洋食歴20年の料理人hiroです。今回はイタリアはシチリアのアイスチーズケーキ「カッサータ」を作ります。本来ならリコッタチーズを使用するところ、クリームチーズで代用。コストを抑えたレシピです。簡単で作りやすく、冷凍物なので期限を機にすることなくゆっくり消費できます。それでは早速作っていきましょう。
カッサータの材料(10個分)
具材
生クリーム | 200mℓ | |
クリームチーズ | 220g | |
牛乳 | 30g | |
クルミ | 30g | |
ドライフルーツミックス | 40g |
調味料
グラニュー糖 | 80g | |
ラム酒マイヤーズダークラム | 大さじ3 |
カッサータの作り方
ラムを具材に染み込ませよう
器に手で小さく砕いた胡ももと、ミックスドライフルーツを入れて、ラム酒をふりかけておきます。ラムの風味を染み込ませ、柔らかくするのが目的です。
この状態で、具材として加える時まで浸しておきます。
型にオーブンシートを
今回は18cmパウンド型を使います。オーブンシートを型の内側に余裕を持たせて入るよう型取りしておきましょう。バターなど塗る必要はございません。
ホイッパーで撹拌していきます。デザート作りの鉄則ですが、ボウルやホイッパー、ゴムベラなどに余計な水分や油分が付着してることは御法度!必ず乾いたタオルで拭き上げたものを用意するようにしましょう。
ボウルを傾けるなどして、ひたすら撹拌し7部立てホイップを目指します。だんだんとクリームに筋が見えてくるのがわかります。
これが7分立てホイップです
撹拌すること5分ほど。色々な表現があるんですが、ホイッパーを持ち上げて、「の」の字を書いてみてゆっくり沈んでいくような状態。あるいは、ホイッパーを持ち上げた時に、ホイップクリームのツノが軽くお辞儀している状態が7分立て。これを目指しましょう。グラニュー糖と合わさっているので、状態が安定し、しっとりとしたホイップクリームとなります。
ゴムベラでほぐした後、牛乳を加えてクリームチーズを伸ばします。しっかりと混ぜていきましょう。
これで混ざりやすい状態となりました。
ホイップクリームを3回に分けて混ぜていこう
少々固いクリームチーズに一度でホイップクリームを混ぜていくのは困難です。3回に分けてゆっくりと切るように混ぜていきます。
ホイップクリームに空気が入っているのでボリューム感が凄いです。大きめのボウルを推奨するのは混ざりやすいからです。
ラム酒ごと具材を加えよう
ラム酒に浸しておいた胡ももと、ミックスドライフルーツを加えます。残ったラム酒も全て加えた上でしっかりと切るように混ぜます。ラム酒はサトウキビの蒸留酒。カラメルのような風味が今回のカッサータによく合います。
ゴムベラをうまく使って生地をならし、最後に空気を抜くように型を持ち上げトントンと型の下に衝撃を与えます。
この状態で、上からラップをかけて冷凍庫へ。一晩冷やし固めます。
シンプルで飽きがこないアイスチーズケーキです
飾り気なく混ぜるだけのシンプルなスイーツですが、飽きがないデザートです。カットした時の断面に散りばめられたカラーが可愛くもあります。あらかじめ盛り付けるお皿も冷凍庫で冷やしておくと良いでしょう。1.5〜2cmほどにカットして、ティータイムにゆっくりとお楽しみ下さい。季節を選ばない今回のスイーツレシピ、是非ともスイーツレパートリーに加えてみてくださいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。