料理クリエイターの川久景子です。今回ご紹介する料理は、調味料を混ぜるだけで完成する和風パスタです。味の秘密は塩昆布。和えることで昆布からうまみが出て、少ない調味料だけでもしっかりおいしく仕上げてくれます。簡単にできるので早速作ってみましょう。
塩昆布を使った和風パスタの材料(2人分)
具材
スパゲッティ | 200g | |
ロースハム | 8枚(86g) |
調味料
塩昆布 | 10g | |
麺つゆ3倍濃縮タイプ | 大さじ1 | |
無塩バター | 10g | |
スパゲッティのゆで汁 | お玉1杯(約50ml) |
その他
塩 | 小さじ1 | |
青じそ | 10枚 |
塩昆布を使った和風パスタの作り方
青じその千切りは丸めると便利!
青じその千切りは、水分を拭き取った状態のものをクルクル手前から巻き、端から1~2mm幅に切ります。青じそを広げた状態で千切りにするより、とてもきれいに、そして短時間で切ることができるのでとても便利な方法です。
また、丸めてから切ることで、切る幅も分かりやすく、きれいに揃うので、おすすめの切り方です。
大きめの鍋に湯を沸騰させ、塩を加えたらスパゲッティを入れ、表示時間通りにゆでます。今回は1.7mmのタイプで、やや長めの9分ゆで時間です。 スパゲッティの太さによってゆで時間がかわりますので、パッケージなどの表示時間を参考にしてください。 ゆで始めて4~5分くらい経ったら、お玉でゆで汁を取り分けます。(調味料に合わせるため) ゆで始めてからすぐの湯ではなく、4~5分経ったゆで汁を使う理由は、スパゲッティからでてきたでんぷん質が、調味料に含まれる水分と油分に混ざり、乳化という現象を起こします。 乳化することで、味がまろやかになります。
スパゲッティをゆでる時の水と塩の分量ってどのくらい?
スパゲッティをゆでる時、鍋にどのくらいの水と塩を用意すればよいか、迷う時があるかと思います。一般的に、どちらの量もスパゲッティのg(グラム)によって変わります。
スパゲッティ100gに対して水は1リットル、塩は小さじ1と言われています。つまり、スパゲッティの10倍量の水を用意すればよいのです。
ただし、この分量でゆでると、やや塩気が強く、ソースの味によってはしょっぱく感じる場合があります。そのため、一存にこの割合が正しい訳ではないことを覚えておくのも大切です。
ちなみに、塩なしでゆでると、スパゲッティがやわらかくなりすぎてしまうので、100gのスパゲッティに対して水1リットル、塩は0.5%以内を目安にすると、おいしくゆで上がります。
今回の料理では、スパゲッティ200gに対して水は2リットル、塩は小さじ1(5g)用意。
調味料に塩昆布を加えるので、塩分が多くなってしまうので、スパゲッティをゆでる時の塩の分量を減らしています。
スパゲッティをゆでている間に、調味料を合わせておきます。 大きめのボウルに塩昆布、麺つゆを混ぜ合わせ、バター、そしてゆで汁を加えて混ぜ合わせます。バターは、ゆで汁を加えることで半分くらい溶けます。 バターがまだ完全に溶けていなくても、この段階では問題ありません。
塩昆布のうまみとバターのコクで永遠に食べられるおいしさ!
調味料に混ぜているだけなのに、永遠に食べたくなるおいしさです。塩昆布から出るうまみがしっかり感じられ、麺つゆに含まれるだしと混ざりあい、和風ベースのやさしい味に溶けたバターのコクが加わり深みのある仕上がりに手が込んだ味付けに感じられます。
ロースハムは、それ自体にしっかりとした味はありませんが、調味料と絡みやすく、彩りとしてもしっかり存在感を出しています。
そして、最後に盛りつけた青じそは、スッと鼻に抜ける爽やかさが全体の味を引き締めてくれます。
料理クリエイター。元広告デザイナーがWEBメディアや食関連企業の販促プロモーション、料理レシピ、撮影、動画編集までワンストップで行う。料理で人を、自分を、もっとワクワクさせる、新しい扉を開く未来を目指す。