料理人hiroです。今回は基本のしじみの味噌汁のレシピをご紹介します。ジャリっとした嫌な食感が残り、しじみの身を縮ませてしまいがちですが、調理前に水で砂を吐かせて、殻が開いたらすぐに引き上げることがポイントとなります。しじみの旨味たっぷりで心も体もホッとする味噌汁です。早速作っていきましょう。
しじみの味噌汁の材料(4人前)
具材
しじみ | 150g | |
長ネギ | 1/4本 | |
手まり麩お好みで | 適量 |
調味料
出汁昆布3cm×6cm | 1枚 | |
水 | 1L | |
味噌 | 80g | |
粉山椒お好みで | 適量 |
しじみの味噌汁の作り方
今回のレシピのポイント
しじみの砂抜きは大切な下ごしらえです。水から火にかけて、身が縮まないよう殻が開いたらすぐに引き上げるよう準備しておきましょう。
浸しておくことで時短にも!
小一時間でも前に浸しておくことで、昆布の出汁が出てきます。作ると決まったら早めに浸しておくと良いでしょう。
水に浸すだけで砂抜きに!
しじみは淡水と海水が交わるところに生息するため、普通の水道水でも大丈夫です。小一時間ほど置いておくだけで、砂を一気に吐き出してくれます。必ずやっておきたい下ごしらえです。
しじみ同士をこすりつけて洗おう
これは下ごしらえの続きですが、しじみ同士をこすりつけるように洗うことで周りに付着している汚れも一緒に取れます。しじみは砂を噛んでいるだけでなく、殻の部分にも汚れがついているものです。
何度か水を替えて、流水しながら洗うよう心がけましょう。
下ごしらえを終えて、しじみがキレイになりました。ここからはじめて火入れできる状態となりました。下ごしらえが今回の「肝」です。
旨味を引き出すには水から!
しじみの旨味を引き出すには、水が沸騰している中に加えるのではなく、水から火にかけるのが鉄則。沸騰している中にしじみを加えるとすぐに殻が開いて身が縮まってしまうだけでなく、旨味を最大限に引き出せなくなります。
水から火にかけてゆっくりと旨味を引き出すことが大切です。
コロコロと音を立てながら、しじみが殻を開いて顔を出すようになりました。
丁寧なアク引きで料理に差が出る!
アクは食材から出てくる苦味やエグ味、臭みの原因となる成分。丁寧に引くのと引かないのとでは仕上がりに大きな差が出てしまいます。アクは丁寧に引いておきましょう。
風味を飛ばさないよう火を止めて!
味噌は沸騰している煮汁の中で溶いてしまうと風味が飛んでしまいます。必ず火を止めて、煮汁で味噌を溶いていくようにしましょう。味噌漉しで溶くのも良し、お玉で溶くのも良しです。これは好みとなります。
しじみは江戸時代から好まれる味噌汁!
しじみの味噌汁は江戸時代から日本人に好まれる汁物だったようです。二日酔いによく効くと言われますが、肝臓の働きを助けることはもちろんのこと、細胞を活性化させ疲労回復や低血圧を改善することまで効果が期待できます。
今回は米味噌を加えましたが、赤味噌でも美味しくいただけるのがしじみの良いところ。必ずやっておきたい下ごしらえで、普段とは違ったしじみの味噌汁を是非とも作ってみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。