お菓子研究家のkinakoです。今回は、サワークリームなしで作るチーズテリーヌのレシピをご紹介します。チーズテリーヌとは、四角いテリーヌ型で作るチーズケーキの一種で、主な材料にはクリームチーズとサワークリームを使います。そのサワークリームの代わりに水切りヨーグルトを使う事で、チーズテリーヌのなめらかさはそのままに、手軽に作れてお財布にも優しいチーズテリーヌができますよ!ではさっそく作っていきましょう。
サワークリームなしで作るチーズテリーヌの材料(18cmパウンド型1台分)
材料
クリームチーズ | 200g | |
ヨーグルト水切りで100g | 250g | |
グラニュー糖 | 80g | |
卵 | Lサイズ2個 | |
薄力粉 | 20g | |
生クリーム | 80g | |
レモン汁 | 小さじ2 | |
バニラオイル | 適量 | |
冷凍ミックスベリー | 50g |
サワークリームなしで作るチーズテリーヌの作り方
高さのあるボウルにザルを乗せ、キッチンペーパーを敷いてヨーグルトを乗せます。ヨーグルトにラップをしたら、お皿と重石になる食器等を乗せて2時間程度放置します。ゆっくりと水分が落ちて、2時間後には約100gの水切りヨーグルトが出来上がります。水分の量はメーカー毎に前後するので、水切り後のヨーグルトの量が足りなかった場合は、水切り前のヨーグルトを足しても大丈夫です。大型スーパー等では、最初から水の切れたギリシャヨーグルトも販売されているので、水切り工程を省きたい方はそちらを使用してもOKです。
型の準備ができたら冷凍ミックスベリーをバランスよく敷き詰めます。冷凍ミックスベリー以外にも、冷凍いちごや冷凍ブルーベリー等、お好みのフルーツを使ってもOKです。冷凍でないフレッシュフルーツでもOKですよ。
フルーツを敷き詰めたら、上からゆっくりと生地を流します。勢いよく流すとフルーツが偏ってしまうので、少しずつゆっくりと流してください。流し切ったら型より大きな深さのあるバットに乗せて、型の半分くらいの高さまで60度程度のお湯を注ぎます。バットごと予熱しておいた170℃のオーブンに入れて40〜45分焼成します。
40分経って表面に焼き色がついていなければ、温度を180℃に上げて3〜5分焼成してください。
焼き上がったら型のまま冷まし、ラップをして冷蔵庫で一晩冷やし固めます。冷え固まったら型から外し、型紙を剥がしたら出来上がりです!カットする時は、お湯で温めた包丁でカットすると、切り口が綺麗に切れますよ。
しっとりのコツは「湯煎焼き」!
今回のようなしっとりさせたいお菓子を作る時は、お湯に入れて焼く「湯煎焼き」という調理方法を使います。湯煎焼きで蒸し焼きにする事で生地の水分が保たれ、しっとりなめらかな仕上がりになります。深めのバットが無い場合は、オーブンで使える耐熱容器でも代用可能です。オーブンの天板自体に高さがある時は、天板に型を乗せて、直接天板にお湯を注いでも大丈夫です。
湯煎焼きはこのチーズテリーヌの他、ベイクドチーズケーキや焼きプリン等でも使う調理方法なので、覚えておくと便利ですよ!
いざ実食。このなめらかさがたまらない!
フォークを入れた瞬間からすでになめらか!食べてもなめらか!これはその他のチーズケーキとはまた違う、至極のなめらか食感です!ヨーグルトを使っているので、後味はスッキリ。ミックスベリーの酸味もいい感じに効いています。サワークリームの半分以下のお値段のヨーグルトで、ここまで本格的なお味に仕上げた自分を褒めてあげたい。(笑)ベリーの酸味が苦手な方には、ベリー抜きのシンプルなチーズテリーヌでも充分美味しいですよ!
ワンボウルで混ぜるだけ!簡単に作れるチーズテリーヌ
実は焼くまでに使う道具はホイッパーとボウルひとつだけ。本格的な製菓用の道具は必要ありません。パウンド型も100円ショップで販売されている簡単な型で充分です。材料も、ヨーグルトの水切りの手間はありますが、スーパー等で手軽に買える材料だけでここまで本格的なチーズテリーヌができちゃいます。混ぜるだけで初心者の方でも失敗なく簡単に作れるので、ぜひ一度チャレンジしてみてください!
焼き菓子工房『CUIRE』にて、焼き菓子のオンラインショップを運営。また、焼き菓子ブログ『CUIRE 焼き菓子研究所』にて焼き菓子を中心としたレシピを提供。複数のWebメディアにてレシピライターとしても活動中。