料理クリエイターの川久景子です。今回は鮭とじゃがいもに塩っけとバターが染み込んだ料理をご紹介します。とてもシンプルな味付けですが、一度食べると忘れられないコクうまな塩バター味です。鮭もじゃがいももはじめにひと手間加えることで、調理が楽に、そして味も格段に美味しく仕上がります。では早速作りましょう!
鮭とじゃがいもの塩バターの材料(2人分)
具材
生鮭甘鮭と言われるもの | 3切れ(270g) | |
じゃがいも | 2個(300g) | |
ドライパセリ | 小さじ1/4 | |
オリーブオイル | 小さじ1 |
調味料A
無塩バター | 10g | |
酒 | 大さじ1 | |
塩 | 小さじ1/2(2.5g) | |
粗びき黒こしょう | 少々 |
鮭とじゃがいもの塩バターの作り方
ここでじゃがいもに完全に火を通しておくことで、このあとの調理時間を短くすることができます。
電子レンジで加熱する時ラップをふんわり被せることが大切です。加熱時にラップが膨らむため、ぴったり被せすぎると破裂することがあるため、少し余裕を持たせて被せます。
また、電子レンジを使わず、鍋でゆでてやわらかくする場合は、つまようじがスッと通るくらいにゆでたらゆで汁を捨て、再び加熱して粉ふきいものように鍋を揺すりながら水分を飛ばしておきます。
鮭は、使う前に塩を少量振ってしばらく置くことで浸透圧作用で鮭の中にあった余分な水分が表面に出てきて、脱水状態になります。こうすることで鮭の臭みがなくなり、おいしい切り身に変わります。今回ご紹介する料理以外にも使えるコツなので、覚えておくと便利です。特に鮭は他の切り身より浸透圧作用で水分がでてくるので、忘れずに行います。
バターが溶け、味が馴染んだら火を止め、ドライパセリを振り入れて2回程度木べらで大きく混ぜ合わせたら完成です。バターがしっかり具材に馴染み、焦げバターができるくらい加熱します。
パセリは火が通りすぎると色が悪くなり、味に苦みが出てくるので、加える時に火を止めてから使います。
今回はドライパセリを使いましたが、生パセリを使うときも火を止めてから加えます。生パセリは独特の香りが出てくるので、火を止めた後の予熱でも、あまり時間をおかずに器に盛りつけて食卓に出します。
味がしっかり馴染むまで火を止めずに混ぜるのがポイント!
バターが溶け、味が馴染んだかなっと思うより1分程度長く加熱を続けてから火を止めます。バターは溶けても、味が具材にしっかり馴染むまで少し時間がかかるので、気持ち多めに炒め続けます。バターや調味料を馴染ませるとき、焦げやすいので、必ず木ベラなどで混ぜ続けます。じゃがいもや鮭の一部に焦がしバターのようなこんがり焼けた部分は意外においしいので、ぜひ作ってみてください。
しっかり味が馴染んだ塩バター味が食欲をそそります!
バターのコクとほん海苔感じる塩っけにカリカリに焼いた鮭のおいしさがとてもよく合い、箸が止まりません。鮭と違い、じゃがいもはホクホク食感をそのままに、じゃがバタ味に塩っけがよく合い、これだけでも食欲が増します。バターを味つけ用という立場で最後に加えるので、しっかり味が絡まりシンプルな味付けなのにあと引くおいしさです。
じゃがいもとバターの組み合わせはとても美味しいというイメージをお持ちかと思いますが、鮭バターも同じくらい美味しく、特に塩と混ぜることで味に広がりが出て、塩鮭では表現できない食べやすい味付けになります。
料理クリエイター。元広告デザイナーがWEBメディアや食関連企業の販促プロモーション、料理レシピ、撮影、動画編集までワンストップで行う。料理で人を、自分を、もっとワクワクさせる、新しい扉を開く未来を目指す。