お菓子研究家のkinakoです。今回は、オーブンなしでお鍋で作れる基本のプリンのレシピをご紹介します。材料も少なく、スーパーなどで簡単に買える材料だけで作れるので、初心者の方もぜひ作ってみてください!ではさっそく作ってみましょう。
お鍋で作る基本のプリンの材料(ココット3個分)
プリン用材料
牛乳 | 200g | |
卵 | M1個 | |
グラニュー糖 | 20g | |
バニラオイルバニラエッセンスでも可 | 適量 |
カラメル用材料
グラニュー糖 | 大さじ4 | |
水 | 大さじ2 | |
お湯 | 大さじ1.5 |
お鍋で作る基本のプリンの作り方
今回のレシピのポイント
今回のレシピの最大のポイントは、お鍋で加熱するときの火加減です!お鍋にお湯を張ってじっくり蒸すように加熱することで、「す」(細かい気泡のようなもの)が入っていない口あたりなめらかなプリンに仕上げることができます。中まで火が通っているかの見極めが難しいので、ポイントをしっかり押さえて火加減をマスターしましょう。
火を止めたらすぐにお湯を入れよう
火を止めたら、すぐにカラメルに熱湯を入れましょう。このときのカラメルは180℃から200℃近くまで上がっています。熱湯を入れた瞬間にお湯がはねることがあるので、やけどには注意してください。
ただし、カラメルが熱々の状態でないとお湯が馴染まないので、火を止めてコンロから下ろしたらすぐにお湯を足して手早く混ぜてください。はねるのが怖い場合は、鍋蓋を使って、蓋の隙間からお湯を投入するとやりやすいですよ。
牛乳は絶対に沸騰させないこと!
お菓子作りのレシピで牛乳を加熱するときは、必ず「沸騰直前」までです。牛乳を沸騰させてぐつぐつ煮てしまうと、乳清たんぱく質の熱変性による分離を起こすことがあり、仕上がりの口当たりや見た目にも影響します。使う牛乳によっては、黄色く変色することもあるので、牛乳は必ず煮込まないで、沸騰直前で火を止めてください。
「漉す」ひと手間で、口あたりが違う!
「漉す」という工程は、少し面倒ですが、食べたときの口あたりが違ってきます。実際漉してみるとわかるのですが、漉し器に卵の細かいカラザや、加熱したときに分離した牛乳の小さい固形物のようなものが残っています。これを漉して取り除くことで、お店みたいななめらかな口あたりののプリンに仕上がるのです。
少しの手間で、仕上がりが断然違ってくるので、ぜひ省略せずにひと手間加えてください!
火が通ったサインはこれだ!
時間通り加熱したところで、一旦プリンを取り出してみましょう。型を傾けて、落ちそうで落ちないフルフルとしたゼリー状の塊になっていればOK。これ以上傾けるとこぼれそうな、まだ液体に近い場合は追加で加熱しましょう。
使うお鍋や型の違いで加熱時間も微妙に変わってくるので、これを参考に加熱時間を調整してください。
素材の味がしっかりするなめらかプリン!
自分で作ったプリンは、余計なものが入っていない分、しっかり素材の味がして美味しい!この素朴さがたまりません。じっくり余熱で火を通したので、「す」が入らない滑らかで見た目もいいプリンに仕上がりました。
プリン自体は甘さ控えめで、カラメルの甘さが楽しめます。今回は、大人向けに焦がし気味の香ばしいカラメルで作りましたが、小さいお子さん向けに作るのであれば、もう少し薄めのカラメルがおすすめ。また、カラメルなしや、お好みで楽しめるように、あとがけにするのもおすすめです!
焼き菓子工房『CUIRE』にて、焼き菓子のオンラインショップを運営。また、焼き菓子ブログ『CUIRE 焼き菓子研究所』にて焼き菓子を中心としたレシピを提供。複数のWebメディアにてレシピライターとしても活動中。