このページでは干し納豆のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
干し納豆のカロリーは357kcal(100gあたり)!これってどうなの?
干し納豆の可食部100gあたりのカロリーは、357kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中209位です。これは多い順にすると上位13%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「豆」ジャンルので干し納豆のカロリーを評価すると、68件中11位です。これは上位から16%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 357Kcal |
全体での評価 | 209位 / 1592件中(上位13%…高い) |
「豆」ジャンル内での評価 | 11位 / 68件中(上位16%…高い) |
干し納豆はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ干し納豆のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
干し納豆のカロリーが高い理由
干し納豆のカロリーは、可食部100gあたり357kcalと、他の食材と比較して高いです。その理由を以下の栄養データを参考に解説します。
糖質が普通
干し納豆の糖質は15.3gと、他の食材と比べて普通です。糖質はエネルギー源となるため、カロリーとの関連性は限定的です。
食物繊維が多い
干し納豆には食物繊維が17.2g含まれています。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を持続させる効果があります。そのため、食物繊維の多さがカロリーの高さに関係している可能性があります。
タンパク質が多い
干し納豆には33gのタンパク質が含まれています。タンパク質は体の組織を作るために必要な栄養素であり、エネルギー源としても利用されます。タンパク質の多さがカロリーの高さに関係している可能性が考えられます。
脂質が多い
干し納豆には16.8gの脂質が含まれています。脂質はエネルギーを多く含む栄養素であり、カロリーの増加に影響を与えます。そのため、脂質の多さが干し納豆のカロリーの高さに一因となっている可能性があります。
以上のように、干し納豆のカロリーが高い理由は、食物繊維やタンパク質、脂質の含有量が多いことが考えられます。干し納豆を食べる際には、カロリーの高さに注意しながらバランスの良い食事を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「干し納豆」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 15.3g | 4 | 61.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 17.2g | 2 | 34.4kcal |
たんぱく質 | 33g | 4 | 132kcal |
脂質 | 16.8g | 9 | 151.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「干し納豆」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、151.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
干し納豆は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
干し納豆は、低糖質ダイエットに使える?
干し納豆は、糖質量が15.3gであることが分かっていますが、低糖質ダイエットには不向きです。
干し納豆の糖質量
干し納豆は、一般的な納豆と比べて糖質量が多いです。一般的な納豆の糖質量は約6g程度ですが、干し納豆はその約2.5倍もの糖質が含まれています。糖質制限を行っている方にとっては、この糖質量はかなり高いと言えます。
低糖質ダイエットとは?
低糖質ダイエットは、糖質の摂取量を制限することで体重を減らすダイエット方法です。糖質はエネルギー源として利用されるため、摂りすぎると余分なエネルギーとして蓄積されてしまいます。そのため、糖質の摂取量を減らすことで体脂肪を減らすことができます。
干し納豆の糖質量の影響
干し納豆の糖質量が15.3gと高いため、低糖質ダイエットには不向きです。糖質制限を行っている方は、摂取する糖質の量に気を付ける必要があります。干し納豆を食べることで摂取する糖質量が増えてしまうため、ダイエット効果を損なう可能性があります。
代替品としての利用
干し納豆は糖質量が多いため、低糖質ダイエットには不向きですが、他の食材と組み合わせることで利用することは可能です。例えば、野菜と一緒に食べることで、糖質の摂取量を抑えることができます。また、干し納豆の代わりに低糖質の食材を選ぶことも有効です。
まとめ
干し納豆は、糖質量が15.3gと高いため、低糖質ダイエットには不向きです。糖質制限を行っている方は、摂取する糖質の量に気を付ける必要があります。干し納豆を食べることで摂取する糖質量が増えてしまうため、ダイエット効果を損なう可能性があります。代替品として利用する際には、他の食材と組み合わせることや、低糖質の食材を選ぶことが有効です。
干し納豆は、低脂質ダイエットに使える!?
干し納豆は、低脂質ダイエットに不向きな食品である
納豆は、日本の伝統的な食品であり、多くの人々に親しまれています。納豆は、大豆を発酵させることで作られ、その独特な風味と粘り気が特徴です。また、納豆には栄養豊富な成分が含まれており、特にたんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富です。
しかし、干し納豆は、低脂質ダイエットには不向きな食品と言えます。なぜなら、干し納豆には16.8gの脂質が含まれているからです。低脂質ダイエットを目指す方にとっては、この脂質の量はかなり高いと言えるでしょう。
干し納豆の脂質の含有量について
干し納豆は、通常の納豆と比べて脂質の含有量が高いです。通常の納豆は、100gあたり約7gの脂質を含んでいますが、干し納豆は約16.8gの脂質を含んでいます。この差はかなり大きく、低脂質ダイエットを意識している方にとっては、摂取すべき脂質の量を超えてしまう可能性があります。
低脂質ダイエットに適した食品の選び方
低脂質ダイエットを行う際には、脂質の含有量を意識した食品選びが重要です。脂質の多い食品は、カロリーが高くなるだけでなく、体重増加や動脈硬化のリスクも高まります。
代わりに、低脂質で栄養価の高い食品を選ぶことがおすすめです。例えば、魚や鶏肉、豆腐、野菜などは、低脂質でありながらたんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。これらの食品をバランスよく摂取することで、低脂質ダイエットをサポートすることができます。
まとめ
干し納豆は、納豆の一種であり、通常の納豆と比べて脂質の含有量が高いです。そのため、低脂質ダイエットを目指す方にとっては、干し納豆は避けるべき食品と言えます。代わりに、低脂質で栄養価の高い食品を選ぶことが重要です。健康的なダイエットを実践するためには、バランスの取れた食事と適度な運動が必要です。
最後に、干し納豆の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「干し納豆」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 357 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 29.3 | g | |
└糖質 | 15.3 | g | 普通 |
└食物繊維 | 17.2 | g | 多い |
たんぱく質 | 33 | g | 多い |
脂質 | 16.8 | g | 多い |
「干し納豆」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 12 | g | 低い |
有機酸 | 1.2 | g | 多い |
灰分 | 8.9 | g | 多い |
コレステロール | - | mg | 無し |
食塩相当量 | 5.1 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「干し納豆」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 2000 | mg | 多い |
カリウム | 1600 | mg | 多い |
カルシウム | 190 | mg | 多い |
マグネシウム | 200 | mg | 多い |
リン | 570 | mg | 多い |
鉄 | 5.8 | mg | 多い |
亜鉛 | 3.4 | mg | 多い |
銅 | 1.03 | mg | 多い |
マンガン | 2.31 | mg | 多い |
ヨウ素 | 5 | μg | 多い |
セレン | 5 | μg | 多い |
クロム | 2 | μg | 多い |
モリブデン | 300 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | - | μg | 無し |
└α-カロテン | Tr | μg | 無し |
└β-カロテン | 6 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 7 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 1 | μg | 普通 |
ビタミンD | - | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 2.6 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.7 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 18.5 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 8.9 | mg | 多い |
ビタミンK | 300 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.11 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.22 | mg | 多い |
ナイアシン | 1.5 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.32 | mg | 多い |
ビタミンB12 | Tr | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 2.64 | mg | 多い |
ビオチン | 31.2 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
ビタミンK: メナキノン-7を含む/食物繊維:AOAC2011.25法
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
干し納豆と同じ豆の納豆ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
納豆 | 184 | (4.8) | 16.5 | 10.0 | 9.5 |
挽きわり納豆 | 185 | 6.4 | 16.6 | 10.0 | 5.9 |
五斗納豆 | 214 | 20.3 | 15.3 | 8.1 | 4.9 |
寺納豆 | 248 | 25.9 | 18.6 | 8.1 | 7.6 |
塩納豆 | 137 | 15.3 | 8.3 | 4.4 | 6.0 |
干し納豆 | 357 | 15.3 | 33 | 16.8 | 17.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。