このページでは脱脂粉乳のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
脱脂粉乳のカロリーは354kcal(100gあたり)!これってどうなの?
脱脂粉乳の可食部100gあたりのカロリーは、354kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中215位です。これは多い順にすると上位13%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルので脱脂粉乳のカロリーを評価すると、54件中15位です。これは上位から27%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 354Kcal |
全体での評価 | 215位 / 1592件中(上位13%…高い) |
「乳」ジャンル内での評価 | 15位 / 54件中(上位27%…高い) |
脱脂粉乳はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ脱脂粉乳のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
なぜ脱脂粉乳のカロリーは高いのか?
脱脂粉乳は、乳(乳粉)の一種であり、可食部100gあたりのカロリーは354kcalとなっています。他の食材と比較すると、脱脂粉乳のカロリーは「高い」と評価されます。では、なぜ脱脂粉乳のカロリーは高いのでしょうか。
糖質が多い
脱脂粉乳の可食部100gあたりの糖質は55.2gとなっており、他の食材と比べると「多い」と評価されます。糖質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、摂りすぎるとカロリーの増加や血糖値の上昇につながる可能性があります。そのため、糖質の多さが脱脂粉乳のカロリーの高さに関係していると考えられます。
食物繊維が無い
脱脂粉乳には可食部100gあたりの食物繊維が0gとなっています。食物繊維は消化を助けたり、便通を良くするなどの役割がありますが、脱脂粉乳には含まれていません。食物繊維はカロリーを抑える効果もあるため、食物繊維の欠如が脱脂粉乳のカロリーの高さに関係している可能性があります。
タンパク質が多い
脱脂粉乳の可食部100gあたりのタンパク質は34gとなっており、他の食材と比べると「多い」と評価されます。タンパク質は体の組織や筋肉の形成に重要な栄養素であり、エネルギー源としても利用されます。タンパク質はカロリーの源となるため、タンパク質の多さが脱脂粉乳のカロリーの高さに関係していると考えられます。
脂質が低い
脱脂粉乳の可食部100gあたりの脂質は1gとなっており、他の食材と比べると「低い」と評価されます。脂質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、摂りすぎるとカロリーの増加や体重の増加につながる可能性があります。そのため、脂質の低さが脱脂粉乳のカロリーの高さに関係していると考えられます。
以上の栄養データから、脱脂粉乳のカロリーが高い理由は、糖質の多さとタンパク質の多さによるものであり、食物繊維の欠如や脂質の低さも関係していると考えられます。脱脂粉乳を摂取する際には、適切な量を守りながらバランスの良い食事を心がけることが重要です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「脱脂粉乳」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 55.2g | 4 | 220.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 34.0g | 4 | 136kcal |
脂質 | 1.0g | 9 | 9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「脱脂粉乳」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、220.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
脱脂粉乳は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
脱脂粉乳は、低糖質ダイエットに使える?
「脱脂粉乳は低糖質ダイエットに不向き」という説がありますが、実はその理由は糖質量の高さにあります。脱脂粉乳は、乳(乳粉)の一種であり、糖質量は55.2gもあります。
脱脂粉乳の糖質量
脱脂粉乳の糖質量が55.2gもあることは、低糖質ダイエットを考える上で大きな問題です。低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで血糖値の上昇を抑え、脂肪の燃焼を促進すると言われています。しかし、脱脂粉乳はその目的には合わない食品と言えるでしょう。
低糖質ダイエットとは
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重管理や血糖値のコントロールを目指すダイエット方法です。糖質は体内でブドウ糖に分解され、エネルギーとして利用されます。しかし、摂り過ぎると余分なエネルギーとなり、脂肪として蓄積される可能性があります。
脱脂粉乳の糖質制限には向かない
脱脂粉乳は乳(乳粉)の一種であり、糖質量が55.2gもあるため、低糖質ダイエットには向かない食品と言えます。糖質制限を目指す場合、脱脂粉乳の摂取は控えるべきです。
代替品としての活用
ただし、脱脂粉乳は他の用途での活用には適しています。例えば、料理やお菓子作りに使用することで、風味や食感を向上させることができます。また、脱脂粉乳にはたんぱく質やカルシウムなどの栄養素も含まれており、栄養補給にも役立ちます。
まとめ
脱脂粉乳は糖質量が55.2gもあり、低糖質ダイエットには向かない食品です。糖質制限を目指す場合は、脱脂粉乳の摂取を控えることが望ましいです。ただし、他の用途での活用や栄養補給としての利用は可能です。
脱脂粉乳は、低脂質ダイエットに使える!?
脱脂粉乳は、低脂質ダイエットに使える?
脱脂粉乳は、低脂質ダイエットに少し効果的です。
脱脂粉乳の脂質量は1g
乳(乳粉)の「脱脂粉乳」は、脂質量が1gと非常に低いです。これは、低脂質ダイエットを実践している人にとっては嬉しいニュースです。脂質は、カロリーの主要な源の一つであり、過剰な摂取は体重増加や生活習慣病のリスクを高めることがあります。そのため、脂質を制限することは、健康な体重管理や予防にとって重要な要素です。
脱脂粉乳の利点
脱脂粉乳は、低脂質ダイエットをサポートするための数多くの利点があります。まず第一に、脂質が少ないため、カロリー摂取を抑えることができます。脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを含んでおり、他の栄養素に比べて高いカロリーを提供します。そのため、脂質を制限することは、体重管理やダイエットにおいて効果的な手段となります。
また、脱脂粉乳はタンパク質やカルシウムを豊富に含んでいます。タンパク質は筋肉の合成に必要な栄養素であり、食事中のタンパク質摂取量を増やすことは筋肉の成長や修復に役立ちます。カルシウムは骨の健康に不可欠な栄養素であり、十分なカルシウム摂取は骨密度の維持や骨粗鬆症の予防につながります。
脱脂粉乳の活用方法
脱脂粉乳は、さまざまな料理や飲み物に活用することができます。例えば、コーヒーや紅茶に加えることで、ミルクの代わりに使用することができます。また、スムージーやシェイクにも加えることで、栄養価を高めることができます。さらに、料理においても、ソースやスープの材料として使うことができます。
ただし、脱脂粉乳は栄養素の一部が取り除かれているため、他の乳製品と比べて風味や濃度が異なる場合があります。そのため、使用する際には、適切な量や調整を行うことが重要です。
まとめ
脱脂粉乳は、低脂質ダイエットを実践する人にとって有用な食材です。脂質量が1gと低く、カロリー摂取を抑えることができます。また、タンパク質やカルシウムも豊富に含まれており、健康な体重管理や骨の健康に貢献します。さまざまな料理や飲み物に活用することができるため、日常の食事に取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。
最後に、脱脂粉乳の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「脱脂粉乳」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 354 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 53.3 | g | |
└糖質 | 55.2 | g | 多い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 34.0 | g | 多い |
脂質 | 1.0 | g | 低い |
「脱脂粉乳」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 3.8 | g | 低い |
有機酸 | 1.8 | g | 多い |
灰分 | 7.9 | g | 多い |
コレステロール | 25 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 1.4 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「脱脂粉乳」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 570 | mg | 多い |
カリウム | 1800 | mg | 多い |
カルシウム | 1100 | mg | 多い |
マグネシウム | 110 | mg | 多い |
リン | 1000 | mg | 多い |
鉄 | 0.5 | mg | 普通 |
亜鉛 | 3.9 | mg | 多い |
銅 | 0.10 | mg | 普通 |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 120 | μg | 多い |
セレン | 27 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 35 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 6 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 6 | μg | 普通 |
ビタミンD | Tr | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | Tr | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.30 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 1.60 | mg | 多い |
ナイアシン | 1.1 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.27 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.8 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 4.17 | mg | 多い |
ビオチン | 19.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 5 | mg | 多い |
別名: スキムミルク/(100 g:222mL、100 mL:45g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
脱脂粉乳と同じ乳の乳粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
全粉乳 | 490 | 41.5 | 25.5 | 26.2 | (0) |
脱脂粉乳 | 354 | 55.2 | 34.0 | 1.0 | (0) |
乳児用調製粉乳 | 510 | 57.9 | 12.4 | 26.8 | (0) |
カゼイン | 358 | 2.8 | 86.2 | 1.5 | (0) |
チーズホエーパウダー | 339 | 76.5 | 12.5 | 1.2 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。