料理人hiroです。今回は季節の根菜を使った基本の「豚汁」のレシピをご紹介します。作ってはみたものの、何だか苦味を感じ、ベースの配合が適当になってしまうなどのお悩みを一気に解決!丁寧なアク抜きから、水1ℓに対してバランスの良い配合で風味豊かな豚汁に生まれ変わります!では、早速作っていきましょう。
豚汁の材料(4人分)
具材
豚こま切れ肉 | 200g | |
長ネギ | 1/2本分 | |
生姜 | 20g | |
ごぼう | 60g | |
人参 | 2/3本 | |
ジャガイモ | 1個 | |
こんにゃく | 100g | |
厚揚げ | 120g | |
ごま油 | 大さじ2 |
調味料
酒 | 大さじ1 | |
みりん | 大さじ2 | |
水 | 1ℓ | |
和風顆粒出汁 | 大さじ1 |
付けあわせ
七味唐辛子 |
豚汁の作り方(1分動画で早回し解説)
豚汁の作り方
今回のレシピのポイント
ゴボウやこんにゃくの下処理と、ひと煮立ち後のアク取りで苦味や渋みとなるものを除去!水1ℓでできる配合で、とても作りやすい量となっています。
生姜20gは薄く短冊切りに。豚の臭み消しとなり、体をポカポカにします。
人参1/2本分を、小さく乱切りに。
ジャガイモ1個は1cm幅に揃えて一口大にカット。短時間で火が入りやすくなります。
水にさらしておきましょう。断面の変色を防ぎ、表面についたデンプンを洗い流します。
こんにゃく100gは厚さ0.5cm幅で角切りに。
ごぼう60gは、幅0.3cmほどで斜めにカットしておきましょう。
豚こま切れ肉200gは、まとめて細かくカットしておきます。
こんにゃくは熱湯をかけて、しっかり臭み抜き!
カットしたこんにゃくはボウルに入れ、熱湯を3分ほどかけたままにしておきましょう。こんにゃく独特の臭みを和らげることができます。
ごぼうは水につけて、しっかりアク抜き!
ゴボウは水にさらすことで、アクを抜くことができます。アクとは、食材から出る苦味や渋味、臭みの成分となるもの。10分ほどつけておくと良いでしょう。
2人参、じゃがいも、ごぼうから炒めていこう
厚底のフライパンにカットした人参、ジャガイモ、ゴボウを入れ、ごま油大さじ2を注いで、中火で炒めていきます。表面に油をまとわせることで、煮崩れ防止にもなります。
臭み消しとまろやかさは、アルコールの力で!
豚肉を7割ほど炒めたところで、酒を大さじ1、みりんを大さじ2加え、強火にかけます。コクと旨味が増すと同時に、酒は塩味を、みりんは甘味をプラスし、味をまろやかにしてくれます。また、両方ともにアルコールが入っていて、食材の臭み消しにもなります。強火にかけることでアルコール分を飛ばすことができます。
強火にすると次第に浮き上がってくるのがアク。沸騰したら弱中火で10分煮ていきましょう。
丁寧なアク取りが、仕上がりを大きく左右する!
アクは食材から出てくる苦味や渋味、臭みの成分だと先述しました。アクを丁寧に引くのと引かないとでは仕上がりに大きな差が出ます。ここでアクを取らずにそのままにしておくと当然ながら味が損なわれ、濁ったような仕上がりとなります。アクを丁寧に引くよう心がけましょう。
風味を飛ばさないよう、味噌を加えるときは「火消し」!
味噌が溶けたら、ここで一旦火を止めます。ひと呼吸おいて溶いた味噌を加えて混ぜていきます。火をかけたまま味噌を加えるとどうなるか。せっかくの味噌の風味が飛んでしまうんです。味噌汁でもそうですが、再度、温める際も沸騰させてはNGというのはそこに理由があるからです。
具材に決まりがないのが豚汁の醍醐味♪季節野菜を楽しもう!
具材を炒めた後、水1ℓでどう配合すれば良いかお伝えしました。ベースができれば応用も効きます。野菜だと大根や里芋、サツマイモやカボチャを加えても面白いです。私は旬になると柚子の皮を入れて楽しみます。具材に決まりはないので、色んな季節野菜で楽しめますね。大事なことはアク抜きや臭みぬき。ちょっとしたひと手間で段違いの美味しさとなります♪ポイントを押さえて、是非とも豚汁作りにトライしてみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。