洋食歴20年の料理人hiroです。今回は一次発酵が不要でグルテンフリーのパン「米粉の丸パン」を作ります。粉類を揃える必要がありますが、小麦粉とは違う米粉の風味や食感があり、小麦が高騰している今だからこそ必要とされてるものです。手軽で短時間、簡単に焼くことが出来ます。それでは早速作っていきましょう。
米粉の丸パンの材料(6個分)
具材
米粉ミズホチカラ | 150g | |
サイリウム | 3g | |
インスタントドライイースト赤サフ | 3g |
調味料
上白糖 | 8g | |
塩 | 2g | |
米油 | 8g | |
ぬるま湯季節により微調整します | 125g〜 |
米粉の丸パンの作り方
ゴムベラでまんべんなく混ぜ合わせていきます。
底のあたりも混ぜていくように
小麦のパンとは違って、米粉のパンは生地がトロッとしているのが混ぜていくうちに分かると思います。しっかり混ぜるために、ゴムベラでこそぎ落とすように底のあたりも丁寧に合わせるようにしましょう。
底から混ぜることを意識して
米油を加えたときも同様、全てが混ぜ合わさるように底から混ぜるようにします。
サイリウムを加えよう
最後にサイリウムを加えます。混ぜていくとだんだんと生地が固まってきます。サイリウムとはオオバコの種子。無臭で味はほぼ味がありません。ヨーグルトやドリンクなど、とろみをつけるときに使用する場合があります。
分割から丁寧な成形へ
大まかに分けた生地は、両手にとって丸めていきます。天板を用意して、生地の繋ぎ目が下にくるように並べていきます。
丸め方は一度両手でギュッと力で潰すようにして、そこから手のひらを使ってコロコロと丸めていくと良いでしょう。
たっぷりと霧吹きを
米粉パンは乾燥させてはならないので、霧吹きを使って水(分量外)を吹きかけます。
ラップをかけて発酵機能へ
ラップをふんわりかけて、発酵機能を使います。40℃で30分の発酵です。
縦にクープを入れよう
鋭利なナイフを使って、縦に5mmほどの切り込みを入れます。これをクープといって、パンは焼成するとクープから蒸発し火の通りが良くなります。また、「飾り」や「デザイン」の要素もあります。クープがパカっと開いている代表例がバゲットやらカンパーニュと呼ばれるハードタイプのパンですね。
表面に薄く米油を塗ろう
先にオーブンを180℃に予熱しておきます。クープを入れて、表面に米油をハケで薄く塗ります。保湿性を高めることと、パンにカリッとした焼き色をつけることが出来ます。
たまにはこういった手作りパンも
小麦粉が高騰している中、米粉が再注目され始めました。小麦粉と比べて米でできているため腹持ちがよく、グルテンフリー、栄養価が高いです。デメリットは流通量が少ないため、専門店で食材を揃える必要があります。私は仕入れる時は富澤商店に寄るんですが、他のスーパーではなかなか見れない食材があったりして見てるだけでも勉強になります。色々とメリットがある米粉の丸パン、是非とも一度焼いて食べてみてくださいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。