料理人hiroです。今回は基本のガトーショコラのレシピをご紹介します。うまく膨らまず焼き縮みしがちですが、粉類を少なくしてメレンゲを立ててさっくりと合わせるのがポイント。焼成後のひと手間も大切です。食感は固くならずにふんわりサクサク。毎日楽しみに大切に食べてしまう程です。では早速作っていきましょう。
ガトーショコラの材料(8〜10ピース)
具材
板ブラックチョコレート明治 | 120g | |
無塩バター | 60g | |
卵黄Mサイズ | 3個 | |
卵白Mサイズ | 3個 |
調味料
グラニュー糖 | 60g+30g | |
薄力粉 | 30g | |
純ココアパウダー | 5g | |
グランマルニエ | 大さじ2 |
付けあわせ
粉糖 |
ガトーショコラの作り方
今回のレシピのポイント
チョコレートの量を増やして粉量を少なくした滑らかな状態のチョコレートベースに、手早くメレンゲを加えます。焼き上がりの作業も焼き縮みさせない大事なポイントです。
お湯を沸かした鍋の上にボウルを置いて、時間をかけてチョコレートとバターをゆっくり溶かします。溶かした後に混ぜ合わせるので、砕いたチョコレートは大まかでOKです。
ふたつの粉をふるっておくことで粒子が小さくなり、ダマになりにくくなります。また、空気を含むことでふんわりとした仕上がりになります。過去にもガトーショコラをレシピ記事にしていますが、今回は粉の量が少なめなのが特徴です。
油分と水分は厳禁!
メレンゲが立たない理由に、ホイッパーやボウルに油分や水分が付着していルことが理由にあげられます。少しでも入っているといくら泡立ててもメレンゲは立ちません。作業する前に必ずチェックしましょう。
また卵白も冷蔵庫から出してすぐのものを使用しましょう。
撹拌すること5分ほど。メレンゲを持ち上げるとホイッパーに一部がくっついて離れず、ボウルの方はツノが立っているのが分かります。これが「9分立て」です。これ以上撹拌すると水っぽくなり分離してしまうだけなので、確認しながらメレンゲを立てましょう。 ボウルごと冷蔵庫にしまいます。引き続き洗わずにホイッパーを使用します。
オレンジリキュールが大人の味に!
グランマルニエはコニャック(ブランデー)にオレンジの蒸留エキスを加えたものです。加えるとオレンジの香りが広がり、コニャックが入っているので一気に大人の味に変わります。
加えるのと加えないのとでは焼き上がりのしっとり加減も変わってくるので、少量サイズでも常備しておきたいリキュールです。
ふるった粉類は一気に加えて、ベース全体に粉気がなくなるまで混ぜ合わせます。混ぜすぎると今度は粘り気が出てしまうので、混ざったかなぁ〜くらいで止めるのがベストです。
ゴムベラを大きく動かしてさっくりと混ぜ合わせます。完全に混ざらない状態でOK。
2回目を加えて、チョコレートベースにさっくりと混ぜ合わせます。
気泡を潰さないようにさっくりと!
2回目を加えたら、今度は底からすくいあげて大きな動作でゴムベラをまわし、もう片方の手はボウルを回して気泡を潰さないようさっくりと混ぜ合わせます。生地を合わせるときに一番注意したいポイントです。意識して混ぜ合わせましょう。
あらかじめ内側にバター(分量外)を薄く塗って、オーブンシートを貼っておいた18cm丸型に生地を余すことなく流します。少し上から流すと生地の状態も分かって流しやすいです。
型を軽く上に持ち上げてトントンと衝撃を与えます。生地の表面をならすためです。180℃で10分焼き、170℃に下げて25分焼き上げます。
焼成後「も」大事!
焼成後すぐに、軽く持ち上げた状態でトントンと衝撃を与えて中の蒸気を逃します。その後にケーキクーラーの上に型を取り外した状態で冷まします。こうすることで熱がこもらずにふっくらとした状態を保てて、腰折れを防ぐことができます。
生地合わせと焼成後を意識して、ふんわりサクサクに!
断面を見ると層が厚めにできているのが分かります。これはメレンゲの力によるもので気泡を潰さずさっくりと混ぜ合わせ、焼成後に蒸気を逃し、すぐに型から外した結果です。生地合わせと焼成後の2つを意識することで焼き上がりがふんわりサクサクの状態になります。
ホールだとプレゼントにも良いですね。バレンタインの定番お菓子です。安価で作れるふんわりサクサクのガトーショコラを是非作ってみてくださいね!
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。