フリーランス管理栄養士の坂田です。本日ご紹介するのは、とろりとしたなすの甘味がたまらない、「豚肉となすの鍋しぎ」のレシピです。鍋しぎとは、なすの炒め煮を、みそ味で仕上げたもの。 今回は白みそを使用して、優しく上品な味わいに仕上げました。 フライパンひとつで、順番に炒めるだけで完成するので、とても手軽に作れますよ。みそとも相性バッチリ! 夕飯のおかずに悩んだ時に是非いかがでしょうか。それでは、早速作っていきましょう。
豚肉となすの鍋しぎの材料(2人分)
具材
豚こま肉 | 50g | |
なす | 中サイズ 1本 | |
白みそ | 大さじ1.5 | |
酒 | 大さじ1.5 | |
砂糖 | 小さじ1 | |
塩 | ひとつまみ | |
糸唐辛子 | お好みで |
豚肉となすの鍋しぎの作り方
ボウルなどになすを入れ、塩をふりかけます(分量外)。そのまま、 5分ほどおきます。なすに水分が出てきたら、 手で軽く絞って水気を切り、ザルにあげましょう。この工程を行うことで、炒めた時になすから水分が出るのを防ぎ、とろっとした食感に仕上がります。
みそのダマがある程度なくなるまで、しっかり混ぜ合わせましょう。 滑らかになるまで混ぜ合わせた方が、炒め合わせるときに全体に味がうまく染み渡ります。
最大のコツはなすの下処理!
なすの炒め物を作ったら、水っぽくなって、味が薄まってしまった・・・。そんな経験はありませんか?なすは、水分が93%程度を占める野菜です。そのため、加熱調理をすると、どうしてもたくさんの水が出てきてしまいます。
それを防ぐのが、今回のなすの下処理。事前に塩を振って、水分を外に出すことで、炒めたときに過剰に水分が出るのを防いでくれます。また、下味がつくので、多少水っぽくなってしまっても、しっかり味を感じられる効果もあります。
今まで、なすの下処理をせずに使っていたという方は、この機会にぜひお試しください。
鍋しぎの由来は、「鴫料理」を連想させるから?
冒頭でも「鍋しぎ」という料理について、軽く触れましたが、初めて耳にした方もきっといるはず。みそで味付けした料理だから、「みそ炒め」でいいのでは?と、思いますよね。なぜ、このような不思議な名前がついているのでしょう。 その理由は、鳥の「鴫(しぎ)」を使った料理の味付けに似ているから、という説があります。鴫とは、水辺に住む渡り鳥のこと。元々は、この鴫そのものを焼いた料理でしたが、だんだんとなす料理の料理に変わり、名称も変わったと考えられています。
とろりとしたなすと豚の脂が相性抜群!
みその香りが部屋中に立ち込めて、お腹が減ってしまいました。熱々のうちに、さっそくいただきます。 まずは、なすからいただきました。よく炒めたなすは、トロッとやわらかく、ジューシー!豚肉の脂となすの相性はバッチリです。白みそを使い、甘めに仕上げた鍋しぎは、やさしい甘さでご飯がすすみます。 一品で、豚肉も野菜も食べられるので、ボリュームがしっかりあるのも嬉しいですね。ご飯のおかずにも酒の肴にも合いますよ。
さっと作れる王道おかずはご飯がすすむ!
今回は、フライパンで作れる、豚肉となすの鍋しぎをご紹介しました。一見、普段の食卓に馴染み深い料理でも、実は知らない呼び方があったり、下処理一つでぐっとおいしくなるポイントがあったりします。試してみたら、「もっとおいしくなった!」と言ってもらえるかもしれません。ぜひ、夕飯のおかずにいかがでしょうか。
管理栄養士。レシピ提供、料理動画制作を中心に活動。カフェ、宅配食などのメニュー提供の実績あり。ヘルシーで見た目の楽しい料理が目標。趣味茶道で、和文化が好き。