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全粉乳のカロリーは高い?低い?カロリーの内訳を理解してダイエットに役立てよう。糖質制限や低脂質などダイエットメニューに適しているかも判定!

カロリー調査隊

このページでは全粉乳のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。

全粉乳のカロリーは490kcal(100gあたり)!これってどうなの?

全粉乳の可食部100gあたりのカロリーは、490kcalです。

このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中70位です。これは多い順にすると上位4%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。

また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルので全粉乳のカロリーを評価すると、54件中4位です。これは上位から7%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。

カロリー490Kcal
全体での評価70位 / 1592件中(上位4%…高い
「乳」ジャンル内での評価4位 / 54件中(上位7%…高い
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全粉乳はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!

なぜ全粉乳のカロリーは高いの?なにが含まれているの?

なぜ全粉乳のカロリーは高いのか?



全粉乳は、可食部100gあたり490kcalと、他の食材と比較してカロリーが高いと評価されています。では、なぜ全粉乳のカロリーは高いのでしょうか。

糖質の多さ



全粉乳には、可食部100gあたり41.5gの糖質が含まれています。糖質はエネルギー源として働きますが、摂りすぎると体重増加や血糖値の上昇につながることがあります。そのため、全粉乳のカロリーが高い要因の一つと言えます。

食物繊維の無し



全粉乳には、可食部100gあたり食物繊維が含まれていません。食物繊維は腸内環境を整える役割や満腹感を促す効果があります。そのため、食物繊維が不足している全粉乳は、カロリーが高く感じられる要因となっています。

タンパク質と脂質の多さ



全粉乳には、可食部100gあたり25.5gのタンパク質と26.2gの脂質が含まれています。タンパク質は筋肉の合成や修復に関与し、脂質はエネルギー源として働きます。これらの栄養素は体に必要なものですが、過剰摂取すると肥満や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。そのため、全粉乳のカロリーが高い要因として挙げられます。

以上のように、全粉乳のカロリーが高い要因は、糖質の多さや食物繊維の不足、タンパク質と脂質の多さなどがあります。これらの栄養データを踏まえると、全粉乳は他の食材と比較してカロリーが高いと評価されるのです。

それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。

「全粉乳」のカロリー内訳

栄養素栄養素の量1グラム
あたりの
カロリー
栄養素
によるカロリー
炭水化物のうち、糖質41.5g4166kcal
炭水化物のうち、食物繊維(0)g20kcal
たんぱく質25.5g4102kcal
脂質26.2g9235.8kcal

※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。

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上記が「全粉乳」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、235.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。

全粉乳は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?

全粉乳は低糖質ダイエットに不向き



低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重を減らす方法として注目されています。そのため、糖質量の低い食品を選ぶことが重要です。しかし、乳製品の中でも「全粉乳」は、糖質量が多いため、低糖質ダイエットには不向きな食品と言えます。

全粉乳は、乳(乳粉)の一種であり、乳製品の中でも人気があります。しかし、その糖質量はなんと41.5gもあります。低糖質ダイエットを実践している方にとっては、この糖質量はかなり高いと言えるでしょう。

低糖質ダイエットでは、糖質摂取を抑えることでインシュリンの分泌を抑制し、脂肪燃焼を促進することが目的です。しかし、全粉乳を摂取することで、その目的が達成できなくなってしまいます。糖質量が多いため、インシュリンの分泌が増え、脂肪燃焼が抑制されてしまうのです。

また、全粉乳は、そのまま摂取するだけでなく、料理やお菓子作りにも使われることがあります。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、全粉乳を使用することは避けるべきです。代わりに、糖質量の少ない乳製品や代替品を選ぶことが重要です。

低糖質ダイエットは、糖質制限によって体重を減らす効果が期待できる方法です。しかし、全粉乳は糖質量が多いため、このダイエットには不向きな食品と言えます。代わりに、糖質量の少ない乳製品や代替品を選ぶことで、効果的なダイエットを実践することができます。

全粉乳は、低脂質ダイエットに使える!?

全粉乳は低脂質ダイエットに不向き



全粉乳は、乳(乳粉)の一種であり、多くの栄養素を含んでいます。しかし、低脂質ダイエットを目指す方にとっては、適切な選択肢ではありません。以下にその理由を詳しく説明します。



全粉乳の脂質含有量は26.2g



まず、全粉乳の脂質含有量は26.2gと非常に高いです。低脂質ダイエットでは、1日の脂質摂取量を制限することが一般的ですが、全粉乳を摂取するとその制限が難しくなります。脂質摂取量の制限は、体重管理や健康維持のために重要な要素であり、全粉乳はその制限を困難にする可能性があります。



全粉乳の他の栄養素



全粉乳には、脂質以外にもたくさんの栄養素が含まれています。たんぱく質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどがバランスよく含まれており、栄養補給には適しています。しかし、低脂質ダイエットでは、脂質の制限が重要なポイントとなりますので、他の栄養素の摂取には別の方法を選ぶ必要があります。



低脂質ダイエットの選択肢



低脂質ダイエットを目指す方には、全粉乳の代わりに低脂肪乳や豆乳、アーモンドミルクなどの選択肢があります。これらの飲み物は、脂質含有量が低く、カロリーも抑えられています。また、脂質以外の栄養素もバランスよく摂取することができます。低脂質ダイエットを成功させるためには、脂質摂取量を制限しながらも、必要な栄養素を摂取することが重要です。



まとめ



全粉乳は、多くの栄養素を含んでいるため、一般的な飲み物としては健康的です。しかし、低脂質ダイエットを目指す方にとっては、脂質含有量が高く制限が難しい飲み物です。低脂質ダイエットを成功させるためには、他の選択肢を検討し、脂質摂取量を制限しながらも必要な栄養素を摂取することが重要です。

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最後に、全粉乳の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。

「全粉乳」の主な栄養情報(可食部100gあたり)

カロリー490Kcal高い
炭水化物39.3g
└糖質41.5g多い
└食物繊維(0)g無し
たんぱく質25.5g多い
脂質26.2g多い

「全粉乳」のその他栄養情報

廃棄率0%特になし
水分3.0g低い
有機酸1.2g多い
灰分6.0g多い
コレステロール93mg多い
食塩相当量1.1mg普通
アルコール-g無し

「全粉乳」のビタミン・無機質等

ナトリウム430mg多い
カリウム1800mg多い
カルシウム890mg多い
マグネシウム92mg多い
リン730mg多い
0.4mg普通
亜鉛2.5mg多い
0.04mg普通
マンガン0.02mg低い
ヨウ素-μg無し
セレン-μg無し
クロム-μg無し
モリブデン-μg無し
ビタミンA
└レチノール170μg多い
└α-カロテン-μg無し
└β-カロテン-μg無し
└β-クリプトキサンチン-μg無し
└β-カロテン当量70μg多い
└レチノール活性当量180μg多い
ビタミンD0.2μg多い
ビタミンE
└α-トコフェロール0.6mg普通
└β-トコフェロール0mg無し
└γ-トコフェロール0mg無し
└δ-トコフェロール0mg無し
ビタミンK8μg多い
ビタミンB10.25mg多い
ビタミンB21.10mg多い
ナイアシン0.8mg普通
ビタミンB60.13mg普通
ビタミンB121.6μg多い
葉酸μg無し
パントテン酸3.59mg多い
ビオチン-μg無し
ビタミンC5mg多い

(100 g:222mL、100 mL:45g)

※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。

全粉乳と同じ乳の乳粉ジャンルで栄養素を比較!

名前カロリー糖質タンパク質脂質食物繊維
全粉乳49041.525.526.2(0)
脱脂粉乳35455.234.01.0(0)
乳児用調製粉乳51057.912.426.8(0)
カゼイン3582.886.21.5(0)
チーズホエーパウダー33976.512.51.2(0)

※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。

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