お菓子研究家のkinakoです。今回は、失敗しないプロみたいなシュークリームのレシピをご紹介します。お菓子初心者の方にとって、シュークリームはハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば失敗なく、萎まないサクサクのシュークリームが作れますよ。ではさっそく作ってみましょう!
シュークリームの材料()
シュー生地
水 | 110g | |
グラニュー糖 | 10g | |
塩 | 1g | |
バター | 45g | |
薄力粉 | 70g | |
卵 | L2個 |
クリーム
卵黄 | 1個 | |
グラニュー糖 | 20g | |
牛乳 | 100g | |
バター | 5g | |
バニラオイル | 適量 | |
薄力粉 | 10g |
シュークリームの作り方
クリームが温かいうちにバターを加え、よく混ぜます。バターが溶けて見えなくなり、全体的に馴染んだらOKです。
別のボウルに濾し器を乗せ、クリームを入れて濾します。ここでダマを取ってなめらかなクリームにしておきます。これでカスタードクリームは完成です。クリームの表面に落としラップをして冷ましておきましょう。今回は、最後に泡立てた生クリームに加えてディプロマットクリームにしますが、カスタードクリームだけでも充分美味しいですよ!シュークリームだけでなく色んなお菓子に応用できるので、ぜひ作り方を覚えておきましょう。
熱を加えながら混ぜていくと、生地がまとまって鍋からスルッと剥がれ、粘土のような塊になります。この状態で、ゴムベラで混ぜにくくなったら火からおろします。
火からおろしたら、といた卵を少しずつ加えます。その都度生地によく混ぜて馴染ませてください。最初は混ざりにくいですが、練るように混ぜていくと硬めのクリーム状になります。ゴムベラで持ち上げて、ゆっくりと平たく落ちていく程度になればOKです。
絞り終わったら、水をつけた指で先端の飛び出た部分をならします。なるべくドーム型を崩さないように、優しく先端だけを押さえます。形が整ったら、全体的に霧吹きで水を吹きかけるか、水をつけた指で軽く表面に水をコーティングしておきます。
できたら予熱しておいた190℃のオーブンで、25〜28分焼成します。
このカスタードクリームと泡立てた生クリームを混ぜたものを、ディプロマットクリームと言い、シュークリームやミルクレープに挟んで使う他、ディップしたり塗ったり、色んな使い方ができます。ダブルシュークリームを作る場合は、カスタードクリームと生クリームを合わせる工程は省いて、別々に絞り出してデコレーションしましょう。
シュー生地の、上から1/3程度をスライスし、お好みのデコレーションをしたら完成です!
最大のコツは焼き加減にあり!
焼成中、焼き過ぎで焦げている以外の理由で絶対にオーブンは開けないでください!急激に庫内の温度が下がり、シュー生地が萎んでしまいます。シュー生地の失敗の多くは、焼きあがる前にオーブンを開けてしまい、シュー生地が萎んでしまったというもの。最後の5分あたりで焼き加減を見て、綺麗に焼き色がついていたら取り出しても大丈夫です。
オーブンによっては焼きムラが出ることがあるので、焼き色がしっかりついたシュー生地を先に取り出し、焼き色が薄いシュー生地は追加して焼き色が着くまで焼成してください。これだけで萎まないしっかり自立したシュー生地が出来上がりますよ!
いざ実食。ディプロマットクリームが濃厚でおいしい!
今回は小さめのシュークリームだったので、パクっと一口で食べられました。なめらかで濃厚なディプロマットクリームがまるでお店の味!濃厚だけど後味はしつこくないので、ついつい2個目、3個目と手が伸びてしまいます。(笑)クリームはスプーンですくってこんもりデコレーションするのも可愛いですが、よりプロっぽく仕上げるなら星型の口金を使って絞り出すと、手作りとは思えないクオリティに仕上がりますよ!
ポイントさえ押さえれば難しくない!
一見難易度の高そうなシュークリームですが、ポイントをしっかり押さえて丁寧に作れば、初心者の方でも充分上手に作れます。苦手意識があった方にも、一度作って失敗してしまった方にも、ぜひチャレンジしてもらいたいレシピです。老若男女問わず喜ばれるお菓子なので、たくさん作ってみんなで一緒にこの美味しさを楽しみましょう!
焼き菓子工房『CUIRE』にて、焼き菓子のオンラインショップを運営。また、焼き菓子ブログ『CUIRE 焼き菓子研究所』にて焼き菓子を中心としたレシピを提供。複数のWebメディアにてレシピライターとしても活動中。