洋食歴20年の料理人hiroです。今回は市販のスポンジとマスカルポーネチーズを使ってイタリアを代表するスイーツ「ティラミス」を作ります。本来ならエスプレッソを使用しますが、インスタントコーヒーで代用。ご家庭でも出来るレシピに書き直しました。誰もが喜ぶスイーツです。それでは早速作っていきましょう。
市販のスポンジケーキで本格ティラミスの材料(10人分)
具材
スポンジケーキ市販のものでOK | 適量 | |
卵黄Mサイズ | 3個 | |
卵白Mサイズ | 3個 | |
マスカルポーネチーズ | 250g |
調味料A
インスタントコーヒー | 小さじ3 | |
ラム | 小さじ2 |
調味料
熱湯 | 130g |
調味料B
グラニュー糖 | 70g +10g | |
生クリーム | 25g | |
牛乳 | 25g | |
ゼラチン | 2g | |
ココアパウダー | 適量 |
市販のスポンジケーキで本格ティラミスの作り方(1分動画で早回し解説)
市販のスポンジケーキで本格ティラミスの作り方
コーヒーシロップを作っておこう
熱湯とインスタントコーヒーを合わせた後に、ラム酒を加えて冷ましておきます。今回のコーヒーシロップです。本来ならエスプレッソで作るんですが、インスタントコーヒーを濃いめにして代用という形を取ります。
敷き詰めるように並べていきます。
均一になるように丁寧に…
全てのコーヒーシロップを使用してOK
ラムの香りがするコーヒーシロップが下地となります。これとティラミスクリームの2層構造で、絶妙なハーモニーを生み出します。ハケで均一に塗ったら、一度冷蔵後に冷ましておきましょう。
ゼラチンをふやかそう
板ゼラチンを冷水でふやかしておきます。水にくぐらせて作業しやすいようにします。冬場の水は大丈夫ですが、夏場になると場合によってはゼラチンが溶けてしまう場合があるので、慣れないうちは冷水に氷を5〜6個加えておくと良いでしょう。5分ほどつけておくとゼラチンはふやけます。
温まった牛乳+生クリームに、水気を絞ったゼラチンを加え、軽く混ぜておきます。そのまま常温で冷ましておくと良いです。
ひたすらホイッパーで撹拌します。
メレンゲは8分立てに
撹拌し続けて5分。メレンゲが立ちました。ホイッパーを持ち上げた時に、ボウルの方のメレンゲのツノが軽くお辞儀をする程度の固さが8分立てとなります。チーズクリームと合わせるので、これ以上立てて固くしすぎると合わせづらくなるので、8分立てを意識して確認しながら立ててみましょう。この状態になったら、冷蔵庫に入れておきます。
だんだんと、グラニュー糖のジャリジャリ感がなくなり、卵黄に馴染んできて、白くもったりする状態となります。持ち上げるとトロトロと濃度がついた状態で流れ落ちます。これをリボン状といって、次のチーズと合わせるサインとなります。この状態になるまでしっかり撹拌しましょう。
マスカルポーネチーズを合わせていこう
マスカルポーネチーズは、作る2時間くらい前に常温に出して戻しておきます。とても混ざりやすい状態になります。この状態で2回に分けて、卵液に混ぜるんですが、勢いよく混ぜてはNG。クリームが摩擦熱で分離してしまうので、ホイッパーで優しく混ぜることを意識します。
2度目が入りました。合わせる時は、トントンとクリームを軽くほぐして、優しく混ぜることを意識しましょう。
次にゼラチン液を加えよう
混ぜて溶かしておいたゼラチン液を、茶漉しで漉しながら加えていきます。この時にゼラチン液が温かいものはNG。人肌より冷たいくらいの温度に冷まして、一気に加えて、また優しく混ぜましょう。ゼラチン液が固まっている場合は、軽く湯煎をして混ぜれば元に戻ります。
メレンゲを加えよう
冷蔵庫に入れておいたメレンゲを2回に分けて、さっくりと混ぜていきます。
よく気泡を潰さないようにという表現を使うんですが、ゴムベラを使って、底の方からさっくりと混ぜ合わせるようにします。空気を含んでいるティラミスクリームは口当たりが良くなります。
ティラミスは永遠のアイドル
ティラミスが流行ったのが90年代と随分昔の話となるんですが、それでも根強い人気を誇るスイーツです。私も過去に幾度となく仕込んできましたが、やはり女性に人気。コーヒー記事とクリームとココアパウダーがシンプルなのに絶妙なハーモニーを生むんですね。イタリア語で「私を天国に連れてって」なんだとか。口に入れた瞬間、幸福感が増すことからそう名付けられたのではと考えます。今回のこちらのレシピ、是非ともスイーツのレパートリーに加えてみてくださいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。