料理人hiroです。今回はベーキングパウダーに頼らない基本のパウンドケーキのレシピをご紹介します。表面がパックリと開かずに、膨らまないことがありがちですが、しっかりとメレンゲを立て、クープ開けすることがポイントとなります。レモンの香りで後味すっきり!飽きがありません。早速作っていきましょう。
パウンドケーキの材料(18cmパウンド型1個分)
具材
卵Mサイズ | 2個 | |
無塩バター | 80g | |
薄力粉 | 80g | |
アーモンドプードル | 25g | |
レモン国産 | 1個 |
調味料
塩 | ひとつまみ | |
グラニュー糖 | 40g+40g |
パウンドケーキの作り方
今回のレシピのポイント
まずは材料を準備して、流れるように作業することを心がけましょう。メレンゲをツノが立つくらいしっかりと立てて、中央にクープを開くキッカケを作って焼くと、火の通りが良くなりふっくらと均一に焼き上がります。
空気を含ませると焼き上がりもふんわり!
ふるった薄力粉とアーモンドプードルは粒子が細かくなってダマにならず、空気を含んだ状態となるのでふんわりとした焼き上がりになります。大切な準備です。粉ふるいがなければ、キメの細かいザルでふるってもOKです。
グラニュー糖40gを加えて、ホイッパーで白くもったりとするまで混ぜ合わせます。
塩をひとつまみ加えます。
今回のパウンドケーキのベースです。この中にメレンゲを加えて焼き上げます。
ホイッパーはしっかり洗って水気を取ること!
ホイッパーはメレンゲに使用するので、付着した生地はゴムベラを使って丁寧に剥がします。一度、洗剤をつけて洗い流し水気をしっかりと拭き取っておきます。
水気や油分が付着しているとメレンゲが立たない原因となるからです。徹底しましょう。
撹拌すること約5分。メレンゲがホイッパーに付着して落ちず、ボウルの方を見るとツノが立っています。これが「9分立て」です。この状態を確認しながらメレンゲを立てていきましょう。
気泡を潰さないようにさっくりと混ぜ合わせよう
ベースとメレンゲを合わせる時には、混ぜすぎず気泡を潰さないようさっくりと混ぜ合わせることが大事です。メレンゲは今回のパウンドケーキの膨らみ要素のひとつ。「さっくり混ぜすぎず」を意識しましょう。
真ん中に深さ2cmほどの切り込みを入れます。切り込みを入れたら180℃のオーブンで40〜45分の焼成です。
パックリと開けるにはキッカケ作りが大事!
中央に縦線の切り込みが入りました。これはパン焼きの「クープ」と同じで、生地内部の空気の逃げ道を作ります。クープが開かないとふっくら感が出ず、詰まったような焼き上がりとなります。忘れずに切り込みを入れて焼き上げましょう。
ベーキングパウダーなしでも膨らみます!
今回は基本のパウンドケーキということで、ベーキングパウダーなしで作るレシピにしました。粉をふるいにかけ、9分立てにしたメレンゲでさっくり混ぜ合わせると、クープが開いてしっとりとした状態に焼き上がります。
少し手間ですが、手間をかけることに価値がある焼き菓子と言っても良いくらいです。お子様にも喜んでいただけるレシピになっています。是非とも一度、ベーキングパウダーなしのパウンドケーキをお試しくださいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。