このページでは納豆のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
納豆のカロリーは184kcal(100gあたり)!これってどうなの?
納豆の可食部100gあたりのカロリーは、184kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中657位です。これは多い順にすると上位41%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「豆」ジャンルので納豆のカロリーを評価すると、68件中40位です。これは上位から58%に位置するカロリーで、評価は「やや低い」となります。
カロリー | 184Kcal |
全体での評価 | 657位 / 1592件中(上位41%…平均的) |
「豆」ジャンル内での評価 | 40位 / 68件中(上位58%…やや低い) |
納豆はカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ納豆のカロリーは平均的?なにが含まれているの?
納豆のカロリーは平均的な理由
納豆のカロリーは、可食部100gあたり184kcalであり、「平均的」と評価されています。その理由は以下の栄養データを参照すると明らかです。
糖質がかなり低い
納豆の糖質は、可食部100gあたり4.8gです。この値は他の食材と比較してかなり低い部類に入ります。糖質が少ないため、カロリーの増加要因となる糖分の量も少なくなります。
食物繊維が多い
納豆には、可食部100gあたり9.5gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を与える効果があります。そのため、納豆を摂取することで食事の満足感が得られ、カロリー摂取量を抑えることができます。
タンパク質が多い
納豆には、可食部100gあたり16.5gのタンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉の合成に必要な栄養素であり、カロリー摂取に対するエネルギー消費が大きいため、カロリーの燃焼効果が期待できます。
脂質が普通
納豆の脂質は、可食部100gあたり10gです。この値は他の食材と比較して普通の範囲に入ります。脂質の量が適度であるため、カロリーの増加要因となる脂分の量も適切に抑えられています。
以上の栄養データからわかるように、納豆は糖質が低く、食物繊維とタンパク質が豊富であり、脂質は適度な量です。これらの要素がバランスよく含まれているため、納豆のカロリーは平均的と評価されています。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「納豆」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | (4.8)g | 4 | 19.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 9.5g | 2 | 19kcal |
たんぱく質 | 16.5g | 4 | 66kcal |
脂質 | 10.0g | 9 | 90kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「納豆」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、90kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
納豆は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
納豆は、低糖質ダイエットに使える?
納豆は、日本の伝統的な食品であり、多くの人々に愛されています。しかし、最近では低糖質ダイエットが注目されており、糖質制限をすることで体重管理や健康維持を目指す人が増えています。そこで、納豆が低糖質ダイエットに効果的な食品として利用できるのか、考えてみましょう。
納豆の糖質量は4.8g
納豆を食べる際に気になるのは、その糖質量です。実際に、納豆100gあたりの糖質量は約4.8gです。一般的な低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を50g以下に抑えることが推奨されています。そのため、納豆の糖質量は比較的低いと言えます。
納豆に含まれる栄養素
納豆は、糖質だけでなく、さまざまな栄養素も含んでいます。たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれており、健康維持に役立つ食品として知られています。また、納豆には大豆イソフラボンも含まれており、女性ホルモンのバランスを整える効果が期待されています。
納豆の効果的な食べ方
納豆を低糖質ダイエットに効果的に取り入れるためには、食べ方にも工夫が必要です。まず、納豆を単品で食べるのではなく、野菜や魚と一緒に食べることで、バランスの良い食事を摂ることができます。また、納豆には独特の匂いや味があるため、調味料を使ってアレンジすることもおすすめです。
まとめ
納豆は低糖質ダイエットに少し効果的な食品と言えます。糖質量が比較的低く、さまざまな栄養素も含んでいるため、健康的な食事に取り入れることができます。ただし、食べ方には注意が必要であり、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。納豆を上手に活用しながら、健康的な生活を送りましょう。
納豆は、低脂質ダイエットに使える!?
納豆は低脂質ダイエットに不向き
納豆は、日本の伝統的な食品であり、多くの人々に親しまれています。その特徴的な匂いや粘り気は、独特な味わいを楽しむために愛されています。また、納豆には様々な栄養素が含まれており、健康に良いとされていますが、低脂質ダイエットには不向きな食品と言われています。
納豆の脂質含有量
納豆は、大豆を発酵させたものであり、そのために一部の脂質が含まれています。一般的な納豆の脂質含有量は、10g程度です。これは、低脂質ダイエットを行っている人にとっては、かなり高い数値となります。
納豆の脂質の種類
納豆に含まれる脂質の大部分は、不飽和脂肪酸であり、体に良い影響を与えると言われています。しかし、納豆には一部の飽和脂肪酸も含まれており、これは健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、低脂質ダイエットを行っている人にとっては、この飽和脂肪酸の摂取は避けるべきです。
納豆のカロリー
納豆は、脂質以外にも炭水化物やタンパク質を含んでいます。そのため、納豆のカロリーは比較的高くなります。低脂質ダイエットを行っている人にとっては、カロリー摂取量を制限する必要がありますので、納豆は適切な選択肢ではありません。
低脂質ダイエットに適した食品
低脂質ダイエットを行う際には、納豆の代わりに他の食品を選ぶことがおすすめです。例えば、鶏胸肉や魚、豆腐などは低脂質な食品であり、ダイエットに適しています。また、野菜や果物も低カロリーであり、バランスの取れた食事を作る上で重要な役割を果たします。
まとめ
納豆は、日本の伝統的な食品であり、栄養素も豊富ですが、低脂質ダイエットを行う際には避けるべき食品です。納豆に含まれる脂質やカロリーは、ダイエットには向かないものと言えます。代わりに、低脂質でカロリーの低い食品を選ぶことが重要です。バランスの取れた食事を心掛けながら、健康的なダイエットを行いましょう。
最後に、納豆の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「納豆」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 184 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 12.1 | g | |
└糖質 | (4.8) | g | かなり低い |
└食物繊維 | 9.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 16.5 | g | 多い |
脂質 | 10.0 | g | 普通 |
「納豆」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 59.5 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.9 | g | 多い |
コレステロール | Tr | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「納豆」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 690 | mg | 多い |
カルシウム | 91 | mg | 多い |
マグネシウム | 100 | mg | 多い |
リン | 220 | mg | 多い |
鉄 | 3.3 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.9 | mg | 多い |
銅 | 0.6 | mg | 多い |
マンガン | 1.39 | mg | 多い |
ヨウ素 | Tr | μg | 無し |
セレン | 16 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 290 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | Tr | μg | 無し |
└β-カロテン | 4 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 4 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | Tr | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 5.9 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 3.3 | mg | 多い |
ビタミンK | 870 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.13 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.3 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.6 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.24 | mg | 多い |
ビタミンB12 | Tr | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 3.63 | mg | 多い |
ビオチン | 18.2 | μg | 多い |
ビタミンC | 3 | mg | 多い |
ビタミンK: メナキノン-7を含む/食物繊維:AOAC2011.25法
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
納豆と同じ豆の納豆ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
納豆 | 184 | (4.8) | 16.5 | 10.0 | 9.5 |
挽きわり納豆 | 185 | 6.4 | 16.6 | 10.0 | 5.9 |
五斗納豆 | 214 | 20.3 | 15.3 | 8.1 | 4.9 |
寺納豆 | 248 | 25.9 | 18.6 | 8.1 | 7.6 |
塩納豆 | 137 | 15.3 | 8.3 | 4.4 | 6.0 |
干し納豆 | 357 | 15.3 | 33 | 16.8 | 17.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。