このページではピーナッツバターのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ピーナッツバターのカロリーは599kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ピーナッツバターの可食部100gあたりのカロリーは、599kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中43位です。これは多い順にすると上位2%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「種実」ジャンルのでピーナッツバターのカロリーを評価すると、23件中12位です。これは上位から52%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 599Kcal |
全体での評価 | 43位 / 1592件中(上位2%…高い) |
「種実」ジャンル内での評価 | 12位 / 23件中(上位52%…平均的) |
ピーナッツバターはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜピーナッツバターのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
ピーナッツバターのカロリーは高い理由
ピーナッツバターは、可食部100gあたり599kcalのカロリーを持ち、他の食材と比較して「高い」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に解説します。
糖質の量は普通
ピーナッツバターの糖質は、可食部100gあたり20.5gと「普通」の量です。糖質はエネルギー源として利用されますが、他の栄養素と比較しては量は少なめと言えます。
食物繊維の量は多い
ピーナッツバターには、可食部100gあたり7.6gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収されにくく、腸内環境の改善や便通の促進に役立ちます。そのため、食物繊維の量が多いことは健康に良いと言えます。
タンパク質の量は多い
ピーナッツバターには、可食部100gあたり20.6gのタンパク質が含まれています。タンパク質は身体の組織や筋肉の構成要素として重要な栄養素です。ピーナッツバターには豊富なタンパク質が含まれているため、食事の栄養バランスを考える上で良い選択肢と言えます。
脂質の量は多い
ピーナッツバターには、可食部100gあたり50.4gの脂質が含まれています。脂質はエネルギー源として利用されるほか、脂溶性ビタミンの吸収を助ける役割もあります。しかし、脂質の量が多いため、カロリーも高くなっています。
以上のように、ピーナッツバターのカロリーが高い理由は、糖質や食物繊維、タンパク質、脂質の量が他の食材と比較して多いからです。これらの栄養素は、健康に良い効果をもたらす一方で、摂取量には注意が必要です。バランスの良い食事を心掛けながら、ピーナッツバターを楽しむことが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ピーナッツバター」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 20.5g | 4 | 82kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 7.6g | 2 | 15.2kcal |
たんぱく質 | 20.6g | 4 | 82.4kcal |
脂質 | 50.4g | 9 | 453.6kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ピーナッツバター」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、453.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ピーナッツバターは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
ピーナッツバターは、低糖質ダイエットに使える?
種実(実の加工品)の「ピーナッツバター」は、糖質量が20.5gで、した。
ピーナッツバターは低糖質ダイエットに不向き
近年、低糖質ダイエットが注目されており、多くの人々が糖質制限を取り入れています。その中で、種実の加工品である「ピーナッツバター」が低糖質ダイエットに適しているかどうかについて考えてみましょう。
まず、ピーナッツバターの糖質量は20.5gとされています。これは、低糖質ダイエットを実践している人々にとっては高い数値と言えるでしょう。低糖質ダイエットでは、通常、1日の糖質摂取量を20g以下に抑えることが推奨されています。そのため、ピーナッツバターを摂取することで、この目標値を超えてしまう可能性があります。
また、ピーナッツバターには栄養価が高いとされる脂質やタンパク質が含まれていますが、糖質の割合が高いことから、低糖質ダイエットにおいてはバランスが崩れる可能性も考えられます。糖質を抑えることが目的のダイエットであるため、糖質の摂取量をできるだけ少なくすることが求められます。
さらに、ピーナッツバターは食物繊維が少なく、カロリーが比較的高いという特徴もあります。低糖質ダイエットでは、食物繊維を積極的に摂取することが大切です。食物繊維は腸内環境を整え、満腹感を与える効果があります。また、カロリーの摂取量も制限することが目的のため、高カロリーな食品を避ける必要があります。
以上の理由から、ピーナッツバターは低糖質ダイエットには不向きと言えます。糖質制限を目指す人々にとっては、糖質量が高く、食物繊維やカロリーの面でも制限に合わない食品となります。代わりに、低糖質で食物繊維や栄養素が豊富な食品を選ぶことが重要です。
ピーナッツバターは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:ヤマサ
ピーナッツバターは、低脂質ダイエットに不向き
種実(実の加工品)の「ピーナッツバター」は、低脂質が50.4gでした。
ピーナッツバターは、多くの人々にとっておいしいスナックや朝食の一部となっています。しかし、低脂質ダイエットを実践している方にとっては、ピーナッツバターは避けるべき食品となるでしょう。
高脂質のピーナッツバター
ピーナッツバターは、その名前からもわかるようにピーナッツを主成分としています。ピーナッツは、油分を多く含んでいるため、ピーナッツバターも高脂質な食品となります。実際に、ピーナッツバター100gあたりの脂質含有量は50.4gとなっています。
低脂質ダイエットに不向きな理由
低脂質ダイエットを実践している方にとって、脂質摂取量を制限することは重要です。脂質は高カロリーなため、摂り過ぎると体重増加の原因となります。そのため、低脂質ダイエットでは、脂質摂取量を減らすことが求められます。
しかし、ピーナッツバターは高脂質な食品であり、100gあたり50.4gもの脂質を含んでいます。このため、低脂質ダイエットを実践している方にとっては、ピーナッツバターは避けるべき食品となります。
代替品の選択
低脂質ダイエットを実践している方は、ピーナッツバターの代わりに他の食品を選ぶことをおすすめします。例えば、ヨーグルトや豆腐、鶏胸肉などは低脂質であり、代替品として適しています。これらの食品を利用することで、低脂質ダイエットを継続することができます。
まとめ
ピーナッツバターは、低脂質ダイエットを実践している方にとっては避けるべき食品です。高脂質なピーナッツバターは、脂質摂取量を制限することが求められる低脂質ダイエットには不向きです。代わりに低脂質な食品を選び、バランスの取れた食事を心掛けましょう。
最後に、ピーナッツバターの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ピーナッツバター」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 599 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 24.9 | g | |
└糖質 | 20.5 | g | 普通 |
└食物繊維 | 7.6 | g | 多い |
たんぱく質 | 20.6 | g | 多い |
脂質 | 50.4 | g | 多い |
「ピーナッツバター」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 1.2 | g | 低い |
有機酸 | 0.3 | g | 多い |
灰分 | 2.9 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.9 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「ピーナッツバター」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 350 | mg | 多い |
カリウム | 650 | mg | 多い |
カルシウム | 47 | mg | 普通 |
マグネシウム | 180 | mg | 多い |
リン | 370 | mg | 多い |
鉄 | 1.6 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.7 | mg | 多い |
銅 | 0.65 | mg | 多い |
マンガン | 1.45 | mg | 多い |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | 5 | μg | 多い |
クロム | 3 | μg | 多い |
モリブデン | 92 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 3 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 2 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 4 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | Tr | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 4.8 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.3 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 7.1 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.5 | mg | 多い |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.10 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.09 | mg | 普通 |
ナイアシン | 16.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.36 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.87 | mg | 多い |
ビオチン | 79.0 | μg | 多い |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
食物繊維:AOAC2011.25法
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
ピーナッツバターと同じ種実の実の加工品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
栗の甘露煮 | 232 | 54.4 | 1.8 | 0.4 | 2.8 |
甘ぐり | 207 | 40.6 | 4.9 | 0.9 | 8.5 |
いりごま | 605 | 9.3 | 20.3 | 54.2 | 12.6 |
バターピーナッツ | 609 | 10.6 | 23.3 | 53.2 | 9.5 |
ピーナッツバター | 599 | 20.5 | 20.6 | 50.4 | 7.6 |
ねりごま | 646 | 9.0 | 19.0 | 61.0 | 11.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。