このページでは、きのこの乾しいたけを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
乾しいたけのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは乾しいたけの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 258 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 62.5 | g | |
└糖質 | 22.1 | g | 普通 |
└食物繊維 | 46.7 | g | 多い |
たんぱく質 | 21.2 | g | 多い |
脂質 | 2.8 | g | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、きのこ分類に所属する正式名称「しいたけ 乾しいたけ 乾」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、乾しいたけがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
乾しいたけはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:Nadia
乾しいたけとは?どんな食材?
乾しいたけとは、きのこの一種であり、乾燥させたしいたけのことを指します。乾しいたけは、しいたけの風味や旨みを凝縮させた食材であり、日本料理や中華料理など、さまざまな料理で使用されます。
乾しいたけの特徴
乾しいたけの特徴は、その風味と食感にあります。乾燥させることで、しいたけの水分が抜け、風味や旨みが凝縮されます。そのため、乾しいたけは香り豊かで、深い味わいを持っています。また、乾燥させることで食感も変化し、しいたけの柔らかさがなくなり、歯ごたえがあります。
乾しいたけの使い方
乾しいたけは、さまざまな料理に使用することができます。一般的には、水に戻してから使用することが多いです。水に戻すことで、乾しいたけの風味や旨みがより引き立ち、柔らかくなります。乾しいたけの戻し汁も香り豊かで、料理に活用することができます。乾しいたけは煮物や炒め物、スープなど、幅広い料理に使用されます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は乾しいたけがダイエットにどう役立つか説明します!
乾しいたけはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
引用元:ぐるなびシェフごはん
1. 食物繊維が豊富で腸内環境を改善する
乾しいたけは可食部100gあたりに46.7gの食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内環境を改善し、便通を促進する効果があります。また、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにするため、糖質の摂取量を調整することができます。そのため、乾しいたけを摂取することで、健康的な腸内環境を維持することができます。
2. タンパク質が豊富で筋肉の形成をサポートする
乾しいたけには可食部100gあたりに21.2gのタンパク質が含まれています。タンパク質は体の細胞や筋肉の形成に必要な栄養素であり、健康的な体を維持するために欠かせません。乾しいたけには他のきのこ加工品と比べても高いタンパク質量が含まれているため、タンパク質の摂取量を増やしたい方におすすめです。
3. カロリーが控えめでダイエットにも適している
乾しいたけは可食部100gあたりに258kcalのカロリーが含まれています。一般的な食材と比べるとカロリーはやや高めですが、他の加工品と比べると控えめなカロリー量です。また、乾しいたけには脂質が少なく、塩分も含まれていないため、ダイエット中でも安心して摂取することができます。
以上のように、乾しいたけは食物繊維やタンパク質が豊富であり、カロリーも控えめなため、健康的な食事に役立つ食材と言えます。腸内環境の改善や筋肉の形成、ダイエットにも効果的ですので、積極的に取り入れていきましょう。
おすすめ:乾しいたけのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
乾しいたけに含まれる無機質の栄養を解説!
引用元:ぐるなびシェフごはん
乾しいたけの特徴
乾しいたけは、可食部100gあたりの栄養データを見ると、以下の3つの特徴があります。
1. カリウムやマグネシウムなどのミネラルが多い
乾しいたけは、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれています。カリウムは体内の水分バランスを調整し、心臓の機能を正常に保つ役割があります。また、マグネシウムは骨や筋肉の健康維持に必要な栄養素であり、エネルギー代謝にも関与しています。乾しいたけを摂取することで、これらのミネラルを補うことができます。
2. 鉄や亜鉛、銅などの微量元素が多い
乾しいたけには、鉄や亜鉛、銅などの微量元素も多く含まれています。鉄は赤血球の生成に関与し、酸素の運搬や免疫機能の維持に重要な役割を果たします。亜鉛は免疫機能の向上や傷の治癒を促進する効果があり、銅は酵素の働きを助ける役割を持っています。乾しいたけを摂取することで、これらの微量元素を摂ることができます。
3. ナトリウムやカルシウムなどの量は普通
乾しいたけに含まれるナトリウムやカルシウムの量は、可食部100gあたりで普通の範囲です。ナトリウムは体内の水分バランスや神経伝達に関与していますが、摂りすぎると高血圧のリスクがあるため、適量を摂ることが重要です。カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素であり、乾しいたけからも一定量のカルシウムを摂取することができます。
以上のように、乾しいたけはカリウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれており、鉄や亜鉛、銅などの微量元素も豊富に含まれています。また、ナトリウムやカルシウムの量は普通の範囲です。これらの特徴から、乾しいたけはバランスの良い栄養素を摂取するための食材として利用することができます。
乾しいたけに含まれるビタミンを解説!
引用元:ぐるなびシェフごはん
1. ビタミンDが豊富
乾しいたけに含まれるビタミンDの量は17 μgで、非常に多いです。ビタミンDは日光によっても生成されますが、乾しいたけは食品として摂取することでビタミンDを効果的に補給することができます。
2. ビタミンB群が豊富
乾しいたけにはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸が多く含まれています。これらのビタミンB群はエネルギー代謝に関与し、健康な神経や皮膚の維持にも役立ちます。乾しいたけを食べることで、ビタミンB群を効果的に摂取することができます。
3. ビタミンCも含まれる
乾しいたけにはビタミンCが20 mg含まれています。ビタミンCは抗酸化作用があり、免疫力の向上やコラーゲンの生成に重要な役割を果たします。乾しいたけを食べることで、ビタミンCを効果的に摂取することができます。
以上のように、乾しいたけにはビタミンD、ビタミンB群、ビタミンCが豊富に含まれています。これらのビタミンは私たちの健康維持に重要な役割を果たしており、乾しいたけを食べることでこれらのビタミンを効果的に摂取することができます。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次は乾しいたけの使用例としてレシピをご紹介します。
乾しいたけを使ったレシピ6選!
#2 原木乾しいたけのマリネ
原木乾しいたけ、にんにく、オリーブオイル、コショウ、白ワインビネガー、白ワイン、タイム、ローリエ、対馬産穴子刺し、等
パリの名店で修業したフランス料理のシェフが提供するマリネのレシピ。にんにくとワインビネガーにスペインの唐辛子である「ピメントエスペレット」を効かせたマリネ。…
レシピを見る#3 豚の黒胡椒焼き
豚ロース肉、原木乾しいたけ、みりん、醤油、砂糖、粗びき黒胡椒、小麦粉、サラダ油、バター、等
豚ロースのブロックを使った黒胡椒焼きのレシピ。豚肉を焼くときには、強火で全面にしっかり焼き目をつけ、煮るときに全体に火を通すことで、やわらかく仕上がるポイントも。…
レシピを見る#4 紅王(甘鯛干物)の炊き込みご飯
紅王(甘鯛干物)、佐護ツシマヤマネコ米、昆布、原木乾しいたけの戻し汁、生姜汁、木の芽
甘鯛干物を使った炊き込みご飯のレシピ。ポイントは甘鯛干物を油で揚げておくことです。…
レシピを見る#5 紅王(甘鯛干物)の蒸し寿司
紅王(甘鯛干物)、原木乾しいたけ、れんこん、ゴボウ、サラダ油、出汁、みりん、醤油、佐護ツシマヤマネコ米、等
干物を使った温かい蒸し寿司のレシピ。独特の風味が魅力の甘鯛の干物は蒸す時に水分を含むので少し硬めに焼くのがポイントです。…
レシピを見る#6 豚の湯葉包み餡かけ
豚三枚肉ブロック、湯葉(乾燥湯葉でも可)、出汁(もしくは水)、醤油、みりん、砂糖、生姜片、原木乾しいたけ、出汁、等
日本料理人が提供する豚の湯葉包み餡かけのレシピ。豚は煮る前に全面を焼いておくと、余分な脂と臭みが取り除けます。…
レシピを見る最後に、乾しいたけの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「乾しいたけ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 258 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 62.5 | g | |
└糖質 | 22.1 | g | 普通 |
└食物繊維 | 46.7 | g | 多い |
たんぱく質 | 21.2 | g | 多い |
脂質 | 2.8 | g | 普通 |
「乾しいたけ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 20 | % | 特になし |
水分 | 9.1 | g | 低い |
有機酸 | 1.9 | g | 多い |
灰分 | 4.4 | g | 多い |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「乾しいたけ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 14 | mg | 普通 |
カリウム | 2200 | mg | 多い |
カルシウム | 12 | mg | 普通 |
マグネシウム | 100 | mg | 多い |
リン | 290 | mg | 多い |
鉄 | 3.2 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.7 | mg | 多い |
銅 | 0.60 | mg | 多い |
マンガン | 0.96 | mg | 多い |
ヨウ素 | 4 | μg | 多い |
セレン | 5 | μg | 多い |
クロム | 5 | μg | 多い |
モリブデン | 3 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | 17.0 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.48 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 1.74 | mg | 多い |
ナイアシン | 19.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.49 | mg | 多い |
ビタミンB12 | - | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 8.77 | mg | 多い |
ビオチン | 41.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 20 | mg | 多い |
どんこ、こうしんを含む/試料: 栽培品/廃棄部位: 柄全体
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
乾しいたけと同じきのこのきのこ加工品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
乾しいたけ | 258 | 22.1 | 21.2 | 2.8 | 46.7 |
なめこの水煮缶詰 | 13 | 1.2 | 1.0 | 0.1 | 2.5 |
マッシュルームの水煮缶詰 | 18 | 0 | 3.4 | 0.2 | 3.2 |
乾しいたけの甘煮 | 116 | 21.1 | 3.3 | 0.4 | 6.7 |
ぶなしめじの天ぷら | 248 | 19.4 | 3.4 | 17.1 | 4.8 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。