このページでは乳児用調製粉乳のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
乳児用調製粉乳のカロリーは510kcal(100gあたり)!これってどうなの?
乳児用調製粉乳の可食部100gあたりのカロリーは、510kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中64位です。これは多い順にすると上位4%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルので乳児用調製粉乳のカロリーを評価すると、54件中2位です。これは上位から3%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 510Kcal |
全体での評価 | 64位 / 1592件中(上位4%…高い) |
「乳」ジャンル内での評価 | 2位 / 54件中(上位3%…高い) |
乳児用調製粉乳はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ乳児用調製粉乳のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
なぜ乳児用調製粉乳のカロリーは高いのか?
乳児用調製粉乳のカロリーは、可食部100gあたり510kcalと高いです。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
糖質が多い
乳児用調製粉乳は、可食部100gあたり57.9gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源となるため、その量が多いことでカロリーが高くなります。
食物繊維が無し
乳児用調製粉乳には食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収されにくく、カロリーにはなりにくいため、食物繊維が少ないこともカロリーが高い要因となっています。
タンパク質は普通
乳児用調製粉乳のタンパク質は可食部100gあたり12.4gです。タンパク質はエネルギー源となるため、その量が多いとカロリーも高くなりますが、乳児用調製粉乳のタンパク質量は普通と言えます。
脂質が多い
乳児用調製粉乳の脂質は可食部100gあたり26.8g含まれています。脂質はエネルギー源として非常に高いカロリーを持つため、その量が多いことがカロリーが高い理由の一つとなっています。
以上の栄養データから、乳児用調製粉乳のカロリーが高い理由は、糖質や脂質の量が多いことが挙げられます。乳児の成長に必要な栄養を摂取するためには、カロリーの高さも必要な要素となるのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「乳児用調製粉乳」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 57.9g | 4 | 231.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 12.4g | 4 | 49.6kcal |
脂質 | 26.8g | 9 | 241.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「乳児用調製粉乳」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、241.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
乳児用調製粉乳は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
乳児用調製粉乳は、低糖質ダイエットに使える?
乳(乳粉)の「乳児用調製粉乳」は、糖質量が57.9gで、した。
乳児用調製粉乳は低糖質ダイエットに不向き
現在、低糖質ダイエットが注目されています。糖質を制限することで、体重の減少や血糖値の安定化が期待できるため、多くの人々が取り入れています。しかし、乳児用調製粉乳は、この低糖質ダイエットには不向きな食品と言えます。
乳児用調製粉乳の糖質量は57.9g
乳児用調製粉乳は、乳粉の一種であり、赤ちゃんの栄養補給に使用されます。しかし、その糖質量は57.9gと非常に高いです。低糖質ダイエットでは、通常、1日の糖質摂取量を50g以下に制限することが推奨されています。乳児用調製粉乳の糖質量はこれを上回っており、ダイエット目的での摂取には適していません。
糖質制限の重要性
低糖質ダイエットでは、糖質の摂取を制限することで、体内の血糖値の上昇を抑えることが目的です。血糖値の急激な上昇は、インスリンの分泌を促し、脂肪の蓄積を招く可能性があります。そのため、糖質摂取を制限することで、脂肪燃焼を促進し、体重の減少を図ることができます。
乳児用調製粉乳の代替品
乳児用調製粉乳は、赤ちゃんの成長に必要な栄養を提供するために開発された食品です。そのため、糖質量が高いのは仕方のないことです。低糖質ダイエットを行いたい場合は、乳児用調製粉乳の代わりに、糖質量の少ない食品を選ぶことが重要です。例えば、大豆ベースのミルクやアーモンドミルクなどを使用することができます。
まとめ
乳児用調製粉乳は、赤ちゃんの栄養補給に適した食品ですが、低糖質ダイエットには不向きです。その糖質量が57.9gと高く、糖質制限を行いたい場合には避けるべき食品です。代わりに、糖質量の少ない食品を選ぶことで、効果的な低糖質ダイエットを実践することができます。
乳児用調製粉乳は、低脂質ダイエットに使える!?
乳児用調製粉乳は、低脂質ダイエットに不向き
乳(乳粉)の「乳児用調製粉乳」は、低脂質が26.8gであることがわかりました。しかし、この乳児用調製粉乳は低脂質ダイエットには不向きです。
乳児用調製粉乳の栄養価
乳児用調製粉乳は、乳児の成長に必要な栄養素をバランスよく含んでいます。乳児は成長期にあり、栄養不足は健康に悪影響を与える可能性があります。そのため、乳児用調製粉乳は乳児の栄養補給に適しています。
低脂質ダイエットとは
低脂質ダイエットは、脂質の摂取量を制限することで体重を減らすダイエット方法です。脂質はカロリーが高く、過剰摂取すると肥満や生活習慣病のリスクが高まるとされています。そのため、脂質の摂取量を減らすことで健康的な体重管理を目指す人々にとって、低脂質ダイエットは一般的な選択肢となっています。
乳児用調製粉乳の脂質含有量
乳児用調製粉乳は、乳児の成長に必要な栄養素を含んでいるため、脂質も一定の量含まれています。低脂質ダイエットを実践している人にとっては、この脂質含有量は制限を超える可能性があります。そのため、乳児用調製粉乳は低脂質ダイエットには不向きであると言えます。
乳児用調製粉乳の適切な使用方法
乳児用調製粉乳は、乳児の栄養補給に適していますが、低脂質ダイエットの一環として使うことはおすすめできません。低脂質ダイエットを実践する場合は、脂質の摂取量を抑えた食品や食材を選ぶことが重要です。乳児用調製粉乳は、乳児の成長に必要な栄養素を補給するために使用し、低脂質ダイエットには別の方法を選ぶことが効果的です。
まとめ
乳児用調製粉乳は、乳児の栄養補給に適していますが、低脂質ダイエットには不向きです。脂質の摂取量を制限することが目的の低脂質ダイエットを実践する場合は、乳児用調製粉乳の使用は控えるべきです。適切な食品や食材を選び、バランスの取れた食事を心がけることが、健康的なダイエットの基本です。
最後に、乳児用調製粉乳の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「乳児用調製粉乳」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 510 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 55.9 | g | |
└糖質 | 57.9 | g | 多い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 12.4 | g | 普通 |
脂質 | 26.8 | g | 多い |
「乳児用調製粉乳」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 2.6 | g | 低い |
有機酸 | 0.4 | g | 多い |
灰分 | 2.3 | g | 多い |
コレステロール | 63 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.4 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「乳児用調製粉乳」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 140 | mg | 普通 |
カリウム | 500 | mg | 多い |
カルシウム | 370 | mg | 多い |
マグネシウム | 40 | mg | 多い |
リン | 220 | mg | 多い |
鉄 | 6.5 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.8 | mg | 多い |
銅 | 0.34 | mg | 多い |
マンガン | 0.05 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 41 | μg | 多い |
セレン | 8 | μg | 多い |
クロム | 4 | μg | 多い |
モリブデン | 16 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 560 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 85 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 560 | μg | 多い |
ビタミンD | 9.3 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 5.5 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 24 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.41 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.72 | mg | 多い |
ナイアシン | 5.4 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.35 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 1.6 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 2.20 | mg | 多い |
ビオチン | 4.4 | μg | 多い |
ビタミンC | 53 | mg | 多い |
別名: 育児用粉ミルク/育児用栄養強化品/(100 g:222mL、100 mL:45g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
乳児用調製粉乳と同じ乳の乳粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
全粉乳 | 490 | 41.5 | 25.5 | 26.2 | (0) |
脱脂粉乳 | 354 | 55.2 | 34.0 | 1.0 | (0) |
乳児用調製粉乳 | 510 | 57.9 | 12.4 | 26.8 | (0) |
カゼイン | 358 | 2.8 | 86.2 | 1.5 | (0) |
チーズホエーパウダー | 339 | 76.5 | 12.5 | 1.2 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。