お菓子研究家のkinakoです。今回は、お菓子作りが初めてでも失敗しない、絞り出しクッキーのレシピをご紹介します。アイスボックスクッキーや、型抜きクッキーとは違い、ちょっとハードルが高めに見えるこのクッキー。実はポイントさえ押さえれば、初心者の方でも簡単に作る事ができるんです! 生地の作り方に加え、よりプロっぽく見える絞り出しクッキーの形を3種類ご紹介します。出来上がりのサクサク感も感動ものですよ!ではさっそく作っていきましょう。
プロ級絞り出しクッキーの材料(20個程度)
材料
無塩バター | 75g | |
粉糖 | 30g | |
バニラオイル | 適量 | |
卵白 | 15g | |
薄力粉 | 90g | |
塩 | 1g |
プロ級絞り出しクッキーの作り方
最初は粉とバターが馴染まず、練るように混ぜたくなってしまいますが、そこは絶対に我慢です。(笑)練ってしまうと、せっかく含ませた空気が潰れてしまい、硬い食感のクッキーになってしまいます。粉気がなくなるまで、地道に縦線を描きましょう。粉気がなくなって、生地がまとまってきたらOKです。
最初は画像のように星形をひとつ作るつもりで絞ってください。画像ではわかりやすいように絞り袋を一旦離していますが、実際は生地が途切れないように絞りながら続けてください。
星形をひとつ作ったら、その周りを囲むように1周します。1周したら、そのままの円の大きさを保ったまま、1周した生地に重なるように絞っていきます。
2段目も1周できたら、最後に中心に向かって口金を動かしながら、スっと力を抜いて生地を切ります。手首のスナップをきかせて、手早く動かすと綺麗に切れますよ。
2種目は長方形のサブレ形。これも天板に対して絞り袋を垂直に持ち、天板から口金を1cm程度離した状態で、絞りながら左右に移動します。絞る力が一定でないと、隙間ができたり厚みにムラができたりするので、同じ力加減で動かしながら絞ってください。
最後にハート形。先程のうず巻き形の要領で星をひとつ作り、その周りを囲むように絞って、巻き終わりを画像のところまで延長します。「の」の字を書くように動かすと作りやすいですよ。
今度は逆「の」の字を書くように、うず巻きを反時計回りに巻いて、絞り終わりを右側の生地に重ねます。ここが重なっていないと綺麗なハート形に見えないので、右側の生地に載せるつもりでしっかり重ねておきましょう。
いざ実食。サクサク食感が美味しい!
バターをふわふわにする事で、型抜きクッキーとはまた違ったサクサクの食感!噛んでいくうちに、溶けてなくなるような口溶け抜群のクッキーです。そして、バターの香りと小麦粉の香ばしさが優しいお味。子供から大人まで、みんなが楽しめるシンプルな美味しさです。これを食べると、市販のクッキーに戻れなくなるので要注意です。(笑)
少しのコツでプロ級に仕上がる絞り出しクッキー
この絞り出しクッキーの材料は、その他のクッキーとほぼ一緒。ですが、作り方を変えるだけでこんなに食感も形も違うクッキーになるのです。そのコツも「ふわふわのバター」を作るだけ。絞る形にも決まりはないので、好きなようにデザインして、オリジナルの形で楽しむ事ができますよ。絞り袋や口金は100均でも気軽に買えるので、お菓子作り初心者の方も、ぜひチャレンジしてみてください!
焼き菓子工房『CUIRE』にて、焼き菓子のオンラインショップを運営。また、焼き菓子ブログ『CUIRE 焼き菓子研究所』にて焼き菓子を中心としたレシピを提供。複数のWebメディアにてレシピライターとしても活動中。