このページでは酢豚のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
酢豚のカロリーは77kcal(100gあたり)!これってどうなの?
酢豚の可食部100gあたりのカロリーは、77kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1100位です。これは多い順にすると上位69%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「やや低い」です。
また、日本食品標準成分表の「料理」ジャンルので酢豚のカロリーを評価すると、55件中47位です。これは上位から85%に位置するカロリーで、評価は「低い」となります。
カロリー | 77Kcal |
全体での評価 | 1100位 / 1592件中(上位69%…やや低い) |
「料理」ジャンル内での評価 | 47位 / 55件中(上位85%…低い) |
酢豚はカロリーがやや低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ酢豚のカロリーはやや低いの?なにが含まれているの?
酢豚のカロリーはなぜやや低いのか?
酢豚は、可食部100gあたり77kcalというカロリー量で、「やや低い」と評価されています。その理由を栄養データを参照しながら説明します。
糖質が低い
酢豚は、可食部100gあたり7.7gの糖質を含んでいます。糖質が低いため、カロリーも抑えられています。糖質が多いと、エネルギーとして蓄積されやすくなりますが、酢豚は糖質が比較的少ないため、カロリーも低くなっています。
食物繊維が普通
酢豚には、可食部100gあたり0.8gの食物繊維が含まれています。食物繊維は、腸内環境を整える効果や満腹感を与える効果があります。酢豚に含まれる食物繊維は普通の量であり、消化吸収が良くなるため、カロリーが抑えられています。
タンパク質が低い
酢豚には、可食部100gあたり4.6gのタンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉や細胞の修復に必要な栄養素ですが、摂り過ぎるとカロリーが増えます。酢豚はタンパク質が比較的少ないため、カロリーも低くなっています。
脂質が普通
酢豚には、可食部100gあたり3.3gの脂質が含まれています。脂質はエネルギー源となる栄養素ですが、摂り過ぎるとカロリーが高くなります。酢豚の脂質量は普通の範囲に収まっており、カロリーも抑えられています。
以上の栄養データから分かるように、酢豚は糖質やタンパク質の量が比較的低く、脂質も普通の範囲に収まっています。そのため、カロリーもやや低いと評価されています。酢豚はヘルシーな料理として、カロリーを気にする方にもおすすめです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「酢豚」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | (7.7)g | 4 | 30.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0.8)g | 2 | 1.6kcal |
たんぱく質 | (4.6)g | 4 | 18.4kcal |
脂質 | (3.3)g | 9 | 29.7kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「酢豚」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、30.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
酢豚は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
酢豚は、低糖質ダイエットに使える?
酢豚は、中華料理の代表的な一品であり、多くの人に親しまれています。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、糖質量が気になるポイントです。今回は、酢豚の糖質量について詳しくご説明いたします。
酢豚の糖質量は7.7g
酢豚の糖質量は、100gあたり7.7gとされています。一般的な食事の糖質制限を考えると、これは控えめと言えるかもしれません。しかし、低糖質ダイエットにおいては、1日の糖質摂取量を制限する必要があります。通常、1日の糖質摂取量は50g以下とされていますので、酢豚を食べる際には他の糖質の摂取量も考慮する必要があります。
酢豚は低糖質ダイエットにどちらかというと不向き
酢豚は、砂糖やケチャップを使用した甘みのあるソースが特徴です。そのため、低糖質ダイエットにおいては、どちらかというと不向きと言えます。糖質制限を重視する方にとっては、他の食材を選ぶ方が良いかもしれません。
糖質量は控えめ
ただし、酢豚の糖質量が控えめであることは事実です。糖質制限を緩めている方や、糖質摂取量を抑えることに重点を置かない方にとっては、酢豚を楽しむことも可能です。ただし、他の糖質の摂取量とのバランスを考えながら、適量を食べるようにしましょう。
まとめ
酢豚は、低糖質ダイエットにはどちらかと言えば不向きな料理ですが、糖質量は控えめです。糖質制限を厳密に守りたい方にとっては、他の食材を選ぶ方が良いでしょう。しかし、糖質制限を緩めている方や、糖質摂取量を抑えることに重点を置かない方にとっては、適量を食べることも可能です。酢豚を楽しむ際には、バランスを考えながら食べるようにしましょう。
酢豚は、低脂質ダイエットに使える!?
酢豚は、低脂質ダイエットに使える?
酢豚は、日本料理の中でも人気のある一品です。その酸味と甘みのバランスが特徴で、多くの人々に愛されています。しかし、酢豚が低脂質ダイエットに適しているかどうかは疑問です。
酢豚の脂質量は控えめ
まず、酢豚の脂質量は控えめであることが分かります。100gあたりの脂質量は3.3gとなっています。一般的な料理と比べると、かなり低い値です。そのため、脂質を気にする方にとっては選びやすいメニューと言えるでしょう。
酢豚は低脂質ダイエットにどちらかというと不向き
しかし、酢豚は低脂質ダイエットにどちらかというと不向きな料理と言えます。なぜなら、酢豚には砂糖やケチャップが使われていることが多く、これらには糖質が含まれています。糖質はエネルギー源として使われるため、摂り過ぎると脂肪として蓄積されてしまいます。
また、酢豚は揚げ物であるため、油で揚げることで余分な脂質を摂取することになります。揚げ物は一般的に脂っこいとされており、ダイエット中には控えるべき食品です。
まとめ
酢豚は低脂質ダイエットにはどちらかというと不向きな料理です。脂質の量は控えめではありますが、糖質や揚げ物としての脂質を考慮すると、ダイエット中には避けた方が良いでしょう。低脂質ダイエットを目指す場合は、他の料理を選ぶことをおすすめします。
最後に、酢豚の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「酢豚」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 77 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | (7.6) | g | |
└糖質 | (7.7) | g | 低い |
└食物繊維 | (0.8) | g | 普通 |
たんぱく質 | (4.6) | g | 低い |
脂質 | (3.3) | g | 普通 |
「酢豚」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | (83.4) | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | (0.9) | g | 普通 |
コレステロール | (15) | mg | 普通 |
食塩相当量 | (0.5) | mg | 普通 |
アルコール | 0 | g | 無し |
「酢豚」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | (210) | mg | 普通 |
カリウム | (130) | mg | 普通 |
カルシウム | (9) | mg | 低い |
マグネシウム | (10) | mg | 低い |
リン | (52) | mg | 普通 |
鉄 | (0.3) | mg | 低い |
亜鉛 | (0.5) | mg | 普通 |
銅 | (0.04) | mg | 普通 |
マンガン | (0.15) | mg | 普通 |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | (5) | μg | 多い |
クロム | (1) | μg | 普通 |
モリブデン | (2) | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (2) | μg | 普通 |
└α-カロテン | (200) | μg | 多い |
└β-カロテン | (470) | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | (1) | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | (570) | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | (50) | μg | 多い |
ビタミンD | (0.1) | μg | 普通 |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | (0.5) | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | (Tr) | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | (1.3) | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | (0.2) | mg | 多い |
ビタミンK | (6) | μg | 普通 |
ビタミンB1 | (0.17) | mg | 多い |
ビタミンB2 | (0.05) | mg | 普通 |
ナイアシン | (1.4) | mg | 普通 |
ビタミンB6 | (0.10) | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0.1) | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | (0.25) | mg | 普通 |
ビオチン | (1.6) | μg | 普通 |
ビタミンC | (4) | mg | 多い |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。