
料理人hiroです。今回は誰でも正確に美味しく作れる基本のペペロンチーノをレシピをご紹介します。シンプルだからこそ誤魔化しがきかず、味がつかない、水っぽくなってしまう等、ミスを犯しやすいパスタです。ペペロンチーノを上手く作るには水と油をうまく乳化させることがポイント。それでは作っていきましょう。
ペペロンチーノの材料(1人分)

具材
スパゲティ | 120g | |
ニンニク | 6片 | |
輪切り唐辛子 | 小さじ1 | |
イタリアンパセリ | 4茎分 |
調味料
塩 | 適量 | |
白胡椒 | 少々 | |
オリーブオイルエキストラバージンオリーブオイル | 大さじ3 | |
茹で汁 | 100cc〜 |
ペペロンチーノの作り方(1分動画で早回し解説)
ペペロンチーノの作り方
今回のレシピのポイント
焦がしてしまいがちなニンニク。まずはニンニクチップ作りを丁寧にやってみましょう。そこからアルデンテに上げたスパゲティをソースとしっかり乳化!合わさることがない水と油が、何かのタイミングでトロンとした状態になります。押さえるべきポイントはこのふたつです!

包丁のエッジをうまく使って、押し切りで刻みます。粗めにみじん切りでOKです。

器の中に、少し水で湿らせたキッチンペーパーをしいて、刻んだイタリアンパセリを乗せましょう。いの一番にやっておきたい作業です。
「お湯に対して1%の塩」で味ボケを防ぐ
パスタを作った時に、味がボケてることないですか?それは麺に下味がついてないからかも。この塩は、麺に下味をつけるだけでなく、同時にコシも与えてくれる優れもの!「お湯に対して1%の塩」で覚えておきましょう。
3ニンニクチップを作ろう

ニンニク6片は、横にして2〜3mmにカットします。幅を揃えてカットしておくと、焼きムラがないニンニクチップに仕上げることができます。出来るだけ丁寧にカットするようにしましょう。

カットしたニンニクは、ソース作りするフライパンの中へ。コールド(フライパンが冷たい状態のまま)スタートなので、少しでも作る時間をショートカット。

ニンニクを乗せたフライパンに、オリーブオイルを大さじ2注ぎ点火します。パチパチと音がし始めたら、即弱火にし、4〜5分を目安に揚げ焼きに。

「弱火でじっくり」と!
ニンニクの香りをゆっくりとオリーブオイルに移していくと同時に、カリッとしたニンニクチップを作り、具材として活かします。時折、フライパンをゆすったり、傾けたりしてニンニクを揚げるように火入れします。

だんだんと色づいてきます。キツネ色になる一歩手前で火を止めて、揚げ網とハシを用意して引き上げてきます。色が濃いものからパパッと引き上げましょう。余熱でも火がどんどん入ります。揚げ網を使っているのは、香りが移ったオリーブオイルをフライパンの中に落とすためです。

器にキッチンペーパーを敷いて、出来上がったニンニクチップをとっておきましょう。カリッとした食感のニンニクを具材として使います。

イタリアンパセリを加熱するとジュワッと油がはね、香りが広がります。ここですぐに、準備しておいた茹で汁を100cc加えて、中火のままひと煮立ちさせます。

白胡椒を少々加えます。黒胡椒でも代用できますが、辛味が強くなるので量に注意が必要です。

ひと煮立ちさせたら火を止めます。これがペペロンチーノのソースなんです。「え?これがソース?」と思われた方…そもそもが「スパゲティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」の略で、アーリオはニンニク、オーリオはオリーブオイル、ペペロンチーノは唐辛子の意味。ソースの内容も意味もともにシンプルすぎます笑

時折、麺をかき混ぜて麺同士のくっつき防止です。

噛んで確かめて芯が少し残っている程度でOK!
タイマーが鳴ったら、一度麺を少量手にとり、噛んで確かめてみましょう。芯が少し残っていたらOK。パスタは歯応え(アルデンテ)を楽しむものです。

ここで素早くフライパンをあおるか、トングでグルグルと回すして乳化させましょう。何かのタイミングで、ソースがトロンとした状態になれば、乳化完了です。
乳化がうまくいかない時は?
乳化がうまくいかない原因で挙げられることは、茹で汁の量が少ない、または多すぎること。フライパンが熱すぎが原因で水分が飛んでしまい、油っぽい状態になってしまうことなどが挙げられます。慣れないうちは、火加減は中火以上は上げず、様子を見ながら混ぜていくと良いでしょう。水っぽければ水分を飛ばし、少なければ少しずつ足すと次第に乳化に近づいていきますよ♪
何度も練習するのも料理の楽しみ!

私が若い頃、何度も練習した思い入れのあるこのパスタ。使う材料が少なく誤魔化しがきききません。失敗から学ぶこと盛り沢山。塩加減、乳化加減、アルデンテに出来てるか等、家でやる分には誰からも怒られないのでリラックスして練習できます笑 このレシピを執筆することになって、料理人として初心に返ることができたことに感謝。ポイントを押さえた上でパスタの基本のキ「ペペロンチーノ」作りに是非トライしてみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。