こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。パスタは好きだけど、自分で作れるパスタソースのバリエーションはあまりない、そんな方多いのでは?今回は身近な食材で簡単に作れる定番パスタ「ボスカイオーラ(木こり風)」をご紹介。きのことツナがたっぷり入りますよ。それでは早速作っていきましょう!
ごろごろツナとしめじで作るボスカイオーラの材料(2人分)
材料一覧
にんにく | 1かけ | |
しめじ | 200g | |
ホールトマト | 400g | |
オリーブオイル | 大さじ2 | |
ケイパー | 小さじ1 | |
塩パスタゆで汁用 | 水の1%の量(1リットルに対して約10g) | |
スパゲッティーニ | 180g | |
ツナ | 150g | |
塩パスタソース味付用 | 小さじ1/2 | |
こしょう | 少々 |
ごろごろツナとしめじで作るボスカイオーラの作り方
ホールトマトとカットトマトの違い
煮込み料理のように深いコクが欲しい時は「ホールトマト」、スープなど爽やかな酸味が欲しい時は「カットトマト」がおすすめです。メーカーによっても違いますが、ホールトマトは「サンマルツァーノ」と言う煮込むとコクが出るトマトが使われているにの対し、カットトマトはミニトマトなどが使われている事が多いです。使い分けのご参考になさって下さいね。
イタリアらしい香りをプラスする「ケイパー」
ケイパーは「ふうちょうぼく」と言う植物のつぼみを塩漬けにした発酵食品。南イタリアで良く使われる食材です。独特の香りと塩味が特徴で、日本では酢漬けにされている物が多く売られています。スモークサーモンに添えられている実と言えばピンとくる方も多いのではないでしょうか。パスタや煮込み料理にはもちろん、サラダのアクセントとしても使えますよ。
パスタを茹でる時は必ず塩を入れて下さい
パスタを茹でる時は「1%の食塩水」で茹でて下さい。パスタに下味が付いたり、しっかりした食感になったり、良いこと尽くめです。「パスタソースに塩味を付けるから良いのでは?」と思われるかもしれませんが、食塩水で茹でる事でパスタの中まで適度に塩が染みこみ、全体の味がまとまります。
「きこり風」の名前の由来はツナ
ツナは海の食材なのに何故「きこり風」なのかと疑問に思った方、いらっしゃるのでは。実は、ごろっとしたツナの断面が木の年輪に似ている事が「きこり風」の名前の由来なんです。塊のツナの方が食べ応えもボリュームも出るのでおすすめですよ。
凝縮したトマトソースにきのことツナのうま味が溶け込んでいます
しっかり煮詰めたトマトソースはうま味と甘みが凝縮されています。きのこと一緒に煮込んだので、きのこの香りやうま味も溶け込んで複雑な味わい。しめじは大ブリの小房に分けたので、煮込んでもしっかり歯ごたえが残っています。ごろっと入ったツナも良いアクセントですね。身近な食材だけで作るボスカイオーラ、是非お家ご飯で楽しんで下さいね。
2010年より横浜にて料理教室「スタジオルーチェ」主宰。企業や地方自治体向けのレシピ開発、企業の食材とのタイアップレッスンを多数開催中。Webメディアに毎月レシピ掲載中。レシピのコンセプトは「簡単なのにおもてなしにもなるレシピ」