洋食歴20年の料理人hiroです。今回は和菓子です。4つの材料で作ることが出来ます。ポイントは、とにかく練ることにあるんですが、そこさえクリアできれば誰にでも作れるのが「わらびもち」。材料揃えて15分間だけ頑張ってみましょう。その先には、甘くて柔らかい和菓子が待っています。早速作っていきましょう。
材料少なめで出来る簡単手作りわらびもちの材料(4人分)
具材
わらびもち粉 | 60g | |
きな粉 | 適量 |
調味料
上白糖 | 200g | |
水 | 400cc |
材料少なめで出来る簡単手作りわらびもちの作り方(1分動画で早回し解説)
材料少なめで出来る簡単手作りわらびもちの作り方
茶漉しで鍋に漉そう
水で溶いたわらびもち生地を、今度は使用する鍋の中へ。その際に、茶漉しを使って漉しながら加えていきましょう。口当たり良く、滑らかな生地にするためです。
途中で火加減を変えるのはNG
時間経過とともに、今度は大きな泡が出てきました。「焦げるのでは?」と焦ってしまい、火を弱火にしてしまいがちですが、それはNG。中火をキープしながら、木べらでしっかりと混ぜていきます。ここまできたら、15分まであともうちょっとです。
バットに開ける時は…
15分タイマーが鳴ったら、生地をバットにあけます。その際に、バットの中面は少量の水で濡れている状態にしておきます。この状態にしておかないとくっついてしまうからです。
その上から、落としラップをかけます。そのまま常温でゆっくりと生地を冷まします。決して冷蔵庫に入れることはしないように!透明の生地が、今度は白濁してしまい、柔らかいものが固くなってしまうからです。小一時間、この状態で放置しておきましょう。
ボウルに水を用意して…
まな板の上に生地を落としたら、包丁でもスケッパーでも良いのですが、水をつけながらカットすると良いでしょう。どうしてもくっついてしまう性質があるので、少量カットしたら、すぐにきな粉をまぶすようにします。
わらびもち粉は安価。本わらび粉は超高価!
今回使用した「わらびもち粉」は、安価で手に入り、家庭で楽しむにはちょうど良いものです。「本わらび粉」は希少価値があるもので、とても高価です。何が違うのか…それは原材料にあります。
「本わらび粉」は、蕨(わらび)のデンプンから作られ、製造に手間がかかります。1kgのわらびから取れるデンプン粉はわずか7〜8g。安価な「わらびもち粉」は甘藷(かんしょ)デンプン、馬鈴薯デンプン、葛(くず)デンプンを混ぜ合わせたもの。スーパーで並んでいるわらびもちは、ほとんどが「わらびもち粉」で作られています。
それだけ、「本わらび粉」が超高価であることが分かります。ニセモノ?と言われるとまた違う話になりますが、厳密に言うと違うだけで、流通しているほとんどが安価なもので出回っているのです。
やはり、本わらび粉のわらびもちは食べると違いが分かりますが、家庭で楽しむには「わらびもち粉」で十分です。タイマーかけて15分間、火にかけて練るのを頑張ってみて、お茶とともにほっこりタイムを楽しみましょう。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。