
料理人hiroです。今回は基本の福神漬けのレシピをご紹介します。具材に味が入らず固いままにしてしまいがちですが、塩をして脱水するものとそうでないものを分けて火入れすることがポイントとなります。保存期間は冷蔵庫で10日。冷凍も可能です。カレーのお供に、お弁当のおかずに是非!早速作っていきましょう。
福神漬けの材料(10人前)

具材
大根 | 1/2本 | |
人参 | 1/2本 | |
レンコン | 350g | |
茄子 | 2本 | |
生姜 | 20g | |
輪切り唐辛子 | 小さじ1 | |
白ごま | 大さじ1 | |
昆布 | 3cm×5cm |
調味料
塩 | 大さじ1.5 | |
水 | 150mℓ | |
酒 | 大さじ4 | |
濃口醤油 | 大さじ4 | |
上白糖 | 60g | |
米酢 | 大さじ2 |
福神漬けの作り方
今回のレシピのポイント
大根と人参、茄子は塩で揉んで脱水。レンコンはシャキシャキとした歯応えを残すよう酢水につけます。合わせ調味料で煮て、冷ますことで味が入っていきます。

人参1/2本分は幅0.3cmほどのイチョウ切りに。

茄子2本分は皮を剥いで、幅0.4cmほどのイチョウ切りに。茄子の皮を剥いでおく理由は、その色素が広がってしまい見た目が悪くなってしまうためです。

大きめのボウルを用意し、大根と人参、茄子を塩大さじ1.5を振りかけます。

塩で揉み込むことで脱水とアク抜きに!
塩で揉み込むことで、大根と人参と茄子は水分を吐き出します。また茄子に関して言えば、アク抜きにもなります。水分を吐き出した分、しんなりして味が入りやすくなります。

全体に塩が行き渡るように揉みこんで、15分ほど常温に置いておきましょう。その後は食材から出てきた水を捨て、流水して洗い、両手で絞り水気を取っておきます。

生姜20gは細く千切りに。

皮を剥いたレンコン350gは0.4cm幅のイチョウ切りにします。

レンコンには酢水を!
カットしたレンコンは酢水につけておきます。断面からの変色を防ぐだけでなく、アク抜きにもなり、シャキシャキとした食感を保つことができます。水500mℓに対して米酢小さじ1(分量外)で良いです。5分ほどさらして、ザルに取って酢水を捨てておきましょう。

具材は味が入りにくいものから火入れ
ひと煮立ちさせた後に、水気を切ったレンコンを加えて煮ていきます。今回の具材で味が入りにくいものはレンコンです。優先的に味が入りにくいもの、固いものから加えていくのが煮物の定石。3分ほど煮ると良いでしょう。

レンコンを3分ほど煮た後に、水気を切った大根、人参、茄子を加えて一緒に煮ていきます。

白ごま大さじ1と輪切り唐辛子小さじ1を加えて一緒に煮ていきましょう。唐辛子は辛味をプラスするだけでなく、防腐効果もあって保存性がアップします。

10分煮ると煮汁が少なくなり、具材の色が全体的に薄茶色になりました。バットにあけて冷ましましょう。

味を入れるには冷ますことが大事
火にかけることで味を入れていくことも可能ですが、冷ますことでもっと味が入っていきます。バットに広げて常温で粗熱を取り、冷蔵庫で冷ますと保存性がグンとアップします。
カレーのお供となったのは大正時代に?

福神漬けの発祥は諸説ありますが、カレーとの良い組み合わせとなったのは大正時代。日本郵船の欧州航路客船でカレーと一緒に出した福神漬けがとても相性が良かったことから世に広まって、一般家庭でもお馴染みとなりました。確かに「カレーと言ったら…」定番のものですね。食材によって色んな食感を楽しめて、おかずとしてもおつまみとしても重宝できます。冷蔵庫保存で10日と持ち、冷凍することもできますので、この機会に是非作ってみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。