料理クリエイターの川久景子です。今回ご紹介する料理は、たっぷりとごまの衣をまぶした香ばしい鶏肉のおかずです。味付けは2種類用意し、柚子こしょうを効かせた和風味、ケチャップ風味の洋風味を楽しめます。冷めてもとてもおいしいので、お弁当おかずにもおすすめです。では早速つくりましょう。
鶏のごま焼きレシピの材料(4人分)
具材
鶏むね | 2枚(740g) |
下味調味料
酒 | 大さじ1 | |
塩 | 1.5g | |
粗びき黒こしょう | 0.5g |
衣
薄力粉 | 20g | |
卵 | 1個 | |
水 | 大さじ2 |
味付け調味料A
しょうゆ | 大さじ1・1/2 | |
みりん | 大さじ1・1/2 | |
水 | 大さじ1 | |
柚子こしょう | 小さじ2 |
味付け調味料B
ケチャップ | 40g | |
ウスターソース | 30g |
その他
白いりごま | 約60g | |
黒いりごま | 約60g | |
サラダ油 | 適量 |
付けあわせ
千切りキャベツ |
鶏のごま焼きレシピの作り方
鶏肉の皮、筋などを取り除き、1.5cm幅のそぎ切りにします。そぎ切りとは、包丁を斜めに傾け、そのまま斜めにそぐ切り方のことです。こうすることで断面幅が広くなり、味の馴染みもよくなります。そぎ切りのポイントは、切り幅を揃えることです。 鶏肉を切ったらボウルに入れ、下味調味料(酒、塩、粗びき黒こしょう)を加えて調味します。このまま10分程度おき、味を馴染ませます。 今回、鶏皮を取り除いてる理由は、皮つきの場合、この後の工程でごまの衣をつけるのですが、皮があると加熱時に皮の油が出てきてごまがはがれやすくなるためです。そのため、皮は取り除いて使います。
別のボウルに衣材料(薄力粉、卵、水)を混ぜ、薄力粉がダマにならないように混ぜ合わせます。また、白いりごま、黒いりごまをバットなどに広げて用意します。下味をつけた鶏肉を衣材料に加え、手でしっかり絡めるようにします。衣材料は、水っぽくならないよう、少しねっとりするくらいの生地のかたさです。
フライパンにサラダ油を中火で熱し、手をかざして温まったら白いりごまをつけた鶏肉を間隔をあけて並べ、こんがりきつね色になるまで両面焼きます。焼けたら取り出し、油をきります。白いりごまの鶏肉が焼けたら次は黒いりごまをつけた鶏肉を焼きます。焼いたら、油をきります。 この時、白と黒を分けて焼くのは、はがれた片方のごまがもう片方のごまをつけた鶏肉にくっついてしまうのを防ぐためです。意外に色の違うごまがつくと目立ち、見た目が悪くなるので、それぞれ分けて焼くのがおすすめ。
鶏肉は揚げるのはなく、焼く
ごまをつけた鶏肉を加熱する時、から揚げのようにたっぷりの油を使うのではなく、焼きます。油を多く使うと、加熱時はがれたごまが跳ねることがあるため、少なめの油で加熱します。(ごまを鶏肉につけた時に最後に手で軽く押し付けるようにすると、加熱してもはがれにくくなります。)また、鶏むねは火の通りがわりと早く、油が多いとベチャっとした仕上がりになるので、少なめの油で良い理由のひとつです。
2種の味付けがそれぞれ個性的で、香ばしい鶏肉に合う!
油をきった鶏肉を器に盛りつけ、味付け調味料をかけて食べます。今回は白いりごまをつけた鶏肉を味付け調味料B、黒いりごまをつけた鶏肉を味付け調味料Aで食べます。味付け調味料をつける前から、ごまが香ばしく焼けた香りが漂い、煎餅のようなイメージをもちます。味付け調味料Bをつけて食べてみたところ、お馴染みの味付けともいえるケチャップとウスターソースの味は、子供も大人も食べやすい、甘辛で鶏肉との相性のがよく、ケチャップだけでは表現できない奥深い味に思わず箸が止まらなくなります。
続いて味付け調味料Aを黒いりごまをつけた鶏肉で食べてみます。しょうゆとみりんが合わさった甘さとしょっぱさ、そして苦みと旨みが柚子こしょうのピリッとした辛さが加わり、かなり印象の残る味です。柚子こしょうの主な原料は青唐がらしと塩なので、青とうがらしの辛さがフワッと口の中に広がり、同時にみりんの甘さもあとから加わり、何ともいえない上品さが際立ちます。鶏肉はカラッと焼いていますが、味付け調味料をつけることでしっとりとし、面白い食感に変わります。ごまの香ばしさは冷めても感じられるので、お弁当のおかずにもピッタリです。
料理クリエイター。元広告デザイナーがWEBメディアや食関連企業の販促プロモーション、料理レシピ、撮影、動画編集までワンストップで行う。料理で人を、自分を、もっとワクワクさせる、新しい扉を開く未来を目指す。