このページでは挽きわり納豆のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
挽きわり納豆のカロリーは185kcal(100gあたり)!これってどうなの?
挽きわり納豆の可食部100gあたりのカロリーは、185kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中655位です。これは多い順にすると上位41%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「豆」ジャンルので挽きわり納豆のカロリーを評価すると、68件中39位です。これは上位から57%に位置するカロリーで、評価は「やや低い」となります。
カロリー | 185Kcal |
全体での評価 | 655位 / 1592件中(上位41%…平均的) |
「豆」ジャンル内での評価 | 39位 / 68件中(上位57%…やや低い) |
挽きわり納豆はカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ挽きわり納豆のカロリーは平均的?なにが含まれているの?
挽きわり納豆のカロリーは平均的な理由
挽きわり納豆のカロリーは、可食部100gあたり185kcalと評価されています。この評価が「平均的」となる理由を、以下の栄養データを参照しながら説明します。
低い糖質
挽きわり納豆の糖質は、可食部100gあたり6.4gと評価されています。この値は比較的低いため、糖質制限をしている方や血糖値を気にしている方にとっては適切な量と言えます。糖質の摂取量が少ないことにより、カロリーも抑えられていると考えられます。
多い食物繊維
挽きわり納豆には、可食部100gあたり5.9gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収が遅く、腸内環境の改善や便通の促進に役立ちます。また、食物繊維は満腹感を与えるため、食事の量を抑えることができます。食物繊維が豊富に含まれていることにより、挽きわり納豆はカロリーを抑える効果が期待できます。
多いタンパク質
挽きわり納豆のタンパク質は、可食部100gあたり16.6gと評価されています。タンパク質は体の組織や筋肉の形成に必要な栄養素であり、食事における重要な役割を果たしています。タンパク質はカロリーとしても高いため、挽きわり納豆のカロリーが平均的と評価される一因となっています。
普通の脂質
挽きわり納豆の脂質は、可食部100gあたり10gと評価されています。この値は一般的な範囲であり、特に高いとは言えません。脂質はエネルギー源として重要ですが、過剰摂取はカロリーの増加につながるため、適度な摂取が求められます。挽きわり納豆の脂質の量は普通と評価されているため、カロリーの平均的な値となっています。
以上の栄養データを考慮すると、挽きわり納豆のカロリーが平均的と評価される理由が明らかになります。糖質が低く、食物繊維やタンパク質が多いことに加え、脂質も普通の範囲内であるため、バランスの良い食材と言えます。健康を考えた食事に取り入れる際にも、挽きわり納豆は適切な選択肢となるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「挽きわり納豆」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 6.4g | 4 | 25.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 5.9g | 2 | 11.8kcal |
たんぱく質 | 16.6g | 4 | 66.4kcal |
脂質 | 10.0g | 9 | 90kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「挽きわり納豆」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、90kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
挽きわり納豆は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
挽きわり納豆は、低糖質ダイエットに使える?
納豆は日本人にとって馴染みのある食品であり、その中でも挽きわり納豆は特に人気があります。しかし、低糖質ダイエットを考えている方にとっては、挽きわり納豆はどのような位置づけになるのでしょうか?糖質量をチェックしてみましょう。
挽きわり納豆の糖質量は6.4g
挽きわり納豆の糖質量は、100gあたり6.4gとされています。一般的な納豆と比べると、糖質量はやや控えめと言えるでしょう。低糖質ダイエットを実践している方にとっては、挽きわり納豆は選択肢の一つとなるかもしれません。
挽きわり納豆は低糖質ダイエットにどちらかというと不向き
しかし、挽きわり納豆は低糖質ダイエットにどちらかというと不向きと言えます。なぜなら、挽きわり納豆には糖質以外にも脂質やたんぱく質も含まれており、その量が多いからです。低糖質ダイエットでは糖質を制限することが目的であり、脂質やたんぱく質はあまり制限されません。そのため、挽きわり納豆は糖質量は控えめですが、他の栄養素の量が多いため、低糖質ダイエットにはあまり適していないと言えるのです。
まとめ
挽きわり納豆は糖質量が6.4gと控えめですが、低糖質ダイエットにはあまり適していないと言えます。糖質を制限することが目的の低糖質ダイエットでは、脂質やたんぱく質の摂取量は制限されません。そのため、挽きわり納豆の他の栄養素の量が多いことから、低糖質ダイエットには適していないと考えられます。低糖質ダイエットを実践する際には、他の低糖質の食品を選ぶことが重要です。
挽きわり納豆は、低脂質ダイエットに使える!?
挽きわり納豆は低脂質ダイエットに不向き
納豆は日本の伝統的な食品であり、健康に良いとされています。その中でも、最近注目を浴びているのが「挽きわり納豆」です。挽きわり納豆は、豆(納豆)を挽いて粉末状にしたもので、手軽に摂取できることから、低脂質ダイエットにも使えるのではないかと期待されています。
しかし、実際には挽きわり納豆は低脂質ダイエットには向いていないと言わざるを得ません。その理由を以下に説明します。
挽きわり納豆の脂質量は10g
まず、挽きわり納豆の脂質量は10gであることが分かっています。一般的な納豆の脂質量は約3gですが、挽きわり納豆はその3倍以上の脂質を含んでいることになります。低脂質ダイエットを目指す方にとっては、この脂質量は非常に高いと言えるでしょう。
挽きわり納豆の脂質は主に飽和脂肪酸
また、挽きわり納豆の脂質は主に飽和脂肪酸で構成されています。飽和脂肪酸は、摂取し過ぎると動脈硬化や心臓病のリスクを高めると言われています。低脂質ダイエットをする際には、飽和脂肪酸の摂取を控えることが重要ですので、挽きわり納豆はその点でも不向きと言えるでしょう。
挽きわり納豆以外の選択肢を検討しましょう
低脂質ダイエットをする際には、挽きわり納豆以外の選択肢を検討することをおすすめします。例えば、納豆そのものは低脂質であり、タンパク質や食物繊維も豊富に含まれています。また、野菜や魚なども低脂質で栄養価も高いため、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。
まとめ
挽きわり納豆は低脂質ダイエットには向いていないと言えます。脂質量が多く、その脂質は主に飽和脂肪酸で構成されているため、健康を考える上では控えるべき食品です。低脂質ダイエットを目指す方は、挽きわり納豆以外の選択肢を検討し、バランスの良い食事を心掛けることが重要です。
最後に、挽きわり納豆の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「挽きわり納豆」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 185 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 10.5 | g | |
└糖質 | 6.4 | g | 低い |
└食物繊維 | 5.9 | g | 多い |
たんぱく質 | 16.6 | g | 多い |
脂質 | 10.0 | g | 普通 |
「挽きわり納豆」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 60.9 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 2.0 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「挽きわり納豆」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 2 | mg | 低い |
カリウム | 700 | mg | 多い |
カルシウム | 59 | mg | 多い |
マグネシウム | 88 | mg | 多い |
リン | 250 | mg | 多い |
鉄 | 2.6 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.3 | mg | 多い |
銅 | 0.43 | mg | 多い |
マンガン | 1.00 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.8 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.3 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 9.0 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 5.4 | mg | 多い |
ビタミンK | 930 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.14 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.36 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.9 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.29 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0 | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 4.28 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | Tr | mg | 無し |
ビタミンK: メナキノン-7を含む
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
挽きわり納豆と同じ豆の納豆ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
納豆 | 184 | (4.8) | 16.5 | 10.0 | 9.5 |
挽きわり納豆 | 185 | 6.4 | 16.6 | 10.0 | 5.9 |
五斗納豆 | 214 | 20.3 | 15.3 | 8.1 | 4.9 |
寺納豆 | 248 | 25.9 | 18.6 | 8.1 | 7.6 |
塩納豆 | 137 | 15.3 | 8.3 | 4.4 | 6.0 |
干し納豆 | 357 | 15.3 | 33 | 16.8 | 17.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。