このページでは、料理の酢豚を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
酢豚のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは酢豚の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 77 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | (7.6) | g | |
└糖質 | (7.7) | g | 低い |
└食物繊維 | (0.8) | g | 普通 |
たんぱく質 | (4.6) | g | 低い |
脂質 | (3.3) | g | 普通 |
食塩相当量 | (0.5) | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、料理分類に所属する正式名称「中国料理 菜類 酢豚」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、酢豚がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
酢豚はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
酢豚とは?どんな食材?
酢豚とは、中華料理の一つであり、主に豚肉を使った料理です。酢豚の特徴は、甘酸っぱいソースで味付けされた豚肉と、野菜がたっぷりと入っていることです。具体的な食材については以下の3つに絞って説明します。
1. 豚肉
酢豚の主役とも言えるのが豚肉です。一般的には豚ロースや豚バラ肉を使用します。豚肉は脂身が多く、柔らかい食感が特徴です。酢豚に使用する際には、食べやすい大きさに切ることが一般的です。
2. 野菜
酢豚には、色とりどりの野菜が欠かせません。代表的な野菜としては、ピーマンや玉ねぎ、パプリカ、人参などが挙げられます。野菜は豚肉と一緒に炒めることで、香りや食感をプラスしてくれます。
3. 酢豚ソース
酢豚の特徴的な味付けをするのが酢豚ソースです。このソースは、酢や砂糖、ケチャップ、しょうゆを組み合わせて作られます。酸味と甘みが絶妙に調和し、酢豚の味を引き立てます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は酢豚がダイエットにどう役立つか説明します!
酢豚はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. カロリーがやや低いのでダイエットに向いている
酢豚は可食部100gあたり77kcalと、比較的低いカロリーです。カロリー制限をしている方やダイエット中の方にとって、酢豚は満腹感を得ながら摂取することができる理想的な食材です。
2. 糖質が低いため血糖値の上昇を抑えられる
酢豚に含まれる糖質は100gあたり7.7gと低いです。糖質の摂り過ぎは血糖値の急激な上昇を引き起こし、糖尿病や肥満のリスクを高める可能性があります。酢豚の低い糖質量は血糖値の上昇を抑える効果があり、血糖管理に役立つ食材と言えます。
3. 食物繊維が普通量含まれているので腸内環境を改善できる
酢豚には食物繊維が100gあたり0.8g含まれています。食物繊維は腸内環境を改善する効果があり、便秘の予防や腸内の善玉菌の増加に寄与します。酢豚の普通量の食物繊維は腸内環境を整え、健康な消化を促す効果が期待できます。
以上のように、酢豚はカロリーや糖質が低く、食物繊維も普通量含まれているため、ダイエットや血糖管理、腸内環境改善に役立つ健康的な食材と言えます。
おすすめ:酢豚のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
酢豚に含まれる無機質の栄養を解説!
1. ナトリウムとカリウムの含有量が普通
酢豚は、可食部100gあたりにおいて、ナトリウムが210mg、カリウムが130mg含まれています。これらのミネラルの含有量は普通の範囲にあります。ナトリウムは体内の水分バランスを調整し、神経や筋肉の正常な機能を維持する重要な役割を果たしています。一方、カリウムは体内の水分バランスを調整し、心臓の正常な機能をサポートする役割があります。
2. カルシウムや鉄の含有量が低い
酢豚には、カルシウムが9mg、鉄が0.3mg含まれています。これらのミネラルの含有量は低いです。カルシウムは骨や歯の形成に重要な役割を果たし、鉄は酸素の運搬やエネルギー生産に必要な栄養素です。したがって、酢豚を食べる際には、他の食材との組み合わせやバランスの取れた食事が重要です。
3. セレンの含有量が多い
酢豚には、セレンが5μg含まれています。セレンは抗酸化作用を持ち、免疫機能の向上や心臓病の予防に関与しています。酢豚には他の食材に比べて多くのセレンが含まれているため、適度な量を摂取することで健康をサポートすることができます。
酢豚に含まれるビタミンを解説!
酢豚のビタミン含有量の特徴
酢豚に含まれるビタミンの特徴を以下の3つに絞って論じます。
1. ビタミンAの含有量が多い
酢豚には、ビタミンAのうちのレチノール、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量、レチノール活性当量が多く含まれています。これらの成分は、視力の維持や免疫機能の向上に役立ちます。
2. ビタミンEの含有量が多い
酢豚には、ビタミンEのうちのα-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールが多く含まれています。ビタミンEは抗酸化作用を持ち、細胞のダメージを防ぐ働きがあります。
3. ビタミンCの含有量が多い
酢豚には、ビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは抗酸化作用やコラーゲンの生成を促す働きがあり、免疫力の向上や美肌効果に貢献します。
以上の特徴から、酢豚はビタミンA、ビタミンE、ビタミンCの摂取源として優れていると言えます。
なお、酢豚には葉酸は含まれていないことに留意してください。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次は酢豚の使用例としてレシピをご紹介します。
酢豚を使ったレシピ20選!
#1 時短でできる!厚揚げの酢豚風
厚揚げ、お湯、パプリカ、玉ねぎ、醤油、砂糖、ケチャップ、片栗粉
厚揚げを使った、酢豚風のレシピ。玉ねぎ、パプリカをカットし、厚揚げを油抜きして焼き色をつけます。…
レシピを見る#2 厚揚げトマトとピーマンの彩り酢豚風
厚揚げ、トマト、玉ねぎ、ピーマン、ごま油、塩コショウ、お酢、ケチャップ、おろしにんにく、等
まずはごま油をフライパンに入れ、厚揚げを炒めます。次に玉ねぎを加えて炒めます。…
レシピを見る#3 ちくわと白菜の酢豚風
ちくわ、白菜、玉ねぎ、赤パプリカ、黄パプリカ、ごま油、おろしにんにく、おろししょうが、塩コショウ、等
ちくわと白菜を使った、主菜になる酢豚のレシピ。豚肉をちくわで代用しているので、ヘルシーな仕上がりに。…
レシピを見る#4 れんこんとさつまいもの秋野菜酢豚風炒め
さつまいも、れんこん、しめじ、豚もも切り落とし、砂糖、しょうゆ、片栗粉、サラダ油
れんこんとさつまいもを使った、フライパン一つで作れる酢豚風炒めのレシピ。豚肉は丸めて使用。…
レシピを見る#5 鶏むね肉とセロリの南蛮漬けで酢豚風炒め
鶏むね肉とセロリの南蛮漬け、鶏むね肉とセロリの南蛮漬けの漬け汁、パプリカ(赤)、ピーマン、しいたけ、ゴマ油、白ごま
鶏むね肉とセロリを使った、簡単に作れる主菜の酢豚風炒めのレシピ。常備菜「鶏むね肉とセロリの南蛮漬け」のアレンジメニューです。…
レシピを見る#6 豚肉とパプリカのスピード酢豚
豚肉(こま切れ)、パプリカ(赤)、塩こしょう、片栗粉、ごま油、ケチャップ、砂糖
豚肉のこま切れで作る簡単酢豚レシピ。片栗粉をまぶした豚肉とパプリカを炒め、合わせ調味料で絡める簡単レシピ。…
レシピを見る#7 野菜たっぷりの和風酢豚
豚ヒレ肉、片栗粉、パプリカ(赤)、パプリカ(黄)、たけのこ(水煮)、ねぎ、生しいたけ、ごま油、ケチャップ、等
揚げずに作る、和風酢豚のレシピ。豚肉は揚げずに炒めるのでカロリー控えめですし、手間もかかりません。…
レシピを見る#8 酢豚
豚ロース肉(とんかつ用)、にんじん、玉ねぎ、ピーマン、だし醤油、片栗粉、サラダ油、砂糖
豚ロース肉を使った、主菜にぴったりの酢豚のレシピ。一口大に切った、とんかつ用の豚ロース肉を使用しているので、噛み応えがあり、柔らかな仕上がりです。…
レシピを見る#9 基本の酢豚
豚ロース肉(とんかつ用)、玉ねぎ、ピーマン、赤パプリカ、こしょう、片栗粉、ケチャップ、砂糖、揚げ油、等
初めて酢豚を作る人にもわかりやすい、基本的な作り方でベーシックな味付けのレシピ。甘味と酸味が調整はケチャップの分量を変えると簡単にうまくいきそうです。…
レシピを見る#10 黒酢を使った魅惑の酢豚
豚肩ロース肉(ブロック)、片栗粉、玉ねぎ、パプリカ(赤)、パプリカ(黄)、ピーマン、揚げ油、サラダ油、こしょう、等
照りが食欲をそそる「黒酢を使った魅惑の酢豚」のレシピ。豚肩ロース肉を一度、揚げることでバルサミコ酢と黒酢を使った調味料がよく絡まり、風味豊かな味わいになります。…
レシピを見る#11 栗と色々野菜の昆布ぽん酢酢豚
甘栗、玉ねぎ、なす、まいたけ、パプリカ(赤)、豚肉(ロース、とんかつ用)、こしょう、片栗粉、ケチャップ、等
甘栗とたっぷり野菜の和風酢豚レシピ。定番の酢豚にまいたけ、なす、甘栗を加えたボリューム感のあるおかずです。…
レシピを見る#12 カロリー控えめ こんにゃくの酢豚風
こんにゃく、にんじん、玉ねぎ、ピーマン、パプリカ(赤)、片栗粉、サラダ油、こんにゃくの下味、しょうゆ、等
こんにゃくで作る酢豚風炒めのレシピ。一度冷凍したこんにゃくを解凍すると不思議な事にまるで豚肉のような食感に生まれ変わります。…
レシピを見る#13 ごはんがすすむ! 豚こま肉の酢豚
しょうゆ、塩こしょう、片栗粉、サラダ油、砂糖、ケチャップ、鶏ガラスープの素
豚こま肉をつかった、酢豚のレシピ。野菜は、電子レンジでやわらかくするため、時短になり、カロリーダウンできます。…
レシピを見る#14 黒酢の旨味が効いたいちじく酢豚
豚肉、いちじく、パプリカ、胡椒、片栗粉、揚げ油、黒酢、砂糖、醤油、等
豚肉といちじくを使った酢豚レシピ。程よい酸味と旨みが特徴的な甘酢はフライパンを使って、中火でゆっくり混ぜながら作ること。…
レシピを見る#15 酢豚
豚ロース肉(とんかつ用)、にんじん、玉ねぎ、ピーマン、片栗粉、サラダ油、ケチャップ、三杯酢
とんかつ用の豚肉を使った、中華の定番酢豚のレシピ。定番の酢豚ですが、このレシピでは豚肉は揚げずに焼いて火を通していきます。…
レシピを見る#16 簡単さつま揚げの酢豚風
さつま揚げ、玉ねぎ、たけのこ(水煮)、パプリカ(赤)、ピーマン、しいたけ、サラダ油、ケチャップ、砂糖、等
肉の代わりにさつま揚げを使い、たっぷりの野菜と一緒に酢豚風に味付けをしていただく簡単レシピ。「ヤマサ昆布ぽん酢」を活用したやさしい味わいの和風酢豚あんをからめ、具材それぞれのうま味を楽しむことができる一品です。…
レシピを見る#17 揚げずに酢豚
豚こま切れ肉、しょうゆ、片栗粉、玉ねぎ、ピーマン、パプリカ(黄)、にんじん、たけのこ(水煮)、サラダ油、等
豚のこま切れ肉を活用した揚げずにできる酢豚のレシピ。豚のこま肉を一口大に軽く握って成形することでお肉を柔らかく食べられる工夫が参考になります。…
レシピを見る#18 黒酢豚スティック
ご飯、豚バラ肉(薄切り)、大葉、黒酢、砂糖
スティック状のごはんを豚バラ肉で巻いた、パーティーメニューでも使えるレシピ。最後に大葉を巻く際、割り箸を刺した状態で巻くと手が汚れずにすみます。…
レシピを見る#19 まろやか酢豚
豚バラ肉(かたまり)、料理酒、しょうゆ、片栗粉、揚げ油、玉ねぎ、たけのこ(水煮)、にんじん、ピーマン、等
酸味を抑えてまろやかに仕上げた酢豚のレシピ。甘酢あんはケチャップを多めにすることで、うまみとコクのある味わいになります。…
レシピを見る#20 豚こまの和風酢豚
豚肉(こま切れ)、ピーマン、にんじん、玉ねぎ、片栗粉、しょうが(すりおろし)、ケチャップ、砂糖、ごま油、等
豚こまでボリューム満点おかずのレシピ。お手頃価格の豚こまを一口大に丸めて使うので、味がしっかりしみた柔らかくジューシーな酢豚が作れます。…
レシピを見る最後に、酢豚の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「酢豚」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 77 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | (7.6) | g | |
└糖質 | (7.7) | g | 低い |
└食物繊維 | (0.8) | g | 普通 |
たんぱく質 | (4.6) | g | 低い |
脂質 | (3.3) | g | 普通 |
「酢豚」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | (83.4) | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | (0.9) | g | 普通 |
コレステロール | (15) | mg | 普通 |
食塩相当量 | (0.5) | mg | 普通 |
アルコール | 0 | g | 無し |
「酢豚」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | (210) | mg | 普通 |
カリウム | (130) | mg | 普通 |
カルシウム | (9) | mg | 低い |
マグネシウム | (10) | mg | 低い |
リン | (52) | mg | 普通 |
鉄 | (0.3) | mg | 低い |
亜鉛 | (0.5) | mg | 普通 |
銅 | (0.04) | mg | 普通 |
マンガン | (0.15) | mg | 普通 |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | (5) | μg | 多い |
クロム | (1) | μg | 普通 |
モリブデン | (2) | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (2) | μg | 普通 |
└α-カロテン | (200) | μg | 多い |
└β-カロテン | (470) | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | (1) | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | (570) | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | (50) | μg | 多い |
ビタミンD | (0.1) | μg | 普通 |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | (0.5) | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | (Tr) | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | (1.3) | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | (0.2) | mg | 多い |
ビタミンK | (6) | μg | 普通 |
ビタミンB1 | (0.17) | mg | 多い |
ビタミンB2 | (0.05) | mg | 普通 |
ナイアシン | (1.4) | mg | 普通 |
ビタミンB6 | (0.10) | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0.1) | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | (0.25) | mg | 普通 |
ビオチン | (1.6) | μg | 普通 |
ビタミンC | (4) | mg | 多い |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。