このページではミルクココアのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ミルクココアのカロリーは400kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ミルクココアの可食部100gあたりのカロリーは、400kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中118位です。これは多い順にすると上位7%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「嗜好品」ジャンルのでミルクココアのカロリーを評価すると、58件中1位です。これは上位から1%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 400Kcal |
全体での評価 | 118位 / 1592件中(上位7%…高い) |
「嗜好品」ジャンル内での評価 | 1位 / 58件中(上位1%…高い) |
ミルクココアはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜミルクココアのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:DELISH KITCHEN
ミルクココアのカロリーが高い理由
ミルクココアは、可食部100gあたり400kcalという高いカロリーを持っています。その理由について考えてみましょう。
糖質の多さ
ミルクココアには、可食部100gあたり75.1gの糖質が含まれています。糖質はエネルギー源として働きますが、摂りすぎると体に蓄積されてしまいます。そのため、ミルクココアの糖質の多さがカロリーの高さにつながっていると考えられます。
食物繊維の多さ
また、ミルクココアには、可食部100gあたり5.5gの食物繊維も含まれています。食物繊維は消化を助け、満腹感を与える働きがありますが、同時にカロリーも含んでいます。そのため、ミルクココアの食物繊維の多さもカロリーの高さに寄与していると言えます。
タンパク質と脂質の量
一方で、ミルクココアのタンパク質と脂質の量は、可食部100gあたり7.4gと6.8gと普通の範囲に収まっています。タンパク質や脂質はエネルギー源としても機能しますが、ミルクココアのカロリーの主要な要因ではないと考えられます。
まとめ
以上のことから、ミルクココアのカロリーが高い理由は、糖質と食物繊維の多さによるものと言えます。糖質や食物繊維はエネルギー源として機能するため、ミルクココアのカロリーが高くなっています。適度な摂取量を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ミルクココア」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 75.1g | 4 | 300.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 5.5g | 2 | 11kcal |
たんぱく質 | 7.4g | 4 | 29.6kcal |
脂質 | 6.8g | 9 | 61.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ミルクココア」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、300.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ミルクココアは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:DELISH KITCHEN
ミルクココアは、低糖質ダイエットに使える?
ミルクココアは、多くの人々にとってお気に入りの嗜好品です。その濃厚な味わいと心地よい香りは、朝食やおやつの時間にぴったりです。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、ミルクココアは避けるべき飲み物とされています。
ミルクココアの糖質量は高い
ミルクココアの糖質量は、なんと75.1gもあります。これは、低糖質ダイエットを行っている方にとっては非常に高い数値です。低糖質ダイエットでは、1日に摂取する糖質量を制限することが求められます。通常、1日の糖質摂取量は50g以下が目安とされています。この目安を超えると、血糖値の上昇や体重増加のリスクが高まります。
ミルクココアの糖質量を抑える方法
もしミルクココアを楽しみたい場合でも、糖質量を抑える方法があります。一つは、砂糖の代わりに人工甘味料を使用することです。人工甘味料は、砂糖と比べてカロリーや糖質が少ないため、ダイエット中に適しています。また、ミルクの量を減らすことも効果的です。ミルクは糖質を含んでいるため、量を減らすことで総糖質量を抑えることができます。
まとめ
ミルクココアは、低糖質ダイエットを実践している方にとっては避けるべき飲み物です。その高い糖質量が血糖値の上昇や体重増加を引き起こすリスクを高めることがあります。しかし、糖質量を抑える方法を工夫することで、ミルクココアを楽しむことも可能です。人工甘味料の使用やミルクの量の調整など、自分に合った方法を見つけてみてください。
ミルクココアは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キューピー
ミルクココアは、低脂質ダイエットに不向き
私たちの日常生活において、コーヒーやココアは欠かせない存在です。その中でも、ミルクココアは特に人気があります。しかし、低脂質ダイエットを目指す人にとっては、ミルクココアは避けるべき飲み物と言えるでしょう。
ミルクココアの脂質量は6.8g
ミルクココアの脂質量は、なんと6.8gもあります。これは、低脂質ダイエットを考える上で非常に高い数値です。低脂質ダイエットでは、1日の脂質摂取量を制限することが一般的ですが、ミルクココアを飲むだけで、その制限を超えてしまう可能性があります。
ミルクココアに含まれる脂質の種類
また、ミルクココアに含まれる脂質の種類も問題です。ミルクココアには、主に飽和脂肪酸が含まれています。飽和脂肪酸は、心臓病や高血圧のリスクを高めるとされており、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。低脂質ダイエットを行う際には、飽和脂肪酸の摂取を制限することが重要です。
ミルクココアの代替品
低脂質ダイエットを行う上で、ミルクココアの代替品を探すことが重要です。代わりに、無脂肪または低脂肪のココアパウダーを使用し、砂糖の代わりに人工甘味料を加えることができます。また、豆乳やアーモンドミルクを使用することもおすすめです。これらの代替品を使用することで、脂質摂取を抑えながらも美味しい飲み物を楽しむことができます。
まとめ
ミルクココアは、低脂質ダイエットを目指す人にとっては避けるべき飲み物です。その高い脂質量と飽和脂肪酸の含有量は、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。代わりに、無脂肪または低脂肪のココアパウダーや代替の乳製品を使用することで、脂質摂取を抑えつつ美味しい飲み物を楽しむことができます。
最後に、ミルクココアの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ミルクココア」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 400 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 80.4 | g | |
└糖質 | 75.1 | g | 多い |
└食物繊維 | 5.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 7.4 | g | 普通 |
脂質 | 6.8 | g | 普通 |
「ミルクココア」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 1.6 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 2.6 | g | 多い |
コレステロール | - | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.7 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「ミルクココア」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 270 | mg | 多い |
カリウム | 730 | mg | 多い |
カルシウム | 180 | mg | 多い |
マグネシウム | 130 | mg | 多い |
リン | 240 | mg | 多い |
鉄 | 2.9 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.1 | mg | 多い |
銅 | 0.93 | mg | 多い |
マンガン | 0.74 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 8 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | Tr | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 8 | μg | 普通 |
ビタミンD | - | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 1.2 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.07 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.42 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.3 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.07 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | - | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.90 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
別名: インスタントココア、調整ココア/粉末製品/テオブロミン: 0.3 g、カフェイン: Tr、ポリフェノール: 0.9 g
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
ミルクココアと同じ嗜好品のコーヒー・ココアジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
コーヒー | 4 | 0.8 | 0.2 | Tr | - |
インスタントコーヒー | 287 | 65.3 | 14.7 | 0.3 | - |
コーヒー飲料(加糖・乳入) | 38 | 8.3 | 0.7 | 0.3 | - |
ピュアココア | 386 | 23.5 | 18.5 | 21.6 | 23.9 |
ミルクココア | 400 | 75.1 | 7.4 | 6.8 | 5.5 |
缶コーヒー(無糖) | 3 | 0.5 | 0.1 | Tr | - |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。