このページでは乾しいたけのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
乾しいたけのカロリーは258kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:Nadia
乾しいたけの可食部100gあたりのカロリーは、258kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中432位です。これは多い順にすると上位27%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「きのこ」ジャンルので乾しいたけのカロリーを評価すると、24件中1位です。これは上位から4%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 258Kcal |
全体での評価 | 432位 / 1592件中(上位27%…高い) |
「きのこ」ジャンル内での評価 | 1位 / 24件中(上位4%…高い) |
乾しいたけはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ乾しいたけのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:ぐるなびシェフごはん
乾しいたけのカロリーが高い理由
乾しいたけのカロリーは、可食部100gあたり258kcalと、他の食材と比較して「高い」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に解説します。
糖質の量は普通
乾しいたけの糖質は、可食部100gあたり22.1gと「普通」の量です。糖質はエネルギー源となるため、カロリーの多さに直接的な関係はありません。
食物繊維の量は多い
乾しいたけは、可食部100gあたり46.7gの食物繊維を含んでいます。食物繊維は消化吸収されにくく、カロリーの吸収を抑える効果があります。そのため、乾しいたけには食物繊維が多く含まれているため、カロリーが高いと評価されています。
タンパク質の量は多い
乾しいたけは、可食部100gあたり21.2gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は筋肉や細胞の構成要素となる重要な栄養素ですが、カロリーの多さには直接的な関係はありません。
脂質の量は普通
乾しいたけの脂質は、可食部100gあたり2.8gと「普通」の量です。脂質はエネルギー源となるため、カロリーの多さに関係がありますが、乾しいたけの脂質量は他の食材と比較して普通の範囲に収まっています。
以上の栄養データから、乾しいたけのカロリーが高い理由は、主に食物繊維の多さによるものと考えられます。食物繊維はカロリーの吸収を抑える効果があり、乾しいたけには豊富に含まれているため、カロリーが高いと評価されています。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「乾しいたけ」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 22.1g | 4 | 88.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 46.7g | 2 | 93.4kcal |
たんぱく質 | 21.2g | 4 | 84.8kcal |
脂質 | 2.8g | 9 | 25.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「乾しいたけ」のカロリー内訳です。一番多いのは食物繊維で、93.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
乾しいたけは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:ぐるなびシェフごはん
乾しいたけは、低糖質ダイエットに使える?
乾しいたけは、糖質量が22.1gであるため、低糖質ダイエットには不向きです。
乾しいたけの糖質量
乾しいたけは、きのこ加工品の一種であり、糖質量が22.1gも含まれています。糖質量が高いため、低糖質ダイエットを行っている方にとっては適していない食材と言えます。
低糖質ダイエットの目的
低糖質ダイエットは、糖質の摂取量を制限することで血糖値の急激な上昇を抑え、体脂肪の蓄積を防ぐことを目指します。糖質はエネルギー源として利用されるため、摂取しすぎると余剰分が脂肪として蓄積されてしまいます。
乾しいたけの糖質量の影響
乾しいたけには、糖質が22.1gも含まれているため、低糖質ダイエットを行っている方にとっては適していない食材です。糖質の摂取量を制限することが目的の低糖質ダイエットでは、糖質量の高い食材は避けるべきです。
代替のきのこ食材
低糖質ダイエットを行っている方は、乾しいたけの代わりに他のきのこ食材を選ぶことをおすすめします。例えば、しいたけや舞茸などは糖質量が低く、ダイエットに適した食材と言えます。これらのきのこは、食物繊維やビタミン類も豊富に含まれており、健康的な食事にも貢献します。
まとめ
乾しいたけは、糖質量が22.1gと高く、低糖質ダイエットには不向きな食材です。糖質の摂取量を制限することが目的の低糖質ダイエットでは、乾しいたけの代わりに糖質量の低いきのこ食材を選ぶことをおすすめします。健康的な食事を心掛けながら、バランスの取れた食事を摂ることが大切です。
乾しいたけは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:ぐるなびシェフごはん
乾しいたけは、低脂質ダイエットに使える?
乾しいたけは、低脂質ダイエットに少し効果的な食材として注目されています。その理由を詳しく見ていきましょう。
乾しいたけの脂質量は2.8g
まず、乾しいたけの脂質量は2.8gと非常に低いことがわかっています。脂質は、ダイエット中に制限すべき栄養素の一つですが、乾しいたけを食べることで脂質摂取量を抑えることができます。
乾しいたけは低カロリーで満腹感を与える
また、乾しいたけは低カロリーでありながら、食物繊維を豊富に含んでいます。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を持続させる効果があります。そのため、乾しいたけを食べることで食事のカロリーを抑えつつ、満腹感を得ることができます。
乾しいたけには栄養素も豊富
さらに、乾しいたけには栄養素も豊富に含まれています。ビタミンDやカリウム、食物繊維などが豊富に含まれており、健康維持にも役立ちます。ダイエット中は栄養バランスを考えながら食事をする必要がありますが、乾しいたけは栄養価が高いため、バランスの良い食事に取り入れやすいです。
乾しいたけの調理方法
乾しいたけの調理方法は様々です。一般的には、水で戻してから炒め物や煮物に使われることが多いですが、他にもスープや炊き込みご飯にも利用できます。自分の好みや料理のバリエーションに合わせて調理方法を選ぶことができます。
まとめ
乾しいたけは、低脂質ダイエットに少し効果的な食材と言えます。脂質量が低く、低カロリーで満腹感を与える効果もあります。また、栄養素も豊富に含まれており、健康維持にも役立ちます。乾しいたけを上手に取り入れながら、バランスの良い食事を心掛けましょう。
最後に、乾しいたけの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「乾しいたけ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 258 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 62.5 | g | |
└糖質 | 22.1 | g | 普通 |
└食物繊維 | 46.7 | g | 多い |
たんぱく質 | 21.2 | g | 多い |
脂質 | 2.8 | g | 普通 |
「乾しいたけ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 20 | % | 特になし |
水分 | 9.1 | g | 低い |
有機酸 | 1.9 | g | 多い |
灰分 | 4.4 | g | 多い |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「乾しいたけ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 14 | mg | 普通 |
カリウム | 2200 | mg | 多い |
カルシウム | 12 | mg | 普通 |
マグネシウム | 100 | mg | 多い |
リン | 290 | mg | 多い |
鉄 | 3.2 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.7 | mg | 多い |
銅 | 0.60 | mg | 多い |
マンガン | 0.96 | mg | 多い |
ヨウ素 | 4 | μg | 多い |
セレン | 5 | μg | 多い |
クロム | 5 | μg | 多い |
モリブデン | 3 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | 17.0 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.48 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 1.74 | mg | 多い |
ナイアシン | 19.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.49 | mg | 多い |
ビタミンB12 | - | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 8.77 | mg | 多い |
ビオチン | 41.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 20 | mg | 多い |
どんこ、こうしんを含む/試料: 栽培品/廃棄部位: 柄全体
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
乾しいたけと同じきのこのきのこ加工品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
乾しいたけ | 258 | 22.1 | 21.2 | 2.8 | 46.7 |
なめこの水煮缶詰 | 13 | 1.2 | 1.0 | 0.1 | 2.5 |
マッシュルームの水煮缶詰 | 18 | 0 | 3.4 | 0.2 | 3.2 |
乾しいたけの甘煮 | 116 | 21.1 | 3.3 | 0.4 | 6.7 |
ぶなしめじの天ぷら | 248 | 19.4 | 3.4 | 17.1 | 4.8 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。