきのこパスタのレシピの作り方
今回のレシピのポイント
シンプルなオイル系パスタは、パスタの茹で汁を加えて和えるのがポイントです。茹で汁がパスタソース代わりとなって、しっとりジューシーな食感に仕上がりますよ。
マッシュルームは汚れた部分をキッチンペーパ-で拭き取り、2~3mm幅にスライスします。
きのこは好きな種類をミックスさせる
今回のレシピは「しめじ」「マッシュルーム」を選んでいますが、きのこはお好きな物を使って下さい。舞茸、エリンギ、えのき、椎茸など、どんなきのこを選んでも美味しく召し上がれますよ。
種類が多ければ多いほど、香りと味が複雑になってより一層美味しさが増してきます。
真ん中に「にんにくの芽」が有れば取り除きましょう。食べても問題はありませんが、にんにくの芽は焦げやすい性質があるので、他の食材より先に焦げて苦みが加わってしまう事があります。
にんにくの芽を取り除いたら1mm幅にスライスしましょう。
オリーブオイルは多めに使う
オリーブオイルが「少し多めかな」と思われるかもしれませんが、今回のようなオイル系のパスタには少し多めのオイルを入れるのが美味しく仕上げるポイントになります。
他のパスタとちがってソースが無い分、パサつきやすくなりがち。オイルがパスタソースのひとつとなります。
赤とうがらしを押しながら加熱する
ピリッと辛みが効いた仕上がりにしたい場合、木べらで赤とうがらしをギュッと押しながら加熱して下さい。
赤とうがらしの辛み成分は外側の赤い部分ではなく、種が付いているワタの部分(胎座と言います)に多く含まれます。ギュッと押す事で中から辛み成分が出て、ピリッと辛みが効いた仕上がりになりますよ。
アンチョビが入ると味が決まる
アンチョビはカタクチイワシを塩漬けにしたイタリアの発酵食品です。強い塩分と独特のうま味が特徴で、料理にコクや美味しさを加えてくれます。
今回のパスタの材料は基本的にきのこだけなので、どうしても味がぼやけがち。アンチョビが入る事で強いうま味が加わり、大満足な仕上がりになりますよ。
茹であがり1分前に茹で汁を入れる
パスタが茹で上がる1分前になったら、きのこを炒めていたフライパンに茹で汁(100mlくらい)を入れてよく和えます。この茹で汁がパスタソースとなり、しっとりジューシーなパスタに仕上げてくれます。
茹で汁にはパスタの小麦粉が適度に溶け込んでいるので、オイルと混ざりやすい状態(乳化しやすい状態)になっています。ただのお湯を加えるだけでは美味しくならないので、茹で汁を捨ててしまわないようにご注意下さいね。
パサつかない、うま味が強い!いつものきのこパスタがワンランクアップ
オイル系パスタのお悩み「パサつく」「味が薄い」が全て解消されて、美味しく仕上がりました。少し多めのオリーブオイルと茹で汁がパスタソースとなって、しっとりとした食感です。アンチョビが入っているので、ただしょっぱいだけではない独特のうま味が感じられます。
きのこたっぷりでとってもヘルシー、ダイエット中の方にもおすすめの一品です。
2010年より横浜にて料理教室「スタジオルーチェ」主宰。企業や地方自治体向けのレシピ開発、企業の食材とのタイアップレッスンを多数開催中。Webメディアに毎月レシピ掲載中。レシピのコンセプトは「簡単なのにおもてなしにもなるレシピ」