洋食歴20年の料理人hiroです。食用として人気のあるマダコの旬は夏。きゅうりの旬も夏。旬の良いとこ取りで、さっぱりといただける酢の物レシピを紹介します。疲労回復にはバッチリの一品。削ぎ切りしたタコを合わせ酢に漬け、盛り付けると緑とピンク、白でキレイに映える副菜です。それでは早速作っていきましょう。
タコときゅうりの酢の物の材料(4人前)
具材
タコボイル済みのもの | 130g | |
生姜 | 10g | |
きゅうり | 2本 |
調味料
塩 | 適量 | |
和風顆粒出汁 | 小さじ1/2 | |
みりん | 大さじ1 | |
薄口醤油 | 大さじ1 | |
米酢 | 大さじ4 | |
上白糖 | 大さじ1.5 |
タコときゅうりの酢の物の作り方(1分動画で早回し解説)
タコときゅうりの酢の物の作り方
ボウルに入れて、塩をふたつまみほど
スライスしたきゅうりに塩をふたつまみほど振ります。サラダに、酢の物には必ずやってほしいオススメの調理法です。
さっくりと箸で混ぜておきます。
10分ほど置いておくと、きゅうりがしんなりとしてきて、余分な水分を吐き出します。料理に水っぽさをなくし、きゅうりの青臭さもやわらぎ、さらに味が入りやすくなります。
タコは削ぎ切りに
タコの足は切りやすいように分割し、座りを良くさせて、包丁の刃の手前部分を食材に当て、一気に切先まで滑らせるように引きます。これを「削ぎ切り」と言って、断面がキレイに、版が大きく取れ味が乗りやすくなります。薄く削ぎ切りしていくと良いでしょう。
タコの頭も立派な可食部分。薄くスライスしておきましょう。タコには疲労回復効果が期待できる「タウリン」が多く含まれています。また、美容効果も高く、肌の健康を保ち、貧血を改善してくれる健康食材です。
米酢を加え、ゴムベラなど使って溶かし混ぜます。
だいたいで良いので上白糖と和風顆粒出汁が溶けたら、みりん、薄口醤油を加えてよく混ぜておきます。薄口醤油は程よい塩味がつき、食材の色を活かすことができます。少量でも常備しておきたい調味料です。以上が今回の「合わせ酢」となります。
きゅうりはギュッと絞って加えよう
塩揉みしておいたきゅうりはしんなりとなっています。水っぽさをなくすためにギュッと水気を絞り、合わせ酢に加えていきましょう。
全体に合わせ酢が行き渡ったら完成です。そのまま器に盛って食べるのも良いですが、一度、冷蔵庫で寝かせて食べるとなお美味しくいただけますよ。
旬の良いとこ取りで夏にさっぱりと!
日本では秋冬はミズダコ、夏はマダコと種類が分かれます。マダコは水っぽくなく、コリコリとした噛み応えがあって、旬のきゅうりと一緒にさっぱりと頂けて美味しいです。また新生姜も出回るので、まさに旬の良いとこどりの一品。合わせ酢が程よい酸味と甘みに仕上がっていて、食材の持つ色を生かしてくれます。もちろん「酢」の物ですので、お酢のチカラで冷蔵庫に入れておくと3日は楽しめる副菜です。是非とも食のレパートリーに加えてみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。